16年ぶりに1人で起業したぼくに、やっと相方が見つかって、うれしいけど、鍵は置いて帰ってほしかったという話。
26歳のときも何もわからないまま1人で起業したけど、16年もたって、まさかまた1人で起業するとは思いませんでした。
この会社(HOLDER)を設立したのは、2018年5月8日です。インターンの子たちに手伝ってもらっていた時期はありましたが、ずっと1人で事業を作ってきました。
この間、サポートしてくれるパートナーはいるものの、人のありがたさが改めて身に染みてわかりました。これも自分でやんなきゃいけないのか。という事の毎日でした。いい意味でも悪い意味でも初心に戻った感じ。うぬぼれみたいな部分は消えていくしかない。でも、スピード感のなさにはあせる。そして、何より孤独でした。
「ヒト・モノ・カネ」とよく言いますが、「ヒト」は経営をする上で最も大切です。事業モデルがなんとなくできて、年末くらいから採用には一生懸命時間もかけて取り組んできました。
1人でやっているような会社に興味を示してもらえるだけでもありがたい。でも、採用にミスマッチがあってはいけない。人は喉から手が出るほどほしいけど、相手の人が本当に後悔しないように、常に臆病に慎重に冷静に判断を重ねてきました。
そして、今日はじめての社員が入社しました。
清掃のスペシャリストです。メリットもデメリットもある「シェア」を成立させるために、最も重要な要素の1つに清潔感があると思っています。150人くらいの清掃スタッフを管理していた方。今、まだ「HOLDER jingumae6」にも入居者も入っていないのに、そんな人がいても間違いなくオーバースペックです。でも、これから、拠点が増え、規模が拡大する計画において、清潔感のクオリティを担保できる責任者の採用は最も重要だと考えました。
というより、この人に会って、僕の中の優先順位さえ変わった気がします。この人には何がなんでも来てもらいたいと思いました。
HOLDERに参加するということは、転職ではなく起業です。起業家と一緒に働くとか、スタートアップ企業に参加するではなく、起業するということなんだと思います。面接では必ずそう伝えています。
前の会社はそもそも1人で作ったので、ワントップでずっとやってきました。技術部門や管理部門で相方と呼べる人はいたけど、全責任は自分で取ろうとしていたと思います。組織が小さいときは意思決定も早いし、責任も分かりやすいし、うまくいったような気がしますが、組織が大きくなるにつれて、ワントップには限界を感じることも多くありました。僕の力量の問題なのかも知れませんが。
今回は、その反省もいかして、スペシャリティのある人を採用したいと考えています。自分が経営のスペシャリストなのかはわかりませんが、何かに秀でた人。それが設計でもいいし、受付でもいいし、秘書でもいいし、デザインでもいいし、広報でもいいし、エンジニアでもいいし、デザインでもいいし、インテリアでもいいし、財務