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stay with me my love forever-坂井泉水

 え、ZARDって女の人なん?!

 令和のはじめに「平成に生きる昭和の女」に出会いました。これがZARD坂井泉水のコンセプトなのだそう。そして別れも同時に突き付けられました。彼女は令和には生きることがなかった。


 名探偵コナンもスラムダンクも観てないけど、『負けないで』は24時間テレビだし、『揺れる想い』はポカリスエット。大有名曲はもちろんですけど、『君に逢いたくなったら…』のMVはもう、ねぇ??なにそれシャンパン?別に着飾ってないシンプルジーンズスタイルでただのポニテなのに、、なのに!!

 それでもやっぱり好きな曲って聞かれたら、『forever you』と答えざるを得ないよね。
 これは「坂井泉水」じゃなくて「蒲池幸子(本名)さん」としての詩だそう。有名人というか美人というかの宿命で、週刊誌報道で過去のことを叩かれたこともあったみたい。そんなときの気持ちを、そのまま詩にしたのが『forever you』。ZARDのほとんどの曲の作詞を手掛ける坂井泉水が、ありのままの「自分」の過去の青春をうたってるんです。後悔なんてないと。テレビにもほとんど出ないし、現在みたいに簡単に情報発信できない時代に、その気持ちを詩に昇華させるというこの強さ。これぞプロ。かっこいい。

 ちょいとこれだけ。スキャンダルで謹慎とか活動停止したり卒業、引退するのは、「潔き終わりの美」の思想に反するので非常に、やめていただきたくて。完全に行き過ぎた世の中にはなってますけど、自分の分野、仕事の中で跳ね返していくことこそがプロなのでは?難しいんでしょうねぇ。だからこそ際立つかっこよさ。


 そしてそして、『forever you』を主題歌にした映画『プリンセス・ダイアナ』。もう1ヶ月ほど経っちゃいましたけど、エンドロールに流れるであろうその一瞬のために映画館行ってきました。
 彼女を本当に“殺した”のはメディアではないだろうか。そう思わせるドキュメンタリーで、ダイアナと坂井泉水を重ねた制作会社の誰かの感性に敬服致しました。

 美人薄命。早世が美とは思ってないですけど、もういない人に惹かれるたちだと自覚はしてます。僕、5歳のときかぁ。4年間は同じ時代を生きてたんかぁ

 今年の5月27日には偶然にも30周年記念の劇場ライブ映像も見れました。命日から15年。ご冥福をお祈り申し上げます。

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