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久米繊維でプリントTを作ろうと思っている人に参考にしてほしい記事

はじめに言っておくけど、僕はシャツ屋だ。
Tシャツじゃなくて、あの襟が付いたやつを作っている。
そんな僕がなぜかプリントTを作りたくなって、前から気になっていた久米繊維のTシャツを取り寄せようとしたところからこの話は始まる。

そもそも、僕がプリントTを作った記憶は、高校の文化祭か体育祭でクラスTを作ったところまで遡らないとない(忘れてるやつがあったらごめん)。

その時はクラスに割り当てられた色に、3年◯組!いえーい!みたいなプリントをして(何組だったかも忘れた)、祭りが終わったら部屋着になって、部屋着からもすぐ降格してどこにいったか忘れてしまった。生地は多分最初からテロテロだった。

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こんなやつ。(ちなみにこれは綱引きをしている高校生の僕!がんばれ!!)

でも、今回はそんなのを作りたいわけじゃない。
ジャケットの中に着ていい感じに力が抜けてて、でも清潔感もあるいい感じのが作りたいのであって、すぐテロテロになってスタメン落ちするようなのではだめなのだ。いい感じのが作りたいのだ。

ということで、プリントを発注する前にまずボディの研究をしたいと思って、無地のS、M、Lを買ってみた。60色もあると気になる色もあるもんで、それぞれ違う色を頼んでみた。

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結構ある。
(ちなみにXSサイズも用意があるのは16色とのことなのでご注意を!)

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選んだのは上から「白杢」「チタニウムホワイト」「フレンチブラック」
なんとも言えない色が好きな僕にはありがたいマニアックな色展開。
そして、首元にタグが無いのが最高だ。これだけで十分推せる。
(ただ、このオレンジのサイズシールを取ると、他にサイズ表記されている場所がないので後々サイズがわからなくなりそうだなと思った)

そして、久米繊維のホームページを見ただけでは身幅と着丈以外の情報がわからなかったので、僕が勝手に詳しくまとめることにした。たかがプリントT、されどプリントTである。

ということで、真面目にサイズ測ってまとめた表をご覧あれ。(ただしニットという特性上、多少の誤差はあります。また個体差もあると思われ、例えばMサイズの着丈はイレギュラーにガツっと縮みました。)

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1回洗濯すると、身幅に7~8%、着丈に(Mを例外にして)5%の縮みが見られた。ちなみに、久米繊維のホームページには20回洗濯した際の参考データも載っているので合わせてご覧あれ。

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正式名称のわからなかった箇所はそれ風に名称をつけているので、下の写真も合わせて表を見てほしい。

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(袖)「天地引き縫製」というらしい。

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(裾)この「天地引き縫製」は横の引っ張りに強いらしい。

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(脇を裏から)

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ちなみに、エマールで一度洗ったら、風合いが増した印象。
バインダーの縮みも少なく、細かい皺も見られない。
裾が少しよれていても、首元がこの表情なら清潔感を保てるし、個人的にはこの太めのバインダーが結構好き。
ジャケットを羽織るにしても、首元が詰まっていると控えめな感じがするのでそれも好都合。

さて、洗った後のサイズ感でいうと、172cm、61kgの僕はLサイズが心地良い。
Mだと着丈が足りなくて落ち着かない。XLの需要がかなりありそうだな〜と発注するときのことをシミュレーション。Sサイズは少し小柄な方向けという印象だった。

まだどんなプリントをお願いするかすら決まっていないが、ここまでやって結構満足したのでみなさん参考にしてね!
そしてオーダーするときはここから!(久米繊維の誰ともお会いしたことないし、まだ僕自身が発注してもいないんだけどね)


※トップの写真は、おそらく高校1年生の文化祭の様子なんだが、手に持ってアピールしている「おたつ(OTATSU)」というのが一体なんなのか全く思い出せない。なぜローマ字表記したのかも不明だし、何も両手に持ってなくてもいいだろう。謎だ…


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窪田健吾 / holo shirts.
オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。