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夫婦はトライ&エラーで絆を育む
前回の記事で書き忘れました。
フォローしてくださった方、スキをしてくださった方ありがとうございます。
不思議と少し誰かの役に立った気がします。
さて、タイトルにあるトライ&エラーは何の話か、夫婦の意思疎通の話だ。
何かを言ったり言われたり、妻側はうるさい女だと思われたくなくて、夫側は面倒で、でも育ちも価値観も違う二人が一緒に暮らすなら、どちらかが過剰に我慢をしたら、将来的な破綻は必至。
一生懸命誠実に対話をし、意思疎通のトライ&エラーを繰り返して、互いにアップデートし続けることでしか、夫婦の絆はできないと思う。
今回は我が家で実践した対話(命令?)について、少しだけ書いてみる。
・言葉に出して伝えよう
「俺は察することとかできないから、して欲しいことがあったらちゃんと伝えて欲しい」
これは私が夫婦生活を営む上で、最も大事にしている言葉。
というわけで、もう12年も前になるが、結婚して一緒に暮らし始めて3日目のことだった。
朝起きる⇒ご飯を用意して食べる⇒身支度をする。簡単に書いたが、大体私も女性の端くれなので、顔を洗って着替えして一応化粧して髪を結うと大体30分ぐらいかかる。その当時は一緒に車で出勤し、途中で夫を降ろしていたため、10分で身支度が終わった夫は暇そう。
「朝ごはんの食器洗ってくれる?」もう速攻頼んだ。ちなみに2日目まで様子を見たが、自分から洗おうという発想にはならなかったようなので、言葉に出して伝えた。
男には特に言葉に出して伝えないとダメ。
そして一回じゃなくてしつこくかつクオリティも求めないとダメ。「皿や茶わんの裏も洗ってください。タッパーは洗剤を足して洗ってください」などなど具体的に。ちなみにタッパーは今でもベタベタするときがある…多分夫は手の感覚が私より鈍い。でも今でもしつこく言う。
・不機嫌さを露骨に表現しても、何も伝わらない
夫婦関係において、妻がなぜ不機嫌なのか分からないという話をよく聞く。
これには大きく分けて、2つの原因がある。
まず、妻側の問題について
丁度私の年代がジェンダー教育の境目かもしれないが、女性たるものお淑やかで余計なことには口をはさまず、にこにこして周りを和ませるべし、みたいな昭和社会が描く理想の女性像が間違いなくあったと思う。
上記のようなイメージの女性がよいと思って育つと、そういった女性が言わないようなことを口に出す自分というものが、間違っているような気がして、自分が何がストレスで何が不満なのかを言葉に出せずに飲み込むようになる。結果、自分の不満やストレスを夫に上手に言葉に出して伝えることができずに不機嫌になってしまう。
また、相手を不快にさせずに伝えるということは根気と練習を要するため、産後などの寝不足・体力不足で脳みそが死んでいると、言葉を吟味する気力も思考力もない。
できれば夫婦2人の余裕がある状態の時に、お互いに言葉を選んで、色々対話して伝える訓練をすべき。子供がいなければ、最悪もの別れに終わったって傷は比較的浅くて済む。
そして、夫側の問題について
女性は察して欲しい生き物である、という大前提をまず頭に叩きこんで欲しい。ただ、男性にはそれが難しいということを知らない女性も多いので、まずそこを女性に伝えよう。そして相手の思考パターンや能力やキャパシティを知る努力をした上で、相手の状況を最大限の想像力を働かせて想像し、幾通りか仮説を立ててシュミュレーションし、実際の対話に臨もう。それがせめてもの思いやりである。
そして、妻があーだこーだ言った時の対応で、老後まで楽しく夫婦生活を過ごせるかが決まる。妻が何も言わなくなったら、夫を捨てる準備をしていると考えた方が良い。
・感情ではなく、具体的な数字と指示を
夫は感情をぶつけられてもどうしたらいいか分からない。妻は感情をぶつけるよりは、具体的な行動を要望しよう。要望しながら淡々と自分の気持ちや状況を説明してみよう。逆に言えば、夫に具体的な行動を要望できるような言葉と、自分の感情を表す言葉を準備してから、伝える作業をしよう。その方が夫は動きやすい。
妻がよく陥りがちなのが「何故〇〇してくれないの?」という考え方、これは捨てよう。夫からしたら言われてもいないことができるわけない。
大変だが自分の中で夫を納得させ動かせる言葉を考え続け、実地でお試しするしかない。個人的には男性には「私の負担が過剰なので、負担軽減を目的とした業務改善を要望します」という言い方の方が、分かりやすいように感じている。負担割合を数字に落とし込むのだ。
というわけで、日曜日の夕ご飯時、子どもたちにご飯を食べさせるのが億劫な私たち、大体作るの妻、食べさせるの夫という役割に落ち着くことが多いが、
夫「今日の昼は食べさせたから頼むわ」
妻「え、それって全然計算合わないんですけど。平日は朝晩私が食べさせているでしょ。2食×5日=計10食、休日に3食×2日食べさせても、まだ釣り合わないんですけど」
夫撃沈。これを怖い笑顔で言うことで、より辛辣さを演出できる(笑)。
正直365日トライ&エラーってわけにもいかないので、私だって言うのが面倒で結果的に夫を甘やかしてしまっているような場合もあるが、譲れない部分を通すために、まあ譲ってもいっかみたいなところは譲ってもいいわけで、その微妙ないい加減さが長続きするコツかなという気もする。
でも譲れないところは、ガンとして譲らない!