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なぜ世界は欲望に逆行するのか?

ほめられたい。
何をするときもだいたい「ほめられたい下心」がある。
この文章もそう。「ほめられたい」がモチベーション。

こういう欲望はなぜ実現しないのか。
どうすれば望みどおりの世界を実現できるか。
考えられる方法は2つ。

1つ目:欲望の対象をとことん研究して対応策を実行しまくる

バズりたいなら「バズるとはどういうことか?バズるのはどういうものか?」
インフルエンサーになりたいなら「インフルエンサーとは何か?どういう人か?」

そういうことを考え研究し尽くして、自分にできることを全部やりきる。
シンプルだけど、この方法で欲望が実現するまでの道のりは果てしなく遠く思えて腰が引ける。これで成功するのは努力の天才。

2つ目:「欲望」を「望み」に変換する

欲望が実現しなくて悲しい苦しい。ほしい!やりたい!こうなればいいな!と気まぐれに思いつくものが「欲望」だとすると、そんなものが簡単に実現するわけないし簡単に実現したらむしろ困ることもある。だって”気まぐれ”な”思いつき”なんだから。

それなら気まぐれでも思いつきでもないものに変えればいいんじゃないか。例えば正反対のもの、気まぐれ→長期的視点、思いつき→熟考に変えてみる。「長期的視点で熟考した望み」なら実現可能性が高そうだ。

他者が存在しない脳内空間が「欲望」だとすると、他者が存在するこの世界で欲望のままに生きるのは難しいけど、”望みどおり”には生きることはできそう。

そして長期的視点で熟考した望みがやっぱり「ほめられたい」だと気づいてしまったら・・・・・・ふりだしに戻る。

いや待てよ、あきらめるのはまだ早い。
第3の方法がある。

世界が逆行できないレベルまで欲望のハードルを下げる

結婚したいと最初に思ったときは、タイミングを限定しすぎたのがまずかった。無意識に”すぐにでも”という思いがあったせいで、すぐには結婚できなくて世界が欲望に逆行する苦しみを味わった。結婚したのは、タイミングにも結婚自体にもこだわらなくなってからだった。

仲良くしたい相手に連絡しても返事がこなかったときは、”いい感じの返事がくること”しか想定してなかったのが敗因だった。そうなる可能性が宝クジで一等当選するよりもはるかに低いということを知らなかった。宝クジなら2等でも3等でもそれ以下でも当選したらうれしいけど、こういう場合はいい返事以外ぜんぶつらい。

返事がこないこともあるし、返事がきても内容には無限のバリエーションがあるし、返事がこない理由にも無限のバリエーションがある。そもそもこちらからのメッセージが届かないこともある。そう考えると”いい感じの返事がもらえる”確率はとても低い。

3年後とか6年後とかに返事がくることもある。
(うそでしょ?と思うタイミングだけど事実だし、1回2回じゃないし、毎回別の人。ということで自分の中ではわりとあるある)

”今すぐに
この人から
このことを
こんな言葉で
こんなふうにほめられたい”が実現しにくいなら、なるべくオープンに、いや限りなくオープンに、条件をなくせばなくすほど実現しやすくなる。

いつでもいいし
誰でもいいし
何でもいいし
どんな言葉でもいいし
どんなふうにでもいい
これなら簡単に実現できる。

事実、もう実現した。
結論、世界が欲望に逆行するんじゃなくて、欲望が世界に逆行しがち。


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