異星人のバイト
家事をやるからとても安い賃金で働かせてくださいと、母親に言ったけど断られてしまった。
普通にバイトすればいいだろ それは確かにそうなんだけど、、、、
世間では大体週4 5時間 働けると言わないとバイトの面接で落とされてしまう。
心身症やASD,ADHDのことを隠して面接を受けるのはもちろん必須事項。
健康じゃないというだけで落とされてしまう。
でも僕は本当は健康ではない。
たった1時間立ち続けるのも座り続けるのも辛い。
リラックスすることがとても苦手で、永遠と続くような体の痛みが起きてしまう。
隠しているから誰にも辛さはわからない。
隠さなくたって、話したって、
辛さをわかってくれる人なんて現実で出会ったことはないのだけど。
朝起きて身だしなみを整えて職場まで原付で向かう。
ただそれだけ。
1時間ティッシュを配る。帰る。
ただそれだけ。
突然やってくる憂鬱な日はその一つを行うだけで心身に相当な負荷がかかる。
でも、それを毎日毎日繰り返す。
頑張っている。自分はとても頑張っている。
だけれど、社会から見たら世間の客観から見たらそんなことはなかったようだ。
給料をもらう時、領収書の書き方が分からなかった。
ただそれだけで、とても怖い声色で、
何でそんなこともできないのだ意味がわからないという風に、
イライラされながら注意された。
僕はとても悲しかった。
荒廃した灰色に街並みが塗り変わっていくのを感じた。
泥棒、レイプ、人殺し、何でもありの街とこの平和な街が重なって見えた。
僕は確かに1番下の立場で、バイト。
イライラの捌け口になるのは仕方ないのかもしれない。
でも僕の憂鬱や倦怠、不安感抗った踏ん張り、頑張りを蹴散らされたように感じた。
いつだってそうだ。
高校生の頃したケンタッキーのバイト、専門学生時代のセリアのバイト、横浜のライフガードのバイト
どこでも次入ってくる子に抜かされるよ とか、
そんな仕事の出来じゃもうシフト減らさなきゃいけないよとか、
心無い言葉を簡単に吐かれてしまう。
きっと怠けて見えるのだろう。
どうしても辛くて力を抜こうとした結果、サボって見えてしまうのだろう。
物覚えが悪いのは確かに使えない奴だが、、、
それでも頑張っていた。誰にも認められなくても。
家族すらわかってくれない。長年の友達もわかってくれない。恋人もわかってくれない。
もちろん店長もわかってくれない。それどころナイフで突き刺してくる。
結果、バイトを辞める。
人間という仕事 は僕には荷が重すぎる。
異星人の僕に働けというのなら、、
ふさわしいだけの給料が欲しい、褒美が欲しい、生き甲斐がほしい。
でもそれは無理だ。
だれもわかっちゃくれないからだ。
病気なのも俺のせいだ。俺が勝手にそうなったんだ。
そう生まれたんだ。
他人には関係がない。
人に舐められやすい、軽んじられやすい僕は
これからもボロ雑巾を見るような目で社会から見下され続けるのだろうか。
それでも、僕のことを分からなくても、
こんな僕と仲良くしてくれていた、仲良くしてくれている人たちには感謝をしている。
ありがとう。
生きていてごめんなさいとは言いません。
追記】
僕の痛みは、身体であり、心である。
僕の大部分を知らない人間たちに謝って、何の意味があるのだろうか?
ありがとう、と伝えて何の意味があるのだろうか?
僕は異星人で、言葉が伝わらないというのに。
地球語なんて勉強しなければ、傷つかずに済んだのにな。地球人の言うことには全て耳を塞いで生きてゆこうかな?