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【103万円の壁】

【14年小売業の店長の視点】
 はじめまして
タイトル通り約14年ほど小売業の店長をしています【bk0201】 と申します。
一般、店長代理の期間も含めますと約24年ほどになります。そんな私ですが店長の視点で仕事や物事の解釈を伝えていきたいと思います。

【社会保険のメリットの方が大きい】

今年、この103万の壁が変わりますが長年店長をしていて、ここに拘る理由に疑問を持っています。
お子様が小さい、預ける時間が短い、土日祝預けれないなど仕方がない方も多いかもしれませんが、私は社会保険に入りガッツリ稼いだ方がメリットが多いと思います。

「103万円の壁」は、主婦がよく気にする所得税がかからない年収の上限です。しかし、税負担はさほど大きくなくいです。

社会保険加入年収は106万円

106万円を超えると、社会保険に加入しますが、この選択が将来の年金受給額やその他の保険に大きな影響をく与えます。
社会保険に加入すると、健康保険や年金保険料を支払う必要がありますが、将来の年金額が増える長期的には大きなメリットがあります。

また傷病手当金や出産手当金を受け取れ、さらには失業保険(雇用保険)も受け取れるようになり、万が一仕事を失った場合でも安心です。

年金シミュレーション

ケース①:扶養内(年収103万円以下)で働き続けた場合
扶養内で年収103万円以下で働き続けた場合、年金は国民年金のみとなります。
国民年金のみの老後の年金額(2024年度)
➡ 約6万8,000円/月(年間81万6,000円)

ケース②:年収140万円で厚生年金に20年間加入した場合
年収140万円で厚生年金に加入した場合、保険料負担と得られる年金額は以下のように変わります。
年収140万円の場合の社会保険料
➡ 年間約14万円(毎月約1.2万円)

厚生年金に加入すると増える年金額
➡ 約3万3,000円/月(年間約40万円)
合計年金額(国民年金+厚生年金)
➡ 約10万1,000円/月(年間121万2,000円)

ケース③:年収140万円で厚生年金に40年間加入した場合
合計年金額(国民年金+厚生年金)
➡ 約16万円以上/月(年間192万円以上)

扶養内で年収103万円を超えないようにしてしまうと、手取りが増ないだけでなく、将来の年金も少ないままで、安心した老後を送るために必要な年金額を積み立てることができません。

上限が変更になっても会社は対応する?

150万円が扶養上限に変更になっても、会社は年計画で人件費を計算しています。
急に103万円以上働きたいと言っても人件費の余裕がなかったり、現状で人員に滞りがなければ変更する必要が無い場合は働けません。

そういう事を踏まえ先を読みガッツリ働いた方が、かなり得だと思います。
5年後10年後には、今よりも時給は間違いなく上がっていると簡単に予測がたちます。

その結果

短時間で出勤日数の少ない従業員と
長時間で出勤日数が多い従業員では、
店を回していく上で、どちらの従業員を店長が求めているかは簡単に解りますよね。

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