剪定枝から炭を作りたい→燃やすだけでなく活用する農業へ
前回のブログでは、剪定した枝を燃やして処分している話を書きました。灰にして畑に撒くのは、土壌改良や害虫予防に効果的ですが、さらに一歩進んで炭にすることで微生物の住処を作り、草抑えにも活用できるのではないかと考えています。今回は、この炭作りについて試行錯誤している過程をシェアします。
炭作りに挑戦する理由
炭には農業での利用価値が多くあります。以下のようなメリットが期待できます。
微生物の住処を提供
炭は多孔質で通気性が良く、土壌中の微生物が住みやすい環境を作ります。これにより、土壌が活性化され、作物の育成を助けるとされています。草抑えの効果
畝の表面に炭を撒くことで、雑草が生えにくくなる効果もあります。さらに、土壌の保水力も向上するため、作物が水ストレスを受けにくくなります。剪定枝の有効活用
剪定枝をそのまま捨てるのはもったいないと感じていたので、炭に加工することで資源を無駄なく活用できるのも魅力です。
炭作りの工夫と課題
炭を作るには、木材を不完全燃焼させる必要があります。しかし、この「不完全燃焼」をうまく実現するには工夫が必要でした。
1. ドラム缶を使った試み
初めに取り組んだのが、ドラム缶を使った炭焼きです。ドラム缶の中で枝を燃やし、途中で蓋をして空気の流入を抑えることで、不完全燃焼を狙いました。しかし、空気の量を微調整するのが難しく、蓋がしっかり閉まらないとすぐに灰になってしまいます。
2. 無煙燻炭機の購入
そこで思い切って無煙燻炭機を購入しました。この道具は、空気の流れを調整しながら効率よく炭を作れる設計になっています。ただし、ここでも課題がありました。蓋が少しでもきちんと閉まらないと、炭にならず灰になってしまうのです。この微調整にはまだ慣れていないので、引き続き研究が必要です。
3. 枝の太さの問題
さらに、炭に適した木材は太めの枝が必要だとわかりました。細い枝では燃え尽きやすく、炭として使える部分が少なくなります。しかし、太い枝を大量に確保するのは簡単ではありません。この点も、今後の課題として取り組む必要があります。
今後の展望と炭活用の可能性
炭作りは手間がかかりますが、剪定枝の処分が単なる廃棄ではなくなり、農業にも役立つ形で循環できるのが大きなメリットです。また、炭を畑に撒くことで肥料の量を減らせる可能性もあるため、コスト削減にもつながるかもしれません。
これからも炭作りの技術を改良しながら、どのように活用すれば最も効果的なのかを研究していきたいと考えています。皆さんももし興味があれば、身近な剪定枝を使った炭作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?新たな発見があるかもしれません!
次回は、無煙燻炭機の使い方や失敗談など、さらに具体的な方法をお伝えできればと思います。お楽しみに!