グッドマン [2008]へのコメンタリー

Nelson Goodman [1978], Ways of Worldmaking, Hackett Publishing Company.

邦訳 ネルソン・グッドマン [2008]、『世界制作の方法』(菅野盾樹訳)、ちくま学芸文庫。

私はいい男にホイホイついていく奴がキライである。何の話をしているかは明確だろう。ネルソン・グッドマンのことである。

2023/01/02
p. 15
ところでグッドマン自身は非実在論 irrealism とは何かを規定しているのか。

p. 19
「われわれは唯一の現実世界に代わりうる多数の可能世界についてではなく、多数の現実世界について語っているのである。」
ゼミのときに菅野盾樹先生が、「世界が複数あるって、どういうことだろうね」と話すのを聞いて、この人は信用できる、と思ったのはいい思い出。

p. 23
「多元論者はアンチ科学であるどころか、さまざまな科学を額面通りに受け入れている。」
私はたとえば心理学を、その方法論的前提を吟味して取捨選択するつもりだけれど、グッドマン的多元論者はその必要すら認めないのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!