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いつまでコントロールできる?!子供の成長スピードをナメてると後で痛い目に遭いますよ

この記事は偏差値70の高校に入学した息子を持つ母の、汗と涙の泥臭い子育ての日常を幼少期からご紹介するものです。 また子供の成長に合わせてその時々の参考にした先生方の本も紹介もしております。ご紹介する先生方の意見を参考にしつつ乗り越えてきたエピソードを面白く、時には甘酸っぱく?ほろ苦く?書けたらいいなーと思っております。
どうぞよろしくお願いします。m(__)m


【この記事は7分で読めます】


犬を躾けるように子育てするママ


出会ったお母さんの話をお伝えします。
彼女は、10年以上の結婚生活を経てようやく子宝に恵まれたという、深い喜びと感動を抱えていました。それまでの苦労や不安は計り知れないものであり、その気持ちは他の人には容易に理解できないものがあったことでしょう。彼女にとって、待ち望んでいた子供はまさに宝物であり、愛情を注いで大切に育てている姿が印象的でした。(内心やりすぎ感も否めない。例えばお菓子を食べている途中で口を拭く回数がやたら多い。そんなに拭かなくても良いだろうと思う私。)

しかし、彼女の子育ての様子を見ていると、少し気になることが出てきました。子供の行動をかなり細かくコントロールしようとしているように見え、特に言葉の使い方にその傾向が現れていました。まるで犬に躾ける時のような口調だったので。
そして「ライム(彼女の愛犬)だったら、ちゃんとお座りして待てるのに、あなたは出来ないの?」って言ってしまう。子供1歳6ヶ月頃。

私は犬を飼った事はないですが、この育て方は少々危うさすら感じてしまいました。人間の子供はもっと好奇心旺盛で、犬なんかと比べるな!そう言いたかったです。でも同じ1歳半の母だった私には、まだ子育ての何たるかを他人にどうと言えないのでした。(今も言えないけど)



通過点は通過するしかない?


私たちが彼女と会うのは主に子育て広場で、せいぜい朝の2時間程度なのですが、その時間ですら色々感じるものがありました。
子供の行動にいちいち指示が入ります。
「ちゃんと〇〇して」これが2時間のうち何度も彼女から出る言葉でした。
1歳半の子供にです。気のせいか子供の表情はだんだん硬くなっているように感じました。

その頃、偶然彼女にモールで出会ったときのことです。1歳半になる子供をベビーカーに乗せ、モールの中を散歩しているところでした。1歳半を過ぎると、子供の運動量は一気に増え、家の中だけでは十分にそのエネルギーを発散するのが難しくなる時期です。しかし、彼女の育児スタイルは、子供の体を思いきり動かすというより、むしろ抑え込んでいるように感じられました。言葉を選ばずに言うと、その子供はある種の「軟禁状態」に置かれているような印象を受けたのです。
ベビーカーの子供はただ静かにぼーっと乗っているだけ。
あまりにユウとは違うので、この子はこれで満足しているのかなーと
複雑な思いはありましたが、当たり障りのない挨拶だけして別れました。

もちろんユウは手を繋いで歩いていましたから、その違いに戸惑いすら感じたことを覚えています。

その後しばらくして、子育て広場の活動で外出することがあり、みんなで近くの公園に行くことになりました。その日、公園には2歳前後の子供たちが集まっており、彼女の子供にとっては初めてに近い公園体験でした。私は少し気になりながら、その様子を見守っていました。

すると、予想通りというべきでしょうか、彼女の子供は公園で見つけたものを拾い、それを口に運ぼうとする行動を始めました。これは多くの子供が初めての公園で経験することのひとつですが、彼女にとっては衝撃だったようです。もちろん周りの子供達は体験済み。
この瞬間、彼女は初めて、自分が子育てを自分中心に進めていたことに気づいたようでした。「やっぱり公園行かなきゃダメか!?」って

特に最初の子育てで月齢に応じた環境で遊ぶことを、渋りたい気持ち痛いほどわかります。私も出来ることなら公園行きたくない時期がありました。紫外線大嫌いだし、埃っぽいし、子供の服汚れるし、洗濯物増えるし😫
でも成長の通過点は必ず通るしかないです。その道しかないです。今できる限り家遊び済まそうとしているママさんがいたら、お願いします。雨や嵐でなければ公園に行ってください。「子供の五感」刺激し放題なのですから。

私は公園遊びには、習い事一つやめてもいいくらいの価値があると思っています。特に幼少期は。


子供をいつまでコントロールできる?


このタイプの親は、時々見かけます。親の気持ちや都合を優先し、子供の自主性や自然な成長をあまり重視しない育児スタイルです。
「育ててやっている」という感覚が強く、子供のペースや個性に合わせることが難しいように見えます。このような育児方針は、短期的には問題がないように見えても、長期的には子供の成長や心に歪みを生じさせる可能性があります。

もちろん、親にとって子育ては非常に難しいことであり、誰もが完璧を求めているわけではありません。彼女もまた、子供を大切に思い、最善を尽くしているのは間違いありません。けれども、子供の成長は親の思い通りに進むものではなく、むしろ子供が自分のペースで世界を学び、探索することが大切です。

ユウが15歳になって、つくづく成長スピードには本当に驚かされます。あっという間に私たちの手の届く範囲を超え、どんどん先へ進んでいく様子を目の当たりにするたび、感慨深く感じます。そして、それはどの子供にも共通していて、親の思い描いた枠の中にいつまでも収まってはいられないということを、ぜひ多くの親に知ってほしいと思います。

いずれ子供たちは、自分の力で親を超える瞬間に気づく時がきます。(思い出してみてください。きっと私たちもそうでした。)
それが腕力かもしれないし、知力かもしれません。その時、子供はその反動で何か大きなもので自分を守ろうとするのか、それとも反抗期となって親と激しい摩擦を生むのか――そのどちらになるかはわかりませんが、私はその原因は常に親側にあると思っています。


因みにですが


最近知り合ったママから聞いた話です。
去年引っ越してきた時に、お隣さんへ挨拶にいった時のこと。
「うちにはまだ小学生の低学年がおります。よろしくお願いします。」
とこちらから挨拶。
隣人宅には中学生男子がいるそう。そして
「このマンションは小さい子供が多くて、廊下走る音がうるさい時ありますよー」とか「大家が怠慢で廊下にゴミ落ち放題なのが嫌でね」とか。
他にも結構細かいこと言うなーと思ったそうです。

知人が暮らす中で小さい子のうるささに気づいたこともなく、そんなにゴミが落ちてる環境でもなくて、たまたまそういう時期があったのかなーと思っていたそうです。でも隣人がちょっと神経質なことは心に留め置いたそうです。

しばらく経って、その隣人宅から大きな物音!なんか家具でもぶつけるような物音。もしやーと思い壁に耳を当ててみると、中学生の男子の怒鳴る声とガチャーンという音が何発か聞こえたそうです。

典型的なガミガミ子育ての爆発音です。真面目に子育てしてるはず。きちんと躾してきたはず。それが本当の意味で子供に伝わっていたら、そんな反動は起こらないと思います。
壊れているのは、椅子でも茶碗でもなく彼自身の心です。

このことが頻繁に起こるようになってから、隣人はいつでもマスクで顔を隠して挨拶すらしなくなったそうです。苦しいですね。


最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

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