第26期ヴィンテージ神レポート
使用デッキ
ジュエル
結果
2位
ルールスpo◯
ドレッジ◯
ミラー◯
チブ✕
エスパールールス◯
id
4-1-1 7位抜け
チブ◯
チブ◯
スパイ✕
感想
今回の立ち回りは90点くらいだと思う。
神決ヴィンテージは参加者の過半数が常連であるため、毎回常連1人1人が何を使うかをミクロで考えてメタゲーム予測をしている。
良かった点
シゲキが欲しけりゃバカになれ
シゲキは強い。
また、シゲキは友人とリストをシェアする傾向がある。
50-70人規模が予測されるヴィンテージ神において3-4人でリストを共有しているだけでメタゲーム占有率は5%程度となり、強く意識する合理性がある。
一方シゲキが何を使うかはかなり読みやすい。
なので(一般論で考えるならば)神決で勝ちたければシゲキを強く意識することが近道である。
半年スパンで考えて70%エスパールールス、25%ディミーアルールスという読みだったが、2024年10月の静岡でエスパールールスがワンツーフィニッシュとなったこともあり90%エスパールールス。それもシゲキは休日ヴィンテージに特化したリストよりも丸いリストを好む傾向が強いのでエナフラよりもヌルロッドを使用するだろう。で調整した。
特に、レガシー強豪プレイヤーが2位入賞を果たし、彼と彼の友達計2名も、100%エスパールールスを使うと確信していたのでエスパールールスにオールインすべきと考えた。オールインの程度として想定tier2まで(エスパールールス、ディミーアルールス、ブリーチ、ミラー、doomsday、ドレッジ、オース、ルールスpo)のデッキに対して弱すぎるカードをサイド後残さずにすむ範囲で可能な限りエスパールールスへの勝率を上げる構築を目指した。
ダメだった点
シゲキが欲しくてバカになりすぎた
(今回の神決に限り)エタパレガシーと日程が被っていたことがあり、レガシー強豪プレイヤーが2名そちらを優先すると確信すべきだった。即ちエスパールールス-2名という補正をかけて少しエスパールールスへの対策を緩めて丸くするべきだった。
今回は特に対エスパールールス研究に時間をかけて、シゲキに65%くらい勝てるだろうという感触があり満足してしまい、エスパールールスが2名減ることで確率論的には2%程度勝率を落とす範囲で緩めてでも他への勝率を上げたほうが合理的だった。
結果論
ジュエルというデッキの特性上、墓地対策を多用する事が難しく、決勝で敗れたスパイには相当不利であった。恐らく、自分の構築であれば勝率は15%程度であったであろう。エスパールールスへの意識を少し緩める範囲でだけ考えても針を檻にしていて、恐らくエスパールールスへの勝率を0.5-1%程度落とす程度でスパイへの勝率を2%程度上げられていたと思う。結果論両方に1回ずつ当たっているので1%程度神に挑戦できた確率が上がっていたであろう。
イニシアチブの検討不足
Gallowさんがイニシアチブを最近使っておらず、休日ヴィンテージでイニシアチブに遭遇する機会がかなり減った(たまに来る方が一人使っている程度。)ため、tier3程度と見積もりサイドプランの検討が不足していた。河童の砲手サイドインが弱い。(盤面への影響力が不足して出して対処されなかったとして押し切られやすかった。)SE2の2ゲーム目でやっと気づき、3ゲーム目でプランを修正でき勝てたから良かったが、これは構築を変えずに勝率を上げることができた箇所なので検討不足。
サイドプラン
ワムコ
ルールス、ドレッジ、イニシアチブなどに入れる。エスパールールス相手には、ソープロ耐性0な上に重く弱めだがオークなどでライフがピンチになるケースも多々あるため、ティンカー先として1枚は負担にならない。2枚目はエスパールールスには勝率0.3-0.5%くらい負担になるが対ドレッジには3%程度貢献しそうで、ドレッジ3名読みだったので、2枚採用した。2名以下と読むなら1枚になった。
河童
対エスパールールス最強札として採用。
対ディミーアルールスにはマスティコアとワムコがプッシュに当たらず最強だったが、エスパールールスが主流になるとソープロが4枚入っていて、あまり勝てなくなってしまった。そこでソープロにもほぼ当たらない河童を採用。記憶の放逐でカウンターされないのも◎。
護法を記憶の放逐でもみ消されるのには注意。
ドレッジやイニシアチブに入れない。出しても盤面巻き返せず、6マナの働きはしない。
マスティコア
万能札。ルールス、イニシアチブ、オース、ルールスPOなどに入れる。
プロテクション多色を忘れない。
オースにはオース先出しの裏目があるのが注意でジュエル使用者の中でも意見が別れた。
攻めっけが強かったりもすぎ等、対人プレイ傾向読みにオールインする胆力のある相手の後手はティンカー要因の1枚しか入れずに変わりにネゲーション入れて気合ヌルカウンタープランするかもしれない。彼は俺がマスティに突っ込む読みでオース先出しキープにオールインしてくる可能性が高いが丸い受け重視のプレイを好むオース使い相手にはオーチャードなしオース先出しの受け弱めは先手でもマリガンして来る可能性があるため、あるだけ入れる。
