ぼかし肥料を使うと畑仕事が少し楽になる
ぼかし肥料を使ってみよう
農業には「道具」や「技術」も大切ですが、「土づくり」こそが作物の出来を大きく左右する要素です。私の近所に、ぼかし肥料を愛用する農家さんがいらっしゃいます。彼の畑を訪れると、目を引くのはやたらと大きな野菜たち!キャベツは抱えきれないほどのサイズで、にんじんも人の前腕ほどの太さです。これには思わず「どうやって育てたんですか?」と尋ねたくなりますよね。その秘密が「ぼかし肥料」にあるという話を聞き、私も試してみることにしました。
ぼかし肥料って何?
ぼかし肥料とは、有機物を発酵させた肥料のことです。米ぬかや魚かす、油かすなどの材料を微生物の力でじっくり発酵させて作ります。使い勝手が良く、元肥(苗を植える前に土に混ぜる肥料)にも追肥(成長途中に追加する肥料)にも適しています。化学肥料に比べて肥料やけ(肥料が濃すぎて植物に悪影響を与えること)が少なく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
手作りのぼかし肥料は理想だけど…
近所の農家さんは、自家製のぼかし肥料を作っているそうです。発酵の過程を管理し、香りや色合いで完成度を見極めるその技術には感心するばかり。しかし、正直に言えば私にはそんな余裕がありません!時間も知識も限られている中で、自分に合った方法を探した結果、ホームセンターで売られているペレット状のぼかし肥料を使い始めました。
袋入りのペレットタイプは非常に便利です。扱いやすく、耕運機で土と混ぜ込む際もスムーズです。元肥として使う際には、施肥直後に苗を植えても問題ありません。化学肥料のように「肥料が効きすぎてしまう」という心配が少ないのは助かります。また、追肥としても優秀で、苗のすぐそばに撒けるのが大きな魅力です。これなら、化学肥料に比べて細かな手間が減ります。
化学肥料との合わせ技がおすすめ
ぼかし肥料の最大の特徴は、ゆっくりじわじわ効くこと。長期間にわたって土壌を肥沃にし、作物の成長を支えます。ただし、即効性を求めるときには化学肥料のほうが優れている場合もあります。そこで私は、化学肥料とぼかし肥料を組み合わせる方法を実践しています。例えば、元肥にはぼかしをメインに使い、急激な生育が必要な時期には化学肥料を少量追加する、といった具合です。
コスパも良好
「でも、有機系の肥料って高いんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。しかし、ペレット状のぼかし肥料は比較的手ごろな価格です。しかも長く効くので、結果的にコストパフォーマンスが良いのが嬉しいポイント。家庭菜園でも本格的な農業でも、試してみる価値は十分にあります。
まとめ
ぼかし肥料は、使いやすさと効果のバランスがとれた優れものです。化学肥料とは異なる穏やかな効き方と、土を健やかに保つ力が魅力的。手作りする時間がない方でも、市販品を活用すれば似たような形でその恩恵を受けられます。もしまだ試していない方がいれば、この機会にぜひ使ってみてはいかがでしょうか?