愛をこめて花束を
10月17日月曜日。
自分はマイムビルのAREA310にいました。
「水戸×筋肉」写真集の購入者限定サイン会に、参加するために。
(写真集についての突っ込みどころは山ほどあるのだけど、、本筋から外れるので割愛する)
そのっサイン会が始まる前に、一人進み出た角さん タビナス・ジェファーソン選手が語ったこと。
「2点目を取られたときは、(失点の少ない栃木相手だっただけに)うわっ、、、厳しいな、、、と思っていたけれど、1000人の水戸サポーターが応援してくれる姿を見て、頑張れた」。
あの感動が、再びよみがえり、選手と会話するどころではないぐらい、胸がまたいっぱいになった。それだけ、今年のアウェイ栃木戦は、劇的だった。
12,000人が集まった国体開催スタジアムのカンセキスタジアムとちぎ。
そこに集結した水戸サポーターは、1000人以上。昨年度は運悪く諸事情でアウェイ入場禁止の措置があったものだから、募る思いは他のサポーターに絶対負けないほどの迫力に変換されて、スタジアムに声が響き渡った。
試合展開は多くの人が書いている通り。警告退場もあって後半初めから10人対10人になる異例の展開を迎えるも、走力の差で走り勝った水戸がPKと後半AT弾で逆転勝利。ダービーは内容ではない、結果がすべてという評判にたがわぬ試合となった。
この1試合だけでも5000字ぐらい書きたいところだが、今週末はリーグ最終戦。しかも相手がザスパクサツ群馬、立て続けの北関東ダービーという、おまけつきだ。最終戦に勝つことができれば、北関東3クラブで争う北関東ダービーの順位上も逆転優勝となる。
それだけではない。2020年から3年間、水戸を率いてくれた秋葉監督の公式戦ラストマッチになるのだ。
想えばこの3年間、この世界はずっと、コロナ禍に振り回されてきた。
その困難な状況でも、ずっと選手スタッフたちは、「水戸ホーリーホック」の一員として居続けてくれたのは、感謝してもしきれない。
ハードソフト両面で足らないこともいっぱいあっただろうけれど、これまで選手スタッフとサポーターの近さを売りにしてきた水戸というクラブ、その良さを制限ある中で何とか保てないかと苦心してくれた姿は、おそらく今後忘れることはできないだろう。
その、エネルギーの中心に、間違いなく秋葉監督は、いた。
再始動日にはダンスを踊り、
劇的な試合があると感情が爆発する。
インタビューでは必ずサポーターの存在に言及することも、実は珍しかった(しかもその言葉が試合を経るごとに長く熱くなっていく🔥)
どちらかというと水戸はそれまで、1-0のウノゼロで終わるような点の少ない硬い試合になることが多かったが、秋葉体制だけは違った。
時々ユーモアも交えつつ、成長も結果も両方取りに行く。それを考えさせた成果として選手の成長を促す。
失点もするけど得点のにおいがそれを上回る、アグレッシブに守備をし、そこから攻撃につなげるスタイル。
面白かった。
相手に研究されて、うまくいかずに敗れることもあったけれど、選手が躍動せずとも頑張る気概だけは見せてくれたことも、多かった。
だから、結果が出なくても見続けられた。
こんなこともあったけど。
「最低のゲーム」をした後でも、そのあとうまくいけば、泣いて喜ぶ。
こんな監督が、今までいただろうか。。。
喜怒哀楽をともにすることがサッカーの最大の喜び。
それを教えてくれたのが、秋葉監督でした。
感情が消えうせかけた時もあるくらい、不安に駆られる時期にこのような監督に出会えたのは、奇跡以外の何物でもない。いや、奇跡以外に何があろうか。
そんな秋葉監督と、この選手たちと。共に戦えるのは、このダービーが最後。
それがいまだに、現実として受け止められない部分がある。
もっとこの監督のサッカーが見たい。
むしろもっと感情を揺さぶられたい。
歴代の監督さんで、こんなこと思ったことは一つもなかったのに(苦笑)。
なんとか、2か月近い勝ちなしの状況でも、ダービーだけは。。。
その期待に、栃木戦は文句なしの満点回答で答えてくれました。
残る試合は、泣いても笑っても、あと1試合。ザスパクサツ群馬戦だけです。
ご時世的な都合もあって、今は直接プレゼントを贈ることができません。
ただ、今は声援や手拍子で心の花束を監督に送ることはできる。
愛をこめて、スタンドから精一杯の応援を送りたい。
秋葉監督になってから、リーグ最終節は負けがありません。(1勝1分け)
一人でも多く水戸サポーターがでケーズスタを埋めて、みんなが笑顔になって、秋葉監督を送り出したい。
今はそんな気持ちです。
どうか、もう一つだけ、水戸サポーターの夢がかないますように。