バセドウ病から甲状腺乳頭癌になりました③
入院中の生活について。
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1. 1日目
午後入院で、受付後は看護師さんと書類の確認をしました。16時ぐらいにシャワーを浴びて、そこからずっと暇です。入院着はレンタルしたので、シャワー前に受けとりました。この日の夕食は常食です。これ以降は翌日の9時までお水かお茶しか飲めません。
暇を極めることを予想していたのでペーパーマリオ。この横にある100均一で買った缶スタンドが素晴らしかった。あるだけで安心感が違う。
2. 2日目手術当日
手術予定時間は13時でしたが、早まって12時からに。病室で手術着に着替えて、持ち物を準備。後日、持ち物については詳しく書きます。髪長い方、髪の毛は縛れません。手術室の前で外してくださいと言われました。手術着の下はパンツだけ。
手術室に入るまでは家族に会うこともなく、看護師さんから手術前後について簡単に説明を受けながら向かいました。手術室に入ると、「今から始めます」といったこともなく、簡単に名前や担当をつたえてもらってから「手術台の上に乗ってください~麻酔打ちます~」って感じです。このときは執刀医の先生はいなく、看護師さんと麻酔の先生だけでした。
自分は血管が浮き出てこない体質?みたいで、採血とかでよく失敗されるのですが、今回も麻酔を打とうとしたら中々入らず……痛くて無理だったので、「先に眠ってもらおうか」という声で口にマスクを当てられました笑 ドラマとかで見る透明なプラスチックのマスクを口元に持ってこられて「大きく深呼吸してもらうと早く眠れますよ~」と。「この麻酔に落ちる状況を絶対に覚えておきたい」となぜか思いながら意識が遠退きました。麻酔が効いてくる感覚は『酔っぱらってふらふらしてるなと思ったら朝だった』って感じです。「終わりましたよ~」と起こされたと思ったら「1,2,の3」でベッドを移されて、そこからはもう一瞬。手術室を出て運ばれながら、兄に少し声をかけられたと思ったら「家族はここまでです」の声が聞こえてICU室に到着。一瞬過ぎてなにがなんだか。ドラマみたい。手術時間は14時頃に終わって2時間ぐらい。そこからはもうしんどい。
3. 手術後~ICU
ICUに入ると執刀医の先生から「首もとの手術なので一晩ここに居てください」と言われました。そのときは自分以外に患者さんは居なかったです。手術後は全く声がでず、出るのはうめき声のようなか細く枯れた声。首も動かせずにボーッと天井を眺めるだけ。かと思ったら、3~4時間置きに襲ってくる吐き気と高熱。もうしんどい。数時間後におばあちゃんとおじいちゃんの患者さんが入室。おばあちゃんはともかく、おじいちゃん。暴れて騒いでこっちとしてはしんどい。騒ぐ元気もそれを受け止める体力もない。消灯の22時を回っても状況は変わらず、ICUにある機械音も加わって眠れない。眠剤も点滴から打ってもらってもだめ。ボーッとしてたら起床時間の6時。そこからは手伝ってもらいながら、歯を磨いたり、身体を吹いたり、着替えたり。
着替えは自分の場合、手術着からレンタル入院着へ。短期間ならレンタルがおすすめ。手術後は思うように動けないから洗濯もできないし、着替えも上手くいかない。汚れることもある。レンタルだと汚れたらすぐ別のを漏ってきてもらえるからラク。下着も下はAmazonで使い捨てを買って、上は少しきつめのもの。ネットのブログで「下着はキツめを!」って見たから。自分が実際経験して、これはおすすめしません。下着は緩めのものをオススメします。着けてくれるのは看護師さんです。自分は持ってるなかでもキツめの補正下着ブラデリスを持っていったのですが、看護師さんが上手くつけられず、自分でも上手く直せずでも後悔しました。普通の緩めの下着をおすすめします。首にチューブが入っているので、被るのもあまりよくないかもしれません。
朝の身支度を終えると、またボーッとして10時頃。普通病棟のベッド準備が11時頃ということで、それまでに看護さんと歩く準備をしました。首を動かさずに点滴を持った状態で歩くのが難しい。
ちょっとアレな話をすると、手術後はお手洗いに行けないので管を下から入れて排出するのですが、自分は手術後から一滴も出ず……看護師さんが数時間置きにエコーで下腹部に溜まっている水分を調べるも溜まらず……最終的に管を抜いて、そのまま時間を置いてから調べたらちゃんと溜まっていたので、多分管を入れるのが向いていなかったのかなと。このときのエコーではVラインの辺りにジェルを塗りました。VIOラインのケアをしておいて良かったと思った瞬間。自分は結局、歩いてお手洗いに行くまで一滴も出ませんでした。
4. 3日目ICU後~
病室に戻るとベッド上での絶対安静の状態。まあ動きたくても動けない。首は痛いし熱はあるし身体中が違和感でいっぱいだし。今度はずっと窓の外を眺めていました。お昼は軟菜食(おかゆ)で、夕食から常食でした。自分の場合,水も固形物もうまく飲み込むことができず,少しずつ噎せながら食べました。食べることが疲れるって初めて感じた。
5. 4日目
この日も頭がぼーっとして何もできず。ゲームをする体力も本を読む集中力もない。首にあるドレーンチューブが気になって,首は動かせないし,何より首の皮膚が少し引っ張られるでけで手術の傷が痛い。
手首?手の甲?あたりから入れていた点滴用の針を抜いた気がします。甲状腺を除くとホルモンの関係で身体が痺れることがあるらしく,カルシウムを点滴から入れることもあるそう。
食事は常食。初日に朝食をパンかご飯かおかゆを選べて,パンを選択したことを後悔。水を飲むことですらしんどいのに,ぱさぱさの粉っぽいものなんて食べられない。翌日からおかゆに変更してもらいました。
6. 5日目ドレーンチューブ除去
身体に繋がっていた最後のチューブ,ドレーンを除去しました。抜いたら身体が軽い。身軽。youtubeみながらベッドできるヨガもできた。手術後からほとんど上半身を動かせなかったから首こりと肩こりが酷かった…。やっぱり傷が痛すぎて,首はほとんど動かせない。シャワーが浴びれた。
7. 6日目
体力的には元気。ゲームもできたし本も読めた。でも,ご飯はうまく食べられないし,声もでない。
朝,先生と看護師さんがきて,翌日退院できるとのことで説明を受けました。11時頃に入院中最後のシャワー。夕方頃に退院後の生活や傷跡のケアを看護師さんから伝えられました。
8. 7日目退院
朝,看護師さんから明細書をもらって,最後の体温チェックや血圧を測ってから退院。確か,病院を出たのが10時頃。請求は7日間の入院で約12万円。無職の大学院生にはしんどい金額。高額医療制度を使ったものの,9月から10月に跨がってしまったので,9月分で約8万円,10月分で約4万円でした。
次回の記事
退院後について。今は退院して1ヶ月が経ち,以前と同じように過ごせています。
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