ドレッジに入れない。活性の格好の的でリターンが少ない。ホロウやイチョへの壁になるが5マナの働きには不足している。
防御の光網
ルールスとドレッジに入れる。入れる場合はwillとかみ合わせが悪いので基本的に全部抜く。ドレッジ相手には河童やマスティコアよりwillのほうが強いのでwillは抜かないかもしれない。オースには入れない。
船殻破り
ミラー、doomsday、POに入れる。
ルールスにはあまり入れないほうが良いという結論になった。カエルのドローが止まるが、殴った時にオークで1:0交換取られるリスクが痛すぎる。但し、will、ジュエル、カーンを抜ききれないならそれよりはマシなので使う。
例外的にサイド後置物地獄でPOがまじで使い物にならなければ、入れ替えることを検討する。
また相手のプレイ傾向がわかっていて相手に2マナ立ってる時にオークのあるなしが読み切れる自信があるなら使っても良いかもしれない。わからなくてオークケアで殴らない置物運用になりそうであれば、ゲームが長引き相手の土俵に飛び込むことになるのであまり強くない。
ミラーでは出すタイミングに注意。メタモーフでコピーされると自分も動けなくなる。
ネゲーション
ミラー、doomsdayに入れる。
イニシアチブ、POに入れない。
イニシアチブのマナ加速を止めるために入れるという意見もあるが、自分は不毛が4枚入ってないデッキでイニシアチブにネゲーションを使うべきでないと考えている。1t目の動きを止めてもそこから不毛で事故らせるプランがないのであれば、それ以外の使い道がほぼないネゲーションは割に合わないと考える。
但し、対人プレイ傾向読み志向のイニシアチブ使いが回りにいたら、ラクさせないためにたまにネゲーションを使うかもしれない。マナ加速にカウンターを打たないと読み切れたらマリガン時に戻すカードの判断がラクになってしまう。
ジュエル
生物がそれなりに入っていてかつ、一撃死が少ないデッキには基本的に全てサイドアウトする。基本的に相手に取られたら負けるからである。ティンカーで出せるリターンはあっても手札で腐るリスクが極めて高いため1枚残しは他に入れるものがない時以外はやらない。
例外的に、ドレッジ相手には以下3点の理由で抜かない。
-ワムコ以外の生物があまり有効でなく、軸ずらしが難しい。
-ジュエルを取られても、返しで捲れる可能性がかなり残り取られるリスクが低い。
-序盤以降の妨害が薄いため一撃狙いやすい。
will
ルールスと墓荒らしなどの一撃死のリスクが低いフェアデッキ相手にはサイドアウトする。(占有率は著しく低いがURラガバンやジェスカイアルカニスト等も。)
カウンター合戦で勝てなくアド損が痛すぎるのと、防御の光網をサイドインするプランでかみ合わせが悪いからである。
ドレッジにも少し減らしても良いがそこまで弱くない。
カーン
ミラーや瞬殺コンボ系又はPO以外には基本的にサイドアウトする。
何故なら、それ以外のデッキは、ヌルロッドをサイドインしてくるかbazaar系等のカーンの能力が全く効かない相手であり、一方的なヌルロッドという役割がないのであれば弱い札だからである。
また、マイコシンス不採用でもともと強く使えない。
なぜ、マイコシンスを不採用としたかというと、マイコシンス採用したかどうかでカーンを出した時の勝率が大きく変わる相手がdoomsdayのみ(ほかはマスティコアorワムコしか持ってこれなくてもカーンを出した時の勝率が5%も変わらない)と考えており、doomsdayだけを見るのであればその枠にアーカイブトラップを採用したほうが勝率が4%程度優れていると考えた。また、doomsdayは2名、ルールス等のwillサイドアウト可は15名程度の読みだったのでアーカイブトラップも割に合わないと考えていた。(willをサイドアウトしたい相手の1/4程度くらいのdoomsday占有率がアーカイブトラップ1枚目採用、1/3程度で2枚目採用の閾値(最もそんなにいっぱいdoomsdayがいると読むならジュエルを使わないほうが良い可能性が高い。)と考えていた。)
なぜ毎回サイドアウトしているのにカーンをメイン採用しているかと言うと、ミラーはカーン着地≒勝ちクラスの絶大な効果があり、ミラーがトップメタであるからそれを制するためだけに採用していると言って過言ではない。
抜くとミラー勝率がBO3で5-7%程度下がると考えていてBO5なら10%程度さがり、メインで相手がヌルロッドを入れてない前提のゲームであればそこまで悪い札でもないため、1%程度の負担ですむと考えている。(最も、ヌルロッド環境のせいでヌルロッドをサイドに取るデッキはヌルロッドをサイドインしてもデッキが機能するように組まれるため、メインからカーンのバリューが低くなるためどうしてもカーンメイン採用がそれくらいの負担になってしまう。)つまりミラー占有率1.5割超えなら他のデッキ全てに1%ずつ負担になってもモトが取れるから必須。tier2-3にPOやブリーチや鏡ストームなどがいる現環境を考慮すると、ミラー以外にも負担にならない。むしろプラスになることを考えるとミラー占有率1割くらいがカーンメイン採用の閾値と考える。
