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20241013-02 撤退学と藤田菜七子騎手の引退

藤田菜七子騎手の突然の引退。いろんな人がいろんなとらえ方をしていろんなところで書いている。あまりにも寂しく理不尽な思い。同感至極。

数日前にAmazonにこんなレビューを書いたばかりだった。

徹底学が主張する理路と藤田騎手の引退の経緯はもちろん違う。撤退学の理路で彼女の引退を説明するつもりもない。ただ、このレビューに引いた後輩の言葉が重なった。「私の矜持が許さなかった」。

マネジメントの立場にある人が大切にしてあげなければならないのはそこだよね。藤田騎手のお師匠さんである根本調教師の談話からもその思いが上書きされる。

JRAはお役所体質に過ぎる。保身に過ぎる。こんなことやってたらあかんやん。

そんなことを思ったけど、もちろん何が本当のコトなのかを部外者がうかがい知ることさえもできない。だから黙るしかない。だけど黙る代わりに、こんなレビューを書いたことと藤田騎手のやるせない気持ちを忘れずにいたい。

根本調教師は、その昔「メリーナイス」号でダービーを勝ったダービージョッキーだ。そんな祝福にあふれた名前と真逆のバッドエンドは、部外者にすぎない私にさえ言葉にし難い悔しさをもたらせる。

ここでも思う。人類は、ホモ・サピエンスという名前からますます遠ざかっていると。言葉は善用したいとあらためて思う。せめて藤田騎手や周りの人たちの明日を願う。

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