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Utada Hikaru SCIENCE FICTION TOUR 2024

本日は、宇多田ヒカルさんの
HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024へ、、、。

息子も宇多田さんが好きなので二人で行く事に。
楽に、宇多田ヒカルさんのどんな所が好きなの?
と聞くと、ちょっと切ない歌詞と鳥の鳴き声みたいに
美しい声が好きだと言っていた。

今回は、彼女のデビュー25周年を記念して
作られたアルバム。

宇多田ヒカルさんとの出会いは
私が16才の時。あの頃はHIPHOPやR&Bの
全盛期でもあって、日本人のR&B singerも
たくさん生まれていたくらいの時に、、
あまりの英語発音の良さと、あのカナリアのような
どこか儚さを持ち合わせた美しい声。
同世代なのに大人びた歌詞。
まるで、稲妻のような衝撃が走ったのは
忘れられない想い出だった。

彼女が歌う曲と共に、、私の人生の追憶のような、、
あの時、、あの時代、、
こんな事を考えていたな、、、とか、
仕事が忙しすぎて心が渇いていたな、、とか。
今みたいに自分の内側ではなく、
外側ばかりみていたな、、、とか。
音楽から想い出されるあの時の自分のカケラを
集めて振り返るような時間でもあった。

彼女の歴史も歌や歌詞から、、どれだけ
思慮深く生きてきたんだろう。
どれだけ、自分の中で外側で起きる出来事に
対して咀嚼して、、耐えて、、受け入れようとしてきたのだろう、、、

なぜだか、
今回、「ぼくはくま」を聴いて涙がとまらなかった。
周りで泣いている人は居なかったかもしれないけど
私には、、とてもじゃないけど彼女の
潜在的な淋しさみたいなものが浮かびあがって
涙なしでは聴いていられなかった。

なんだろう、この歌詞。
私が感じたのは、彼女が幼少期から一人お絵描きしながら、、現実を直視するのを避けるように
妄想の世界に入るしかなかったのかな、、とか。
ファンタジーな歌詞の中に喧嘩は嫌だよ。という歌詞があって、、それがなんとも、、胸に刺さるのです。

そして、、花束を君にも
お母さまに向けた曲だけあって、、
こみあげるものを堪えながら歌う姿と、、
彼女の経験してきた背景が重なって、、、。
伝わってくるものがありました。

彼女のMCは、毎回細やかな優しさと
静かに深い愛情を感じられる。
人が悲しんでいないか?
誰一人として取り零しのない
軽やかな気配りができる人だった。

”今回の25周年も、私を祝ってほしいというより、きっと私の音楽を聴いてみんな一人の時とか色んな状況で聴いてくれてたみんなの25年間を一緒にお祝いしたいと思って、、
だからこうして一緒に居ることに意味があるんだ。今日は本当にみんなありがとう。”

と言っていた。

人間愛の深さに、、
胸が熱くなって、、涙が溢れてきた。

そして、”孤独”という歌詞が時折りでてくるけど
私達は、、きっと孤独な旅人でもある。

まるっきし一人という意味ではなくて、
孤高な存在として独立しているというような、、

彼女が伝えてくれた言葉にたたみ込まれて
いる、、それぞれの世界だけど
繋がっているんだ、、という集合意識みたいなもの。

幾重にも折り重なった
彼女の生き様と不可視ではある感情や
意識や、、想い。
潜在的に働きかける何かがそこにはあった。

そしてLIVEの最後は、、
飾り立てた感じは全くない
パンツにグレーのタンクトップ。
シンプルすぎる衣装で今と初心に戻るような
選曲だった。

すべての体験が今に繋がっているという事。
最後は、シンプルな自分。
本来の自分に還っていくように、、

帰ってきてからも、楽とあれこれ彼女の話し
をしながら、、楽が宇多田さんの歴史を
私以上に調べあげていて、彼女の作品の中で
お母さんに向けてつくった曲が他にもある話しだったり、
生立ちから今までの軌跡だったり、、
その、お母さんに向けてつくられた
Lettersの歌詞をみながら、二人とも涙がでてきた。

彼女を通して、
エンパシーを学ばせてもらったよう。

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