【学部祭】細田守監督講演会に参加しました🎬
11月26日(火)に開催された、国際日本学部祭の細田守監督講演会に参加しました。
講演の中でいくつか印象に残ったテーマがあります。
まず、AIについての話が印象に残りました。
監督の仮想現実に対するイメージの変化についてお話していた際、学生登壇者の方が、『近頃はAIはネガティブなイメージを持たれがちだけど、むしろAIの存在が人間が作る生身のものの価値を上げるのではないか』という視点で話されていたのが自分にとって新鮮に感じました。
監督も『AIは以前からさまざまな技術分野で懸念されてきたけど、結局人間の価値が勝つ。世の中を変えるのはポジティブな力であり、それが世の中の問題を乗り越える力となるので、ネガティブに考えるよりポジティブに捉えたら良いと思う』と話されていました。
この話を聞いて、自分の身の回りでAIによって作り出されたものが増えたことへの抵抗感が減った気がします。確かにAIは正しく使えば私たちが欲しい情報をスピーディーに届けてくれますし、現実世界でも数多くの応用ができて便利なので、新しい技術に懐疑的になってばかりでなくポジティブな関わり方を考えることも大事だと感じました。
もう一つ、『(バケモノの子の世界など)別世界の存在との関わりやそれを通じた主人公の成長を描くことで伝えたい思いは?』のQ&Aが面白かったです!
監督は、動物をモチーフにするのは人間がバケモノの世界ではどのように相対化されるのか、人間がどんな存在なのかを考える必要があると思い、害獣扱いされる熊やずる賢いイメージを持たれる狼をあえて主人公にするのは、常識にそった設定にしないことで価値観をひっくり返すためだと仰いました。
私は普段ちょこちょこ逆張りを発揮するタイプなので、もしかしたら自分の性格は小難しく思われてるかもしれない..と思うことがあります。今回監督の常識にとらわれない考え方で新しい作品を作ろうとするアイデアを知り、自分が何か他とは違うことをしたいと思う時があるのは、監督が新しい作品を作ろうとするように、自分も新鮮でユニークなものに触れるのが好きだからなのだと気づきました。
監督は自身の学生時代のお話で、大学生の時にしか見えないものがあるから今私たちが体験すること、見るたもの、聞いたものを大事にしたらいいと教えてくださったので、大学生のうちにたくさんのユニークで面白いものに出会いたいと思いました!
今回は小さい頃から観ていた映画について監督から直接聞く機会を得られて嬉しかったです!細田監督の気さくな人柄を知れることができましたし、学生登壇者の方の作品愛も伝わってきました。
また久しぶりにアニメーション映画を観たくなりました!
監督の新作を楽しみにしています✨