2023年、初詣
2023年始、男友人と初詣に行った。
その友人とはよく遊ぶ仲で、互いに暇人を求めた結果、一緒にいる時間は長い。
当時、俺と友人は彼女が居なかった。
友人は特に異性に対する欲が強く、俺と会うときは彼女を欲しがるか、ちょっとした愚痴を話すだけ。そんな関係だ。
毎年、その友人とは初詣に行っていた。
しかし、今年は一味違った。俺の彼女欲しい欲が強かった。理由は省くが、色々あったのだ。
深夜2時。深い信仰も努力もしてない俺たちは、酒を飲み歩きながら家系ラーメン屋に向かった。
そこでこんな話をした。
俺「女と初詣行きたいよな。なんで毎年毎年お前と行かなあかんねん」
友「確かに。そしたら、来年は彼女と初詣行こうぜ」
俺「それいいな。そしたら、来年は何があっても絶対にお前と初詣行かんわ!」
友「おけ笑」
その時のラーメンの味は今でも忘れない。特に感動的な味でもないのだが、深夜のラーメンは味覚ではなく、嗅覚で食している気がする。猫ラーメンとはこんなものだろか。
2023年夏、友人は彼女ができ、地元を出た。俺としては、非常に喜ばしいことだ。
時は進み、現在12月28日。
友人は地元に戻ってきていない。
俺は初詣に行く気はない。行っても楽しくないだろう。
しかし、俺はあのラーメンを食べに行こうと思う。ソロ深夜ラーメン、罪の味を啜る。