身に覚えがありすぎる。青春時代の不本意な傷つけ合いを歌った歌詞がどれもこれも素晴らしい。青春爆裂オルタナティブ・ギターロック！「この最新バンドがすごい！」 vol. 127（2023.12.1）年齢バンド、平田楓
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年齢バンド
サニーデイ・サービスにも銀杏BOYZにも、SEVENTEEN AGAiNにも間に合わなかった2023年のきみへ。
そんな大袈裟な事を言いたくなってしまいます。
彼らは2023年に本格スタートした東京の3人組。
個人的にずっと気になっていたバンドです。
半径1.5メートルのやりきれなさを、深夜の電話で友達に語りかけるように歌ってくれる。そんな青春爆裂オルタナティブ・ギターロック！！
こじれて壊れてしまった友人関係を歌う「友達だったんだ」
あまりにも不器用すぎる逆走のような別れ方「上京しないで」
身に覚えのありすぎる、青春時代の不本意な傷つけ合いを歌った歌詞がどれもこれも素晴らしい。
その圧倒的な熱量は銀杏BOYZを彷彿とさせるのですが、熱量だけでなく銀杏BOYZが持っていた猛烈な音楽マニアの面もしっかりと継承してるようなオルタナ、インディーな音作りも大好きです。
「3年7組」はザ・ピーズを思わせるような軽快なロックナンバー。
曲作りの幅の広さも感じさせ、彼ら熱量だけのバンドだけじゃないことをここでも確信させる。
平田楓
2002生まれの若きベッドルームポップ・アーティスト。2022年に配信デビューしたばかりです。
電子音と淡く歪んだギターノイズを同時に使いこなす。
漂うエレクトロ/アンビエントな空気感。
ベッドルームポップ世代が創り出す自由型ドリームポップとでも言いましょうか。
歌詞から感じるのは、純粋さを失ってしまったと自覚した時の罪悪感。
そしてそんな繊細で傷つきやすい魂がそれでもまた立ち上がる時の美しさ。
モラトリアム期間を連想するような、
触れたら壊れそうな繊細さ不安定さ、非現実感。
笹川真生、君島大空、ウ山あまねといったアーティストを好むという趣味にも今後の楽曲への期待が高まります。
他にもgirl in redや羊文学なども連想します。それらのアーティストとの同時代性を感じさせる現代的なアーティストではないでしょうか。
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