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ドラゴンクエスト開発秘話 vol.4
こんばんは!「ドラゴンクエスト開発秘話」、今回で最後です!初期メンバーが携わったナンバリングは、ドラクエ1から5までだったんですね〜。
ドラゴンクエストⅢ
ドラゴンクエストⅢの職業『遊び人』について、当初、中村さんはその導入が世界観を壊すのではないかと心配し、堀井さんと議論していたそうです。『遊び人』はセリフがたくさん必要で、いろいろなことをやらせるために容量も増えてしまう。しかし、堀井さんはどうしてもその職業を入れたかったとのこと。堀井さんが関西人で、何かあると必ずオチをつけたくなる性分だったというのは、まさに笑い話ですね。
マップは地球をモチーフにしていたとのこと。プレイヤーがイメージしやすくするためだそうです。さらに、中村さんは『ドラゴンクエストⅡ』が終わった後、スタッフのご褒美旅行でエジプトとギリシャに行ったそうで、その経験が『ドラゴンクエストⅢ』に活かされたそうです。たとえば、旅行先でふっかけられた商品の値段がどんどん安くなるエピソードが、ゲームの世界観にも影響を与えたとか。
バランス調整については、かなり丁寧に行ったとのこと。ただ、タイトルロゴがないのは容量の問題ではなく、ロゴの容量が非常に大きかったため、削除せざるを得なかったとのことです。(他の部分では、別の開発者が町や殺事件を特定のイベント、モンスター、曲なども削除したりしていた。)
ロトシリーズの歴史は以下の通りで、通称「ロト三部作」と呼ばれています。
ドラクエⅢ (ドラクエⅠの前日譚)
↓
ドラクエⅠ
↓
ドラクエⅡ(100年後の世界)
『ドラゴンクエストⅢ』の時間軸が逆転しているのは、最初から決まっていたわけではないそうです。堀井さん曰く、「また何百年後の設定だとつまらない」と思い、逆転させることに決めたとのこと。開発メンバーも後からそのアイデアを知って驚くことになったそうです。堀井さんは、みんなを驚かせるのが好きな方だそうですね。
ドラゴンクエストⅣ・Ⅴ
『ドラゴンクエストⅢ』が大ヒットしたことで、続く『Ⅳ』の方向性にはかなり悩んだとのこと。最終的に「仲間にも人生がある」という考えから、章立てのオムニバス形式を採用することにした。また、『ドラゴンクエストⅣ』ではシリーズ初の試みとして『AI戦闘システム』を導入。この背景には、キャラクターが8人もいるため、手動操作では大変になるという事情があった。
『Ⅴ』については「結婚」が大きなテーマに。堀井さん的には、プレイヤーにゲームの中で本気で悩んでほしいという思いを込めて採用したとのこと。
ただ、「冒険の書は3つあるから、そんなに深刻にならなくても大丈夫」とも語っていた。笑