但しそこまでジュエルが減ると、ヌルロッド採用率も下がりカーンのサイド後のバリューが上がるかもしれない。ジュエルの占有率が0.5割以上かつその占有率に対して合理的なヌルロッドの採用率であればプレイアブルだと思うが得てして目立ったデッキは数を減らしても非合理なレベルでメタられ続けられるのである。
神秘の炉
ミラーなど、速度勝負になりそうな場合に抜く。
メタモーフ
doomsday相手に少し減らす。doomsday相手にはジュエルを自分が出した時以外、ほとんど活躍できず手札に溜まりがちなのと、ジュエルを出したターンに勝てなくてもジュエルを奪われるリスクが低いので、止まることを恐れる必要があまりない。特に、ジュエルのマナで朦朧への没入を構えて1ターン凌ぐプランや船殻破りで止めるプランがある。
但し、doomsdayには船殻破りケアで時間の熟達をサイドに採用するプレイヤーが関西にはいて、そのプランが浸透した場合はメタモーフを減らすことができない。
3玉
ミラーとイニシアチブで抜く。但し、イニシアチブ相手の先手は要検討。ミラーは先手であっても抜く。
磁石のゴーレム
ミラーは最優先で抜く。イニシアチブにも多分抜く。他には抜かない。
ミラーで相当負担になる札ではあるが、制限カードは伊達ではないカードパワーがありメイン採用。但し今回は神が東さんで100%ミラーだったので、サイドで良かったかもしれない。
ガラクタ
ミラーとイニシアチブの後手で抜く。それ以外は抜かない。
針
バザー系とルールスに入れる。
ルールス相手には基本的に不毛、フラッド気味なら蛙を宣言。
イニシアチブには入れない。
不毛がきついが不毛を止めたところで他の要素で瞬殺されがち。
逆説
エスパールールス相手に少し減らすことを検討。
対ルールスの強さが
カーン<will<ジュエル<針<=逆説<=船殻破り
のイメージ。
エスパールールスの不毛が3枚以下なら、針と逆説の等号が変わるかもしれない。
同様にエスパールールスの置物、ラヴィニアとヌルと(ほぼ採用例がないがチェンメや真昼の決闘等。)が5枚以上なら船殻破りと逆説の等号が変わりかもしれない。
ディミーアルールス相手にはあまり抜きたくない。何故ならラヴィニアが無いため腐る可能性が対エスパーより低いのと、ワムコ河童マスティコアを除去しづらいためアーティファクトカウンター(無効、記憶の放逐、鋼の妨害)を多く採用する傾向があり、相対的に逆説が通りやすいから。
厳かなモノリス
ミラーとdoomsdayで1枚減らすことを検討する。
速度が大切なマッチアップだがサイド後はカウンターがお互いに増える点とマナ否定が全く無くフラッドしがちであるため。
またそれらのマッチアップでは船殻破りをサイドインするため、青マナ源を減らしたくないため島をサイドアウトしづらい。
不採用にしたカード
オパールのモックス
速度は上がるが序盤にマナが出ないことも多く安定性に欠けるため不採用とした。
2マナ以下のアーティファクトは16枚しかないため、1ターン目にマナが出る確率は半分もない。
檻
オースとブリーチ相手には自分が圧倒的に攻める側であり自分の動きの足し(自分のコンボを守る意味でも)にならないのでそんなに使いたいと思わなかったので、不採用。サーガが1枚しかなくサーチ手段に乏しくなったのが痛い。
但し、矢島さんが神になったので今後はスパイ意識で入れるかもしれない。スパイには否定の契約があるため、サージカル等のインスタント墓地対よりも置物墓地対のほうが強い。また、素出しが困難なのと、力線マリガンすると自分が動けない可能性が高いので力線が使いづらい。
マイコシンス
前述の通り、なくてもカーンから他の札を探せば勝てる、必要な相手はdoomsdayのみかつそれ意識ならアーカイブトラップのほうが強い、ため不採用。
但し、矢島さんが神になったことでスパイが苦手なジュエルが下火になり、ヌルロッドの採用率が低くなったらカーンをサイド後残すケースも増えるため、カーンの介護のために採用するかも知らない。
多用途の鍵2枚目
針ケアで通電式を採用したがサーガ制限後針が減っているため多用途の鍵2枚目のほうが良いかよしれない。
四肢切断
イニシアチブを意識しておらず、墓荒らしのアウフ相手には生物などで無視プラン、ルールス相手にはラヴィニアが対処しづらいため不採用。
船殻破り3枚以上のブリーチが増えたら2枚まで採用するかもしれない。
マイトストーンとウィークストーン
アウフが増えれば使うかもしれない。
ミラーの船殻破りケアで丸めだけど、ドローのために出したこれをメタモーフでコピーされる動きが微妙に見えた。
蒸気の連鎖等の1マナバウンス
バウンスを使うのが苦手。
俺のバウンス力が上がったら使うかもしれない。