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水戸は水戸でも

12月29日、国立競技場で行われたWEリーグカップ・クラシエカップ決勝。
21,000人を超える観客が詰めかけた。

バックスタンドから。広島1−0INAC。締まったいい試合でした
この日は単独開催としてはWEリーグとなでしこリーグ合わせても最多入場者数でした

欧州を中心に女子サッカーは盛り上がりを見せつつあり、特にイングランドの観客数が右肩上がりで伸びるなどしてきているが、特にWEリーグ界隈で明るい話題があまり聞こえてこない、、、と言う中でのこの数字だった。
リーグの垣根をこえてJリーグチケットやJFAIDを活用した販促策が走行したと言う見方が有力だけれど、日本女子サッカーに動員力があることを証明した、良事例になったのではないか。

その動員力という意味で、今年規模は違えど驚かされたのが、水戸シルエラでした。

普段はツインフィールド、IFAフィールドなどで試合をする水戸シルエラ。

2022年から関東女子2部で戦うQOL MITO CIRUELA。
その初めてのケーズスタ開催が、5月19日の町田レディース戦でした。

この日の観客数1,220人はもちろんクラブレコード。男子でも同じカテゴリーでこれだけの人数を集めるのは至難の業。
結果は0−2で敗れたものの、確かな足跡を残した。

女子サッカーで1000人超えの集客するのは並大抵の努力ではできない。ましてや、水戸のような地方都市では尚更だ。
国立競技場は首都圏2000万人相手に集客出来るだろうけど、水戸周辺は60万人少々。来てくれる人の割合を考えたら、この日の1200人の価値はそんなに違わないと思う。

水戸の試合でチラシ配り、試合告知をしたり、ロボッツの試合でビール売り子したりと多方面でアピールした結果の数字であることは言うまでもない。
加えてQOLさんがスポンサーに入ったことで(県リーグ時代と比べて)就職先にも困らなくなり、プレー強度が上がってきている、
結果
見応え十分になってるじゃん!!!!!
というのが、実際にシルエラをコロナ前以来で見た率直な感想だった。
試合後のお見送りがてらの語らいとか、ホーリーホックには無い魅力もいっぱい感じることができた。

そして、この試合の後も皇后杯予選やリーグ戦、シルエラ杯のような自主企画と、水戸ホーリーホックと並行してシルエラのイベントにもお邪魔するようになった。

ここが、今年サッカーライフの中で一番の変化かもしれない。

女子サッカーは現場で見ると面白い。
ピッチと観客席が近い会場が多いし、そうでなくてもあったかい雰囲気で包まれているのがいい。
それをWEリーグでたまに感じるだけじゃなく、シルエラを通して、地元の水戸でその温かい雰囲気に触れられるのがまた嬉しかった。

2025年はどんな年になるだろう。
水戸は水戸でも、
ホーリーホックだけじゃない、シルエラもあるよ。
ホーリーホックとシルエラ、どっちも観ると、
サッカーって楽しいことがわかるから。
水戸の街が楽しいってわかるから。

という雰囲気が、さらに広がっていくことを願っている。

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いしまさ
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