カシオペアの丘で

どうも。
homareと申します。

昨日の投稿から思いついたのですが、
読書ということで好きな作家のお話をしようと思います。

皆さんも好きな作家の一人や二人、
三人や四人といるのではないでしょうか?

私の好きな作家は重松清さんです。
それこそ小学生まで遡るのですが、
私の家は父親が夜寝る時にラジオをかけており、
その時に小説の朗読をする番組が流れていました。

今でも鮮明に覚えているのですが、
西田敏行さんが朗読をされていて、
主人公の子供たちが星を見に行くために大人には黙って丘に登っていくというシーンから物語は始まります。

当時、星や星座に興味を持っていた小学生だったので当然その冒険心というかワクワクするようなストーリー展開に胸が熱くなったのを覚えています。
番組の最後に『カシオペアの丘で』というタイトルだということがわかり、
両親にねだりました。

本を探してもらい、買ってもらうと、
なんと上下巻でそれぞれ300ページほどの長編小説でした。
その分厚さに多少びっくりはしましたが絶対に面白い本だと思い、漢字もそこまでたくさんは知りませんでしたが頑張って読むことにしました。

全体のストーリーは読んだことのない方のために超絶簡単に説明させていただくと、
星を見に行った幼馴染たちが様々な理由でバラバラになり主人公の一人が40代になってがんになった事をきっかけに地元に戻って過去の清算をするという展開です。
当時小学六年生でした。
「がん」や「死」ということに全く現実感がなく興味も湧かないような暗い話でした。

でも、当時の私はその世界に引き込まれました。
現実に起こり得そうな非現実。
なんとなくでしたがストーリーも理解はしていました。
なぜそこまで興味を持って読めたのかわかりませんが、それまでイラスト付きの子供が読む小説を読んでいた私にとってよほど衝撃だったのでしょう。

『カシオペアの丘で』を読み終えた後、
とにかくこの人の作品を読みたいと思い、
重松清さんが出された小説の半分以上は中学生までで読み終えました。
『死』や『不倫』『いじめ』と言った生活感のあるテーマがなぜか興味をひきました。
それをきっかけに私は重松清さんの書く小説が大好きになりました。
なんというか言葉にしにくい感覚ですね。

大学生になってもう一度『カシオペアの丘で』を読み直しました。
当たり前かもしれませんが全く別の受け取り方ができました。
より深く心に突き刺さり、私の心を離しませんでした。
昔は、もはやファンタジーぐらい現実とかけ離れているように思えたことが、
年齢が少し近づき、より現実的な未来のこととして感情移入できました。
また何十年かたったらまた読もうと思ってます。

道が違えばそこに憧れ、作家を目指した未来もあるのかな
なんて考えたりもします。
まあ何歳からでも目指せないことはないと思いますが・・・

海賊王におれはなります。

今日はこの辺で。


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