小型船舶操縦士1級免許取得しました(2/2)

前回の続き

今回は実際のスケジュールや教習内容について深掘りしていこうと思います
自分は2級と1級を4日間かけてまとめて取りました

1. 受講科目

2級のみ→学科Ⅰ+実技
2級+1級→学科Ⅰ+学科Ⅱ+実技
2級から1級→学科Ⅱのみ

2. 受講スケジュール

2級のみ→1~2日目
2級+1級→1~4日目
2級から1級→3~4日目

4. 持ち物と服装

・持ち物
①学科教本Ⅰ・Ⅱ
②例題集Ⅰ・Ⅱ
③実技教本
④定規セット(三角定規・デバイダー・コンパス)※学科Ⅱの海図で使用
⑤海図参考資料
⑥印鑑(シャチハタOK)
⑦黒ボールペン
⑧シャーペン or 鉛筆
⑨消しゴム
⑩昼食

1日目に受講票の記入をするので,黒ボールペンと印鑑は忘れずに。
基本は学校の授業みたいな座学なので,ノートも使いたかったら用意するといいと思う
自分は講習中はノートは取らず,教本に直接書き込んでいた
例題を解くときだけノートを使った

・服装
動きやすい服装とスニーカー

小型船舶は汚れやすいので,気になる人はジャージとかあると便利
自分は実技が2日目だから1日目はパンプス(足の甲が出てる靴)で行ったら,天気次第では1日目に実技をすることもあるそうで,事前のスケジュールに関わらず,スニーカーで行った方が無難

5. 受講者

4日間,自分を含めて2人だけ
50代の男性でアウトドアが趣味の方だった
同じ受講者と特に話すこともないので,教官に質問する程度のコミュ力があれば人見知りでも問題なく受講できると思う

学科Ⅱの修了試験のときに1人きた(40~50代男性)

6. 実技

屋内でロープワークとハンドコンパスを使った方位測定の教習を受けてから乗船
ワンツーマンで教えてくれるので,できなかったり不安な技術があったりしても,こちらが納得するまでやらせてくれる
自分は教習中,「ここが不安」「ここができない」って言って,同じことを繰り返させてもらったし,実技審査直前に「もう一度ロープワークを確認したい」と言ったら,もう一度全部教えてくれた

実技審査では,教習の教官とは別の教官が来て審査される
おもっていたより堅苦しい審査ではなかったので,あまり緊張せずできた

実技で落ちることはほぼないらしい

7. 学科Ⅰ

学校の授業のような感じで進んでいく
基本的に教本を使うが,教本では分かりにくいところは教官がiPadをスクリーンに映して分かりやすく教えてくれた
この教官はものすごく分かりやすく,丁寧,的確だった
深掘りしてくれたところが試験に出たり,すごく優秀な教官だと思う

以下,各科目の所感

《操縦者の心得及び遵守事項》
一般常識。車の免許持っていなくても分かるレベル。(自動車免許ペーパー7年目)1回例題解けば,感覚が分かる。

《交通の方法》
法律が入り交じっていてややこしい。ちゃんと教本と例題集で対策して理解しないと自分には難しかった。教官にも間違えたところや曖昧な理解のところは質問した。

《運航(一般)》
知識として持っている内容もあったので,比較的勉強しやすかった。自分は船舶系ではないけど海洋系専攻出身なので,分かることが多かったと思う。エンジン系統は知らないことばかりで,ここは勉強するのに苦労した。教本見ても分からん。一緒に受講していた方はしっかり理解されていた。すごい。

《学科Ⅰ修了試験》
教習でやったことや例題集の内容がほぼそのまま出る。1日目の帰宅後と2日目の朝早く行って,自分で例題集を解いて勉強した。試験後,解答が既に出ているので,自己採点して結果がすぐ分かる。あまり自信なかったけど,1ミスで合格した。良かった。合格率は全国平均90%ぐらい。

8. 学科Ⅱ

学科Ⅰと同様に座学だけど,別の教官になった
教官が教本を音読するばかりで,全然頭に入ってこなかったので,受講中も自分で例題集を解いて,分からなかったところ,間違えたところを質問した

以下,各科目の所感

《上級Ⅰ》
海図を使った航海計画や朝夕の計算,海難事故など学科Ⅰの運航を掘り下げた内容。海図は小学生算数の図形問題と時間の計算ができれば解ける。海難事故は他に比べて文章が長いけど,センター国語よりは圧倒的に少ないので,短めの文章を理解できる程度の国語力があれば大丈夫。
自分が苦労したのは気象・海象の項目。おそらく中学理科の範囲・・・。天気図がさっぱり読めなかった。一応,高校受験5教科,大学受験5教科7科目勉強したんだけどなぁ。身になってなかった。試験では捨てると決めた。

《上級Ⅱ》
エンジン・燃料系統の内容。エンジンも燃料も分からなかったけど,これまでの理科や流体力学の知識でなんとなく予測つけて解いた。分からなすぎて(興味なさすぎて)自分の知識にないことを補完するスタイルに変更。それでもエンジンの仕組みは分かりにくくて,直前の勉強はずっとこの項目の例題を解いていた。

《学科Ⅱ修了試験》
学科Ⅰ同様に帰宅後も勉強した。そのかいもあって,学科Ⅱは満点だった。捨てると決めた気象・海象の天気図は出題されず,霧に関する問題で助かった。この試験をもって,全行程終了。この日,自分含めて3人受験して,2人は落ちていたから,ちゃんと勉強しないと受からないんだと思う。全国平均80%ぐらい。ほどほどの自学は必要。

9. 取得後

学科Ⅱ終了後は特に手続きはなく,10日ぐらいで合格証,その1週間後ぐらいに免許証が郵送で届いた。免許証と一緒に特典の「みなとみらいキャプテンクルーズ」案内も入っていた。この特典,希望日を申請できると思いきや,既に決まっていて,そこから選ぶ方式だった。1ヶ月間の内,土日の1日,平日の1日の計2日間が割り当てられている。予定が合わなかったので問い合わせたら,6月までのスケジューを伝えられて,都合の良い日を連絡してくださいとのこと。コロナでどうなるか分からないけど,友達2人乗せて行ってこようと思う

アウトドアな人や時間に余裕がある人,車の免許取る前に何か運転してみたい人・・・気軽に取りやすい免許なのでおすすめした

久しぶりに詰め込む勉強したから,この4日間は頭が疲れた~
一先ず,取得できて良かった

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