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「お気軽に見るだけでもどうぞ!」で本当にお客様は来るのか

結論から言うと「本当に見るだけの方」はほとんど来ません。(来てくださったらすごく嬉しいんですよ)
でもそんな風にアナウンスして、ハードルを「下げたように見せ」ても、実際にお客様の頭に浮かんでいるのは

「とはいえ買う人の接客が優先でしょ…結局誰とも話せず帰るんだったらやめとこ」

こんなところだと思います。
気を遣ってくださっているんです。買う人の邪魔してはいけないかな、とか、素人質問は迷惑かな、とか。
買い物をする立場になると思い出すのに、販売側になると忘れがちかなと思うのが、お客様はこちらのスタンスをすごく気にしているということ

(別にルールがあるわけではないのに)その場でどう振る舞うべきなのか、マナーを自分で探ろうとします。

じゃあ、気軽に何か聞きたい時、初めてのものをただ試したい時に行ける場ってどこなんだろうと考えます。
思いつきません。
気軽なことに答えることほど料金をつけにくいですし、知識豊富でしかも親切な、いつでも行けるお店を探すだけで全然気軽じゃなくなってしまいます。

そんなことを下書きに保存していたら、こんなタイトルの記事を見つけました。
(有料購読をしていないので深くは読んでいないのですが…申し訳ない)

でも、タイトルだけでもそうそう、と頷いてしまいました。
この記事にもありますが、ネットで調べた事を「あの人もそう言っていたし間違いない」と確認したくなる時ってあると思うんです。
そういう時に気軽に聞ける人や場所って本当に少ないと思います。

ホーローシャツのシャツも、決して安くはない(2万円ちょっとが平均)ので、できれば長く着て欲しいです。
メンテナンスに関することを書いたりもしますが、それが全てに当てはまるというわけでもないし、実際に物が目の前にあって聞く説明の方が頭に入ってきます。

じゃあ、気軽に相談できる場所を用意できているかというと、全然そんなことないな…と。

それなら年に1、2回でも「気軽に聞きたいことを、本当に気軽に聞ける日」を作ろうと思いました。
冒頭に書いたようにお客様がこちらのスタンスを気にしているのであれば、その日はシャツのオーダーは受けないことにして、おしゃべりに徹するつもりです。
そのくらいスタンスをはっきりさせて、買っていただいた物と長く付き合うためのおしゃべりをする場にしたいと思います。

まだシャツをオーダーしたことがない方が、ちょっと試してみることもしやすいようにサンプルは置くつもりですが、どうぞご自由に。笑

やっぱりオーダーいただくとなると、きちっと説明して、調整すべきところは調整して納得いく形でオーダーしていただきたいので、その日はオーダーをお受けしませんので、似合っていたら「いいですね〜!」と言ってただただ盛り上がりましょう!

最近よくある「試着会」では、試着して盛り上がって帰ってからネットで注文という流れですが、ホーローシャツはそれができません。商売として短期的には利益は出ませんが、これからも長くシャツを着ていただけて、次に欲しくなった時にも安心してオーダーしていただけると思えば、こちらとしてもすごく良いのではないかと思っています。

3月1日、場所は恵比寿、というところまで決めていますので、詳細は後日お知らせします。
noteにも書こうと思いますが、よろしければSNSをフォローしていただけると嬉しいです。


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窪田健吾 / holo shirts.
オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。