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男には帰れない夜がある~カプセル&サウナ川崎ビッグ【サウナリーマン日記第64話】

なんて甘美なフレーズなのだろう。
男には帰れない夜がある。

「それが今日だ」
そうつぶやいてJR川崎駅に降り立った。
繁華街を抜けた先にそのサウナはある。

まわりの建物もややアウトローな雰囲気を
漂わせている。
やってきました川崎ビッグ。

カプセル&サウナ 川崎ビッグ|川崎駅前・年中無休24時間営業 (kawasaki-big.com)

入り口の外観

受付でサービスタイムでなんと1,100円。
3時間でタオル・館内着つきはかなり
リーズナブルと言ってよいだろう。

地下室にあるロッカーさらに
もうワンフロアー降りて
大浴場へ向かう。

従業員の趣味なのか、
90年代のJ-POPがひたすらかかっている。
そのバックグラウンドに
ボディケアのおばちゃんの異国語が
飛び交い、
不思議な雰囲気ができあがっていた。

そして入場。
ところ狭しと並べられた浴槽と
立てかけられたテレビ。
広さあたりのディスプレイの数は
今までで一番多いかもしれない。

おっさん達は再放送の
刑事ドラマに夢中である。
そこをくぐり抜けて、サウナ室へ向かう。

低温と高温の2種類である。

公式ホームページより引用、こちらは低温サウナ


いずれも上段に座れば、
しっかり蒸されるイメージ。
低温と高温というほどの温度差は感じない。

ここでもテレビが目立つ。
なんと低温サウナ室では、3台も設置。
音が出ていたのはひとつだったが。

スポーツ中継が同時にあったら、
おっさん達が喧嘩せずに済むという
配慮なのだろう。

水風呂は二種類。
丸形でレインボー新小岩を思い出す。

公式ホームページより引用 手前が常温

男には帰れない夜がある。

そんなフレーズにしっくり
くるようなおじさま達が
しっかり整ってらっしゃった。

帰りたくても帰れない人もいるんじゃないか。
精神をすり減らしたまじめな男たちが
このサウナにいるときだけ、
そのストレスから解放される。

ラドン風呂につかりながら、
そんな物思いにふける。

公式ホームページより、疲労回復に効果あるらしい

どこか影というか傷を背負った者
達が癒やしを求めて
集う場所。そんな静かな雰囲気。

日曜日の夕方。
かなり人はたくさんいるはずなのに、
テレビのドラマの音だけが響いていた。

時間があったので食堂へ。
店員も外国籍の方で客もまくしたてるように
ハングル語をスマホで会話しており、
なかなかな独特な雰囲気。
Vシネマでこういう風景あったりするのかな。

この位置に座りました

メニューは和・洋・中のジャンルを
カバーしているし、
びっくりしたのは瓶ビールの価格。
なんと中瓶500ml 410円。

なんて価格だ。
ここはバグっているのか。
これだけで再訪確定である。
一品料理もお一人様用サイズで
コンパクトに抑えられている。

公式ホームページより店員さんにはメニューを読み上げても伝わらないときは
このバーコードを見せると親切だよ


もはやそこには「帰れない夜」が
あるんじゃない。
「帰りたくない夜」があるのだ。
そんな結論に至る。

いやあんまり大衆受けは
しないのかもしれないが
このくたびれた男たちをとことん
受け入れるブレない軸に感動。

「死ぬまでに行きたい日本のサウナ」
という本があったが、
僕なら川崎ビッグを入れたい。



ちなみにこの本には著名人の
サウナーが推薦した
139の施設が出ているが、
川崎ビッグは載っていない。

そういえば最近サウナシュランとか
ランキング増えてきましたね。
これがきっかけでサウナに興味を持つ人が
増えるのならばそれでいい。

ただ一人で行くのか、恋人といくのか、
家族でいくのか。
銭湯サウナか1日過ごせる健康センターか
またまた泊まりでいくのか。

やっぱりシチュエーションが細分化されるので
絶対的な指標でいっしょくたんに
評価するのは難しいよね。

もちろんマーケティング的な観点ならば、
お店にとってはポジティブな
結果になるだろうけど。

「サウナを愛でたい」という
テレビ番組でも
やっているように、
それぞれがその施設の個性を
楽しめればいいんじゃないかな。

そんなことを考えながら、
今日は「帰れる夜」にして
施設をあとにしました。

最後にお知らせ


「サウナリーマン日記」は、
サウナをより身近に感じていただく
機会を提供するショートエッセイ
マガジンです。

サウナの魅力、施設の面白いポイントや、
そこで繰り広げられる人間模様を
書いていきます。

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