見出し画像

楽しいは正義なのか〜エンジョイハラスメントにもまれて〜

「働くを楽しもう」
そんなCMが流行って久しい。

仕事は楽しくやらなきゃ損だよ。
そんなスーパーポジティブな人が
あなたの職場にもいるかもしれない。

ただ楽しく仕事ができることと、
パフォーマンスを発揮したり
よりよい職場の人間関係が
うまくいくといったことは
別問題である。

基本的には仕事は仕事。

努力が苦にならず、
夢中になってしまうような
天性の素質を持ち合わせて
いる人間ではない
私のような凡人サラリーマンは
そう思う。

実際、社会的に成功している人でさえ
こんなことを言っている。

エンジョイハラスメントという
言葉を聞いたことがあるだろうか。

エンジョイハラスメントは、
特定の環境において「楽しさ」を強要されることが問題となる現象である。

表面的には無害に見えるかもしれないが、深層には深刻な職場環境の歪みが隠されている。

日々の業務や
人間関係の中で
「仕事が楽しいは正義なのか?」
というテーマに向き合う機会が増えている。

今回は、
エンジョイハラスメントを通じて
「楽しさ」を職場に強制すること
の危険性について
考えてみたい。

楽しさの強制とハラスメントの境界


エンジョイハラスメントとは、職場やチーム内で「楽しさ」を強要される状況のことを指す。

例えば、飲み会やイベントへの参加を義務と感じさせる雰囲気がある。
表面的には「皆で楽しもう」との
ポジティブなメッセージが強調されるが、実際には強制力が働いていることが多い。

この強制力は、断ると「空気を読めない」「協調性がない」といった批判や、昇進・評価に響くことさえあるのだ。

私自身、若手社員の頃に同様の経験を何度かした。

上司や同僚から「今日は絶対に来いよ」「みんなで盛り上がろう」と言われ、
仕事後の飲み会に参加せざるを
得ない状況が続いた。

もちろん、楽しさを感じることもあったが、
内心では疲労感やストレスが積もるばかりだった。
特に、業務が忙しい時期や個人的な事情がある時は、心から参加したいと思えないことも多い。それでも、参加しなければ「協調性がない」と見られる恐れが常にあった。

職場の「楽しさ」は本当に必要なのか?


職場は基本的に仕事をする場であり、「楽しさ」が常に必要とは限らない。

確かに、時にはリフレッシュやモチベーション向上のために楽しむことが重要だ。

しかし、それが強制的に与えられるものではない。楽しさを感じるタイミングや方法は人それぞれであり、他人と共有する必要がない場合もある。
したがって、「楽しいは正義」という考え方は、場合によっては逆効果を生む可能性があるのだ

特に、日本の企業文化では「和を重んじる」という考えが強く、集団活動が奨励されがちだ。このため、少数派の意見や個人の都合が軽視されやすい。それがエンジョイハラスメントの温床となり、知らず知らずのうちに職場全体がストレスの多い環境に変わっていく。

仕事の楽しさの価値観を
再考する


「楽しいは正義」という考え方を職場で持ち出すことは、一見前向きなように思えるが、実は危険な側面も多い。

楽しいと感じるかどうかは個人の主観に強く依存するものであり、一律に楽しさを強制することは不可能だ

むしろ、各自が自分に合った形で仕事に取り組み、個々のリズムや価値観を尊重することが、結果的に長期的なパフォーマンス向上につながる。

私は多様な価値観や働き方を尊重することが、今後の企業文化において重要だと感じている。楽しいことが必ずしも正義ではない。それよりも、個々の違いを認め、自由に選択できる環境を作ることが、真の「働きやすさ」につながるだろう。

強制される楽しさは、職場の健康を蝕む


結論として、「楽しいは正義」という考え方は、必ずしも職場に適しているわけではない。

エンジョイハラスメントのように楽しさが強制されると、個々の意欲や健康が損なわれる可能性が高い。楽しいこと自体が悪いわけではなく、それを強要することが問題なのだ。

私たちは職場での多様性を認め、各自が自分に合った形で働ける環境を整えるべきである。楽しいことももちろん大切だが、それ以上に大切なのは、個人の自由と尊重である。

それが、
健康的で生産的な職場を作り出す鍵であり、
私たちサラリーマンが今後目指すべき道
だと感じている。

さいごに


最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

ほーりーは
ウェルビーイングとサウナをテーマに
凡人サラリーマンの視点で
毎回文章を書いています。

みなさんに有益な情報を発信して
いきますので、「ピンときた」方は
110番ではなく、フォローのほど
よろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!

ほーりー
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。

この記事が参加している募集