いわゆる「星占い」は忘れてください 〜西洋占星術の世界へようこそ〜
人間について考えるための手段である西洋占星術
まず、最初にお話ししておきますと、
雑誌などで目にする「星占い」は
西洋占星術のほんの一部です。
星占いは、
西洋占星術を一般に認知させる
きっかけとはなりましたが、
あまりにそれが簡略化されすぎてしまい、
その本質を失っているのです。
ご存知の通り、夜空には
12の星座があり、10の天体があります。
夜空=一人の人間と考えると、
その一つの特徴である例えば「蟹座」が
その人の全てを語れるものではない、ということが
イメージできるのではないでしょうか?
誰にも止められない勢いのあるとき(牡羊座)もあれば、
どっしりと構え五感を駆使しして
感じることを楽しんでいるとき(牡牛座)もあるでしょう。
たくさんの情報に触れたくなったり(双子座)、
喜怒哀楽を楽しんだり(蟹座)、
しっかりプライド持ってたり(獅子座)、
きっちりと真面目だったり(乙女座)
・・と、どれも自分に当てはまると思いませんか?
それぞれの性質が自分の内側には必ず存在しているのだけど、
それが、強く出たり、
影響がでなかったり、
人からの印象だったり、
自分の意思だったり、
「今」の自分が「どの星座を強く生きているか」が
その時々で違っているんですね。
蟹座のイメージに苦しむ人生
例えば、私は星占いではいわゆる「蟹座」です。
蟹座のイメージといえば
・母性が強い
・優しい人情家
・感受性豊か
・家庭的
などのイメージがあるのですが、
私は、実はこのイメージに苦しんできました。
のちのち、お話ししていきますが、
私の本質的な部分を表している星座が
「乙女座」なのです。
・分析大好き
・知性
・ストイック
・働き者
などのキーワードがあるのですが、
私の場合、こちらの方がしっくり来るんですね。
「乙女座」は素の自分であり、相手に与える印象。
「蟹座」は目指している自分、成長するために必要な過程
という感じです。
圧倒的に「真面目そう」と言われることが多いです。
でも、話してみると気さくで
(自分でいうのもなんですが・笑)、
話しやすい、となっていきます。
乙女座の第一印象を相手に与えて、
少し深まると蟹座を感じてもらえているのであれば、
私の場合、OKなんです。
でも、常に頭の中では分析を繰り広げていて、
どちらかというと感情を扱いにくく捉えているタイプです。
感情的に来られると、自然にそれを分析して対応していると
思います。
なので、乙女座と蟹座をバランスよく使っている、
と言えるでしょう。
それぞれのバランスこそが西洋占星術
西洋占星術で大切なことは、
12星座や10個の天体をいかに、
バランスよく読むか、なのですね。
私の例のようにいわゆる星占い的に
「蟹座だけ読む」「乙女座だけ読む」
をやっていると、
当たっているような、でも外れているような・・・
そして、「蟹座だからこういう人」
というステレオタイプで
見られることが苦しく感じたり、
最終的には「蟹座だからこうしなくちゃ」みたいなことを
自分に強いたり、ということが起こってくるわけです。
西洋占星術に出会った時に、
今まで苦しんできた蟹座から解放されて、
自由になりました。
自分の可能性を切り開く
まとめです。
「私」という一人の人間の中には、
たくさんの可能性が詰まっている、ということです。
それを、知らずして星占いを信じ、
「蟹座だから家庭的だね」
とか
「獅子座だから目立ちたがり屋だね」
とか
ピンとこないレッテルを貼られて
そのレッテルの人生を生きるなんて、
もったいない、としか言いようがないですね。
占星術界では知らない人はいない、
と言われる巨匠・松村潔先生は、
「西洋占星術は、人間について考える手段」
とおっしゃいます。
今日から、すこしずつ解説をしていきますので、
ぜひ、ついてきてください。