この時期はホームセンターに行こう。
この時期はお正月前ということと、ボーナスが入った直後ということで、ホームセンターに行く買い物客は非常に多いです。また、その辺りをホームセンター側も知っていて、強気の値段設定になっています。しかしながら、正月用品ではないもので、特に農業に関するものは、意外にこの時期値段が下がっていたり、売り切るためにいつもより割引で売られているケースがあります。地域やお店によって考え方は異なるかもしれませんが、今回はその辺りのことを提案という形でお話ししてみたいと思います。
木材が安くなっているケースがある
この時期、畑にはなかなか雪があって出られないのですが、その分倉庫での作業が増えます。そうすると、1年間耐えてきた倉庫の壁や屋根が少しくたびれていることに気がつきます。そんな時に木材が必要になります。特に自分の納屋は、先々代の祖父が建てた築70年ほどの古いものです。それを騙し騙し直しながら使ってきた部分もあり、自分もなんとか直しながら使っているという感じです。この時期も、同じものを同じ規格で購入すると値段は変わりませんが、注目すべきは年末までにおそらくスペースを空けるために処分されるバラ売りの商品や、カットして販売されている商品です。例えば、残り2~3枚になった杉板などは、来年また新しいものがたくさん入ってくるため、売り切りたくて割引がついていたりします。それから、コンパネも1枚物の価格は変わらなくても、半分に切った残りなどが安くなっています。他にも杭など、見て回ると結構掘り出し物があります。ここを私は狙うようにしています。
肥料が安くなっているケースがある
肥料自体は長持ちするため、この時期に急いで安くして売ることはあまり見られませんが、じっくり見てみると、破れた袋を補修して販売されているものがあることに気づきます。これらは在庫を保管している間に袋が破れたもので、通常は目立たない場所に置かれています。しかし、この時期は木材と同様、来年度の新しい商品を入れるためや、正月早々に安売り商品を置くことに抵抗があるためか、店側が売り切りたくて見える場所にたくさん並べていることがあります。私が知っている例では、尿素が半額で売られていたことがあります。その原因は、袋が破れて水分が入り、尿素が少し固まってしまったためです。ただ、自分は尿素をそのまま撒くことはあまりなく、水に溶かして使うので問題なく購入し、昨年も上手に使えました。化成肥料や油かす、牛糞なども袋が破れていると価値が下がるため、処分されることもありますが、時々サービス商品として安く出されます。この時期は特にそのような商品が多いので、チェックしてみると良いと思います。
木の苗をチェックしよう
大きな畑を全部耕すとなると手間がかかるため、果樹を植えるのをおすすめします。もちろん、春先に専門の苗屋さんでしっかりとしたものを購入する方が良いのは分かっていますが、この時期、ホームセンターの在庫の中で、来年の春に植え付けしなければならない苗が、売り切りのために定価の30~50%ほど値引きされて売られていることがあります。これを買うと春まで持たないのではないかと思われるかもしれませんが、個人的には鉢などに移して室内で育てれば、元気な苗を春に植えることができると思います。我が家では作業小屋の中に入れて寒くないようにしたり、特に南方系の弱い植物については玄関の端に置いて家の暖房内で保管するようにしています。すると、春まで元気で持つことが多いです。
いずれのケースも私の経験に基づいたものですが、どこでも同じとは限らないため、あまり本気で信じないでください。ただし、ホームセンターに行かれる際に、時々思い出していただければと思います。
注意点
いずれも売り切りたい時期のものなので、良いものから売れてしまい、最後に残ったものが置かれていることがあります。必ずしも高品質とは限らないため、自分が狙っている品質が保たれているかどうか、慎重に確認する必要があります。私自身もここ5年ほど経験して、ようやく大丈夫なものとそうでないものの見分けがつくようになりました。皆さんも素敵な農業ライフを楽しむために、ぜひその辺りをチェックしてみてください。