「真・三國無双」初見者の『真・三國無双ORIGINS』感想(ネタバレなし)
これは三国志、そして三國無双初見の人間が『真・三國無双ORIGINS』の「蜀」ルート攻略をした直後の記録である。
(すべて私の感想なので誤解のある書き方してたらごめんね)
<登場人物>
私:わたし。無双シリーズはおろか三国志の知識もない。RPG、アクションゲーをよくやっていた。お尻が好き。
Pちゃん:無双シリーズは4にドはまり。OROCHIの1、2をプレイ。敵に「専用グラもないくせに!」とキレる。
私にはオタク仲間がいる。一緒にゲームをしたり、趣味話に花を咲かせる仲だ。仮にPちゃんとしよう。
そのPちゃんがある日言った。
「三國無双の新作、評判が良いみたい」
近年は企業が出すゲームに興味が湧かず、インディーズゲームで大満足していた私にとっては、「へえ」であった。無双シリーズを触ったことのない人間だ、仕方ないと思ってほしい。
数日後、Pちゃんは三國無双の新作、『真・三國無双ORIGINS』を購入していた。
作業のお供に配信してよとプレイ映像を見せてもらう私。何も分からないので新鮮な私。
先に言っておくと私の三国志プロフィールは本当に情けない。
史実も漫画も見たことがない。昔話題になった映画、『レッドクリフ』が三国志の話であることもPちゃんに教えてもらったくらいだ。
とにかく私は『真・三國無双ORIGINS』のプレイを観せてもらっていた。
お、おもしろ~~~~~!!!!
三国志初見私、大河ドラマを見ている気分になる。
歴史も人気もある物語だ、そりゃあ面白いに決まっている。
気が付くと私のsteamライブラリには『真・三國無双ORIGINS』がダウンロードされていた。
この記事はネタバレを避け、『真・三國無双ORIGINS』クリア後の感想を書く記事だ。
ストーリー感想は簡単に書いていこう。
序章「かっこいい」
1章「俺のこと好きじゃん……」
2章「俺のこと好きじゃん……」
3章「俺のこと好きじゃん……」
~ラストまで「熱い」「熱い!!」「あちぃいいいいいいい!!!!」
熱かった。
ものすごく熱かった。
張飛は俺のことが好き。
さて、ここからが本当に書きたい部分だ。
一騎当千俺強い!なゲームは『戦国BASARA2』、『戦国BASARA3』しかしたことがないので、BASARAと比較するがどちらが優れているとかではないのであしからず。
まずは戦闘。
BASARAは難易度を上げなければ敵の集団に突っ込んでもあまりやられなかったイメージがある。ほら貝吹いて増援を呼ぶ敵の近くでひたすらKO数を稼いでいた覚えがある。
しかし三國無双は違った。
集団に突っ込む→打ち上げられる、吹き飛ばされる、攻撃キャンセルさせられる。
え!?これって一騎当千で俺強い!ってゲームじゃないんですか!?
何かがおかしい……Pちゃん!
「無双は昔からそうだよ」
Pちゃんが言うには、1人で突っ込んで倒すのではないらしい。
はっきり言って慣れない!突っ込んじゃう!~敗走~
さらに、技を出すにはポイントが必要なのだが、これも気が付くとカスカスに干からびている。
おまけに味方はどんどんやられて退場していく。
「無双は昔からそうだよ」
Pちゃんが言うには、介護ゲーと言われるくらいには味方がやられやすいらしい。
そのため、とにかく敵武将を倒して前線を押し上げていくとのこと。
なるほどなるほど、では各個撃破して……え!?別方面の戦線がめっちゃ崩れる!Pえもん!
Pちゃん「がんばれ」
わたし「はい」
ということで流し見ていた軍議をしっかりと聞き、敗走条件を確認。味方武将は近づくと回復するので彼らをケアしつつ敵を削って味方の士気を上げていく。
するとどうだろう。戦線を維持しつつ拠点を確保、勝利条件達成までをこなすことができた。
戦闘は確かにアクションゲームなのだが、タクティカルな面とリソース管理、状況判断がかなり重要であると感じた。
敗走しても任意のタイミングを選んで戦闘再開ができるため、戦線崩壊前に戻ってやり直しができるところも良かった。
ちなみに味方はやわらかいのではなく1vs多をやったうえで数に押されたって考えると妄想はかどるよ。一騎当千と言えど人間、消耗するし複数相手にしてればいつかは押し切られることもある。
あと軍団で突撃するの気持ちよすぎ!!!!!ウォーーーーーーー!!
次にセリフ。
このゲーム、とにかくセリフ回しが良い。
ストーリー中のセリフは当然だが、戦闘中の会話、さらには軍議においてもキャラクター性がしっかり出たセリフを見せてくれる。
たとえばAがBに対して「自分のことも気にしてくれよ?」と複数回の軍議で言う。Bがやっと自分を考えた発言をするとAは「今回はちゃんと自分のことを気にかけたな」と返す。
ええ~~~~生きてる~~~~~~~!
オタク、こういったキャラクターの感情がにじむ発言に弱い。
同じ理由で、強制突入する一騎打ち(通常は任意突入)にも弱い。絶対に行かせない、とか、ここで止める、とか、そういうのを感じるため。最終局面でのそれ……にマジで心臓撃ち抜かれ、しばらく放心してしまったくらいにはこの演出が好きだ。
これは三國無双というシリーズが長年積み重ねたキャラクター像によるものなのだろう。ただ、性格や見た目に変化があるキャラもいるらしいので、そこはストーリーにフィットさせたORIGINSスタッフに感謝したい。
そして、ストーリー。
これに関しては小説を原作としているので面白いのは当然なのだろうが、魅せ方がとにかくうまい。
何度も言っているが私は三国志完全初見だ。
横山光輝『三国志』のスタンプしか知らないし、恥ずかしながら魏・呉・蜀が三国志のメイン勢力の名前だということも知らなかった悲しき人間だ。
(一応ORIGINSをはじめてから横山光輝『三国志』は7巻まで読んだ(ゲームクリアまで中断中)。おもしろい。)
そんな私でも、ストーリーをめちゃくちゃ楽しめている。むしろ、初見だからこそこんなにも楽しめている気がする。
先に何が起こるのか分からないワクワク感。キャラの運命を知らない私。それを見て反応を楽しむPちゃん。もしかすると完璧なオタクの陣かもしれない。正直、人生で初めて「歴史のネタバレやめてください!」と思っている。
それから主人公。
これね、おもしろいんですよ。みんな俺のこと好きなんです(自分を主人公だと思い込んでいる異常者)。
序章で出会う関羽は俺のこと好きだし、ツンデレ末っ子の張飛も俺のこと好きに決まっています。絶対好きだもん!!!
と思うしかないほど武将にモテまくります。こんなん戦も勝ちまくり!に決まってるだろ!!!
しかしながら進めていくと気が付きます。
熱い。
あ、えっちなふいんきとかそういうのじゃないです。いや確かに雰囲気は熱いんですけれども。
熱いんです。主人公も。物語も。
全ては熱さに凌駕されます。
蜀しかしてないけど、今のところ全キャラ好きです。
チュートリアルや状況、キャラの説明も丁寧なので、やりにくさは感じていません。
唯一不満があるとすれば「大戦法使う武将がガン逃げ」することくらいでしょうか。待てこらてめえ!!!!
『真・三國無双ORIGINS』くっっっっっっっそハマりました。楽しいし、考察したりストーリー思い出して苦しくなったりしています。ありがとうございます。
三国志も三國無双も初見の取り込み、大成功ですよ!!!!!!!
これから他勢力進めたりやり込みしたりしていきますが、DLCとか続編とか……待ってます!気が早いけどさ!そのくらい楽しかったんです!!!
とりあえず全勢力クリアしたらデジタルブックを買いますね。