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土はとにかく耕した方がいい!

今うちの畑は、何とか元気だった空心菜が完全に終わり、
ナスも終えたので完全に畑から夏野菜がなくなりました。
まあ・・・「何か月引っ張るの?」なんて言われながら
産直で珍しがられるんでやっていたんですが、さすがにきつくなりました。そこで今は土を耕してレタスやパセリなどを苗から植えています。
農業において、土づくりは収穫を左右する非常に重要なステップです。「土はとにかく耕した方がいい」という考えは、家庭菜園でも本格的な農業でも基本です。栽培が終わったらすぐに土づくりを開始し、次の栽培準備を進めていくことが、良質な収穫に繋がります。今回は、基本の土づくり手順と、土壌改良のコツについてお話します。

1. 栽培が終わったら、まずは土づくりをスタート

作物の収穫が終わった後、間を空けずに土づくりを始めることがポイントです。土は栽培中に栄養を消耗し、連作によって土壌が偏っている場合もあります。特に根や害虫が残っている場合、そのまま放置すると次の栽培に悪影響を及ぼしかねません。

2. まずは根から引き抜く

最初のステップは、前の栽培で残った作物を根ごとしっかり引き抜くことです。作物の根は土中に栄養を吸収しつつ、病害虫がつく可能性もあります。そのまま放置すると、次の作物にとって栄養不足や病害虫の原因になります。特に、野菜の根には根瘤線虫などが潜んでいることもあるので、土をリフレッシュする意味でも根から抜く作業は欠かせません。

3. 管理機を使ってしっかり耕す

次に、残った細かな根や雑草、土中の害虫を駆除するために、管理機で土をしっかりと耕します。管理機を使うことで、土が均一に混ざり、土壌の状態もふっくらと柔らかくなります。さらに、この段階で空気も取り込みやすくなるため、土壌の中での微生物活動が促進され、土の状態が良くなります。害虫や根の細かい残りを取り除きながら、しっかりとした耕しを行うことが大切です。

4. 鶏糞と石灰をまき、さらに耕す

耕した土に対し、次は鶏糞と石灰をまきます。鶏糞は植物に必要な窒素を豊富に含む有機肥料で、土の栄養を補充するのに効果的です。一方で石灰は、土壌のpHバランスを整える役割を果たし、特に酸性に傾きやすい土壌の中和に役立ちます。この作業を行うことで、土が栄養豊富かつバランスの良い状態になり、次の作物が健康に育つための環境が整います。

鶏糞と石灰をまいた後、もう一度管理機でしっかりと耕しましょう。この作業によって、肥料や石灰が均一に土に混ざり、栄養が行き渡るようになります。

5. 土が粘り気を感じたら牛ふんやもみ殻燻炭を投入

耕しているうちに、土の粘り気や硬さが気になる場合は、さらに土壌改良を行います。粘土質の土は排水が悪く、根の生長を阻害することがあるため、牛ふんやもみ殻燻炭を混ぜると良いでしょう。牛ふんは有機物を多く含み、土を柔らかくする効果があります。また、もみ殻燻炭は土の通気性と排水性を向上させ、根の伸びを良くする効果があります。適度に投入し、土壌がふっくらとした状態になるまで再度耕しましょう。

6. 畝を立てる

土がしっかりと整えられたら、次は畝を立てます。畝を作ることで、土壌の排水性が高まり、根の呼吸もスムーズになります。さらに、畝の高さや間隔を調整することで、水はけの良い畑環境を整えやすくなり、作物が健やかに育ちやすくなります。畝を立てることで、植えるスペースが明確になると同時に、雑草管理もしやすくなります。また結構雨上がりに植え付けをしたくなる時もあるのですが、畝作りは濡れているとできないので
畝ができていないと雨上がりの作業ができません。
そのためやっておきましょう。

7. 畝を立てたら1~2週間はそのままにしておく

畝を立てた後、すぐに作付けを開始せず、1~2週間そのままにしておきます。この期間に土壌のpHや養分が安定し、作物にとって良い環境が整います。石灰や鶏糞などの肥料成分が土に馴染む時間を設けることで、苗がストレスなく定着しやすくなるのです。

8. 苗を植える準備~畝を立てておく利点~

畝を作っておくことで、いつでも苗を植えられるような柔軟な環境が整います。たとえば、ホームセンターで質の良い苗に出会ったり、ご近所さんから苗を分けてもらったりと、予期せぬタイミングでの植え付けが必要になることがあります。そのようなイレギュラーにも対応できるように、畝を作り待機させておくことをおすすめします。

さらに、事前に畝を作っておくことで、栽培のスケジュール管理がしやすくなり、季節に合わせた植え付けのタイミングを逃さずに済みます。
野菜が終わったら処分だけでなく一気に畝作りまで行きましょう。

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