2.八千代台●の踏切(諏●神社入り口)


 今日は八千代台●にある神社に差し掛かるところの踏切について紹介します。

遡る事17〜18年ほど前、俺はまだ学生でその踏切は通学路であり、習い事でも使う道だった。

踏切のすぐ隣の家が横田くんという友達の家だったこともあり、俺はその踏切のヘビーユーザーだった。

ただ、踏切を渡っていただけだが。

 ある朝の通学の時、いつもの踏切に新しめの花束がいくつも置かれていた。

この日は横田くんは部活の関係で一緒に登校できなかったので俺は1人で登校したが

ここはよく動物が轢かれて死んでいることが多く友達の家の犬も電車と接触して亡くなっていた事がある。


ただでさえ神社へと繋がる踏切でかなり木々も生い茂っているので、タヌキや野良猫も多い

今でこそ見ないが捨て犬もよく見ていた

なのであまりその花束を気にもせず学校へ行き


下校時には踏切に置いてある花束このこともすっかり忘れていた。
横田くんとゲームの話をしながら下校中の踏切を渡ろうとした時だ

踏切にある花束は朝見た時よりいくつか増えていた。

花束の量を見る限り多分、死んだのは動物ではないんだなと何となく感じた。

なんかあったのかねーとふと隣にいた横田くんに問いかけた。

踏切の真横に住んでいるわけだし何か知ってるだろうと思い軽い気持ちで聞いてみただけだったが

横田くんは

んー…まあなんかあったらしいよ。
みたいな軽い返事しかしてくれなかった。

それ以上は何か聞かない方が良いようなオーラを感じ俺は何も聞かなかった。

中学生ながらに友達に対して遠慮してしまった事を覚えている。

ある日
横田くんが学校を休んだ。

体調不良らしいがそれが何日間も続いた。

俺は毎朝、横田くんの家を通り過ぎる際は
チャイムを鳴らして横田くんの体調を親から聞く日が続き

2週間程経過したある朝の事


庭に横田くんのおじいちゃんがいた。
横田くんと俺が遊ぶときはいつも外で家に招かれたことは3回程で

おじいちゃんとは、ほぼ話したことがなかったが
なんとなく気難しそうな感じだったので、あいさつ程度で基本的には俺から声をかけることはなく


おじいちゃんからも俺に声をかけることはなかった。


その日はあいさつもせず気づかないふりをして
横田くんの家を通り過ぎようとした瞬間だ


おぉ、九嶋さんかい?


と、おじいちゃんから声をかけてきた。
顔と名前を憶えていてくれていたようだ。


俺は慌てておじいちゃんの存在に気づいていなかった素振りをして驚いた感じを出してまずはあいさつをした。


おじいちゃんは俺に対して


毎朝、孫の様子を伺ってくれてありがとう。と
部活の事、習い事や学校で何が流行ってるのか事細かに聞いてきた。


いつも厳しそうな顔をしているおじいちゃんだが、こんなに喋る人なんだ・・・と印象が変わった覚えがある。



俺ももう学校へ行かないとだめなので最後に
横田くんの体調がよくなったら教えてほしいと伝えたところ


すこし顔色が変わり
ああーそうだね.....と言って


おじいちゃんは家に戻っていった。


遅刻しそうだったので急いで学校へ行き、毎朝の日課でもある
先生に横田くんの欠席を伝えた。


すると先生から


「九嶋くんは毎朝、横田くんの家に迎えにいってあげてるの?」
と聞かれてその問いに対して頷くと


俺が迎えに行くことで横田くんがプレッシャーになって逆に学校に行きづらくなっているかもしれないので

一度、迎えに行くのをやめてみたらどうだ。という提案をされてしまった。


俺は反抗期も少し入っていた年頃だったので
なんだこいつ。と思い俺は無視してその場を去った


大人は何もわかっていない。そう思っていたが
違和感にはすぐに気づいた。


普通に風邪や怪我なら先生から
もう迎えに行かなくていいんじゃないかとは提案されないはず


復帰するのにプレッシャー?なんだそれ
まさか..いじめ?


いいや、同じクラスだし
いじめがあるような空気感は全くない

じゃあなんだ...


先生が何かを知っている。

何かがあったに違いない。身内の不幸か?
心がもやもやしたまま俺はその日を過ごした。

下校時に横田くんの家の前をいつものように通り過ぎる時

庭にまたおじいちゃんがいて線路をぼーっと眺めていた。
次は俺から声をかけた。


もし、いじめがあるのなら俺は直接話が聞きたかった。
身内が亡くなったとしてももう2週間以上も休んでいる。

親の死なら耐えられず2週間以上休む気持ちも分からなくもないが
横田くんの母親と父親が家にいるのは登校時に確認している。挨拶だってしている。

親の死ではない

とにかく何があったのかおじいちゃんに問うと

おじいちゃんが何かを躊躇うような難しい表情をしながら話してくれた。

いつも気を使って家に来てくれてありがとう
孫を気にしてくれてありがとう

という感謝の言葉から始まり

しばらくは来なくても良いよと
おじいちゃんからもそう言われてしまった。

もし、いじめとかが理由で学校に来れないなら相談してほしいと俺が心配していることを話すと


そうじゃない。と

おじいちゃんは踏切にある花束を指さして
線路で人が亡くなった。


と、なんとも言えない顔でおもむろに話し始めた。


話を聞いていると

線路内で自●が発生したようだ。

しかも後の調べで分かったことは横田家が良く行く千葉市にあった
オ●ヤというスーパーの店長の自●だったようだ。


確かにそのスーパーで店長の顔は1度や2度は見たことがあるかもしれない
と言っていた。


そのスーパーは調べると分かる通り7億ほどの負債を抱えて何店舗か閉店しているようだ
現在はナ●タヤになっているが


八千代の線路内での自●のことは調べてもでてこない。
事故発生の状況を目の前で目撃したおじいちゃんは、さらに話を続けた。


時間帯は夕暮れ時
庭で自転車にオイルをさしていた時に線路に何か影があり
よく見ると人でそれに気づいたおじいちゃんが


なにやってんだと叫んだようだ。


しかし線路に侵入した者は聞こえているのか聞こえていないのか。


正座した状態でおじいちゃんに向かって土下座をしたようだ。


おじいちゃんも耳は良いわけじゃないが
電車のサイレンや遠くから近づいてくる電車の音にかき消されることなくしっかりと小声ながらも


「すみません。」と聞こえてきたと話していた。

おじいちゃんもまさか生きてきてそんな事が目の前で起ころうとしているのかと

現実を信じられず何かの見間違いなのか。そう考えているうちに

電車は人に近づき


接触する直前に再び電車に向かって土下座をして電車と接触し亡くなったようだ。

それ以上の詳しい描写はおじいちゃんから聞き出さなかったし、おじいちゃんからもそういう話はしてこなかったが


緩めのカーブに差し掛かるところだからスピードを落とすけど
まさかあの低速であんなに飛び散るとは思わなかった。


と話していた。


現場の状況は凄まじかったのだろう。
遺体の処理は異常に早く10分しないうちに電車はまた動き出して
しばらくすると警察と鉄道会社の人らしき人が線路周辺を調査していて


無断で敷地に入ってきては庭を荒らされ


対応はかなりスピーディーだったものの少々荒く
家の外壁に飛び散ったものを清掃するにも清掃員みたいな人を手配すると言われたが

何日経っても一向に来ないままで
外壁にシミとなってこびりつて落ちなくなってしまったようだ。


とにかく悲惨な事故現場を横田くんは2階の窓から一部始終を見てしまっていたようだ。


事故発生から何回かは学校に行ったが眠れない日が続き体調を崩している状態とのことで


その話を聞いてから俺はしばらくの間は横田くんの家の前を通るときはスルーして通学していた。



横田くんはそれからさらに1ヶ月ほどして中学へ通学を始めた。

何事もなかったように横田くんと話そうとしたが明らかに雰囲気は変わってしまっていた。

元々おとなしい子だったがおとなしいではなく暗い子に変わってしまっていた。


周りの友達からは「おー横田くんどうした!?」とか聞かれていたが
面倒くさかったのか「親が亡くなった」とか嘘をついて返しづらいことを言って
周りから人を散らしているように見えた。


今まで仲良くしていた人とも喋らなくなったり、授業中寝てることなんてなかったのに毎回と言っていいほど寝ていたり


そんな中、唯一俺には気にかけてくれてありがとうとか
休んでいた事情を説明してくれたり、でも、その話に飲み込まれて暗くなりそうなら
ゲームの話をしてごまかしてみたり、音楽の話をしてみたり

高校に進学するも横田くんは事故発生以降は成績が落ちたのか入れる高校が限られていて定時制に通うことになり


通う学校が違うということもあり横田くんと俺は遊ばなくなった。


それから数年経ち

成人式で横田くんと久々の再会をした。少し明るい表情を見せてくれた。

あの頃の横田くんに戻ったと思い


俺も気軽に話していた。
成人式場から二次会に行くのに一度家に戻り、着替えるため


久しぶりに横田くんと思い出話や高校生活の事バイトの事と話しながら歩いた。

中学時代の登下校以来だ。

横田くんと俺の住む家の分岐部分で一度別れようとする時に横田くんが


そういえばさ・・・・と少しトーンを下げて話し始めた。


何やら高校入学頃に同じ敷地内で家を新たに建て替えたようで事故発生から数年経ち

踏切付近の街灯は青いライトに変わったようだ。


何故青いライトにしたのかは分からないが非常に不気味な色に見える
どうやらこの青いライトには性犯罪などを抑えるためにも効果的な色のようだ
恐らく自●に対しても効果がありそうだが

不気味で仕方がない。あまり歩きたくないような道だ。


しかしながら
久しぶりに横田くんの家に来た。久しぶりだったが見る影もなく綺麗な今風の新築の家だ。


その新築を見せたかったのだろうが、今は一人暮らしをしているから実家には
ほとんど帰っていないと話していた。


時間は18時過ぎ横田くんのおじいちゃんが家から出てきた。
お久しぶりです。と挨拶をすると俺のことをしっかり覚えてくれていて


おじいちゃんとの会話の中で俺が当時、建築系の勉強をしていることから
ちょっと見てほしいものがある。と言われ庭に呼ばれた。


家を建て替えた新築時からすぐにここに変なシミが浮き出てくると
これはメーカーに言っても原因が分からないようで


近くにいた横田くんも
まあそれは仕方ないんじゃない?砂埃もすごいし、雑草もたくさん生えてるしさ。
と言ってその場を切り抜けようとしてくれていた。

家を一度解体し完全に無くして更地にしてから家を建てたわけだから変な話だ。
建て替えた翌日からすでに変なシミのようなものが出ていたようで


俺も「どういうことだろう..」と思って考えている最中だったが
横田くんが流れを切り替えてくれて、とりあえず二次会送れちゃうから早く着替えようということになり


横田くんは一人暮らしをしている家から持ち寄った着替えを実家で着替えて
俺は家に戻り着替えて合流して二次会へ行く道中で横田くんが


さっきはごめんねと
当時の線路内の事故の後のことについて話してくれた。


横田くんは高校卒業後の専門学校に行くために一人暮らしを始めたが
もう一つ家から出ていきたい理由があったそうで


線路内で事故があった日から一人暮らしをするため家を離れる期間の約5年間


ほぼ毎日、事故があった線路に人のような影と電車がぶつかるのが見えてしまうと
話していた。

気のせいだろうけど当時の記憶がショックすぎてフラッシュバックするかのように見えてしまうと
幽霊とかは見えないタイプだから多分俺の問題なんだと


横田くんはそう話していたが

見てもいない俺が言うのも軽々しく聞こえるかもしれないけど
いつかきっと完全に忘れる日が来ると話した。


それからは横田くんは線路から離れた家に家を建てたいとか話が変わっていってくれたので俺からは何も言わなかったが


しかし
気になったことがひとつある。


家を新たに建て替えたにも関わらず外壁に謎のシミが発生する


横田くんが毎日のように線路に飛び込む人影を見てしまうと話していた。
仮にそれが霊だとするのならば


線路内で自●が起きた日から今日まで亡霊となった店長が完全に死にきれていないと勘違いをして毎日、電車に飛び込んでいるのではないか。


それで飛び散った血が外壁について新築の壁にシミとなって出てきているのではないか?と
思うようになった。


もちろん実際に生きている人間の血が飛び散っているわけではないが


ショックを与えてしまった横田くん家族に毎日、土下座をして謝っているのかと考えると悲しくなる。

中学卒業後はほとんどその道を使うことがなかったが辺りも不気味な青いライトで囲まれている。


その踏切は自●の名所というわけではないが異常なほどに動物が車に轢かれていたり
人と車の事故が多い


なので今回、八千代台の某所の踏切を紹介したが
どうしてもその道を通らないと辿り着けないという場所はないので

遠回りすることになるがあまり通らないほうが良いかもしれない。


次回は
カラオケB●NBAN 八●代台店

既に建物は解体して現在は葬儀場が建設されたが、それ以前は建物内での不審な事故や事件が多く、それが原因で客足が減少し経営が困難になり店が潰れたので

建物内にはパチンコ、ゲームセンター、ボーリング、カラオケと店舗が入っていたが、確かに
閉店する1年ほど前から土日にも関わらず全く人がいなかった

八千代の比較的栄えている街なのに明らかに
不自然なほど空いていた。

その建物からは飛び降り等の事故も発生しており、大島●るのサイトにも掲載されている

ネットでは出てこない裏事情を紹介します。


また。























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