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「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」

自分の人生を語る上で欠かせない登場人物のひとりが安藤裕子ちゃんだ。(ちゃん付けするのは敬愛を込めての表現)
私よりすこし年上のお姉さん。
彼女の曲に出会って私は自分を取り戻し始めたと言っても過言ではない。
思い出エピソードはたくさんある。一時はコピーバンドもやってたくらいだ。

昨日7/9はちょうど彼女のデビュー20周年記念日で、そのお祝いのライブがあって、LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)まで足を運んだ。

15周年記念のときは、昭和女子大の人見記念講堂でライブがあって、そのときは公演後本人と直接話せる機会があり、初めて目の前にした彼女は人見知りのそのままのひとで、
「(なにがあっても)ずっと歌い続けてくださいね!」※()は心の中の声
と伝えることができたのは宝物の思い出だ。

余談だが、5年後の今、その昭和女子大の近くに住んでいるというのは何とも人生の不思議を感じる。


初めて彼女の曲を耳にしたのは、
おそらくCMを見たのが最初で、彼女自身が出演している携帯のCMだったと思う。そのとき使われていたのが「さみしがり屋の言葉達」という曲だった。
何とも気になる声をしているひとだなぁと思ったのと、この曲の持つアンニュイな世界観、何度も繰り返されるフレーズが気になる曲だった。

そのあと極めつけになったのは「The Still Steel Down」だった。

いつまで泣いて 抱いて抱いてせがむの?

いつまで裂いて 他の誰の手を願うの?


降りやむことなどない雨の季節を越え 
花びらさえ消えても
いいや、ねえ溢れ出す想いを木の葉に刻んでも
雪がいつかそれを隠してくれるのなら
the still steel down


さあ灼熱の想いがこの身を焦がしても
君がどこかで笑っていると
そう思えば 溜めた涙も氷に変えて
日差しがいつかそれを溶かして消すだろう

歌ネットより

叙情的な歌詞と曲調、
そして繰り返されるフレーズ

内に秘めて閉じ込めてきた気持ちがどうしようもなく掘り起こされて溢れ出てきてしまう


彼女の特徴的な歌声は今でこそ大好きだけど、
独特だし、すんなり耳に馴染んだわけではなかった。
そして、自分の弱さをありのままに歌って表現する彼女を最初は受け入れられなかったのも、事実あった。

彼女の曲をちゃんと聴けるようになったのは、
自分の中にもある弱さ、闇、嫉妬心、劣等感、自己卑下
そういうものと向き合えるようになってきてからだったと思う。

途中休憩なしの3時間ノンストップライブ
人生のあらゆる場面で、CDを通して生で何度も聴いてきた、そして自分でも歌ってきた曲たちを、
今の自分で聴くことのできたこの機会は、人生の歩みを感じる時間でもあったし、何度も涙が込み上げてきて頬をつたった。

___________

20年、どんな時間が流れても、人生のなかでなにが起きても
歌い続けてきてくれたこと
そのことが長年のファンとしてとても誇らしいし、
不器用で繊細で大胆で人見知りなあなたのまま
変わらず舞台に立ってくれていることが嬉しかった。

これからも共に、それぞれの人生を歩んでいきましょう。
そしてまたどこかで会いましょうね。
またね。


20周年記念のアルバムが10/11に発売されるらしいですよ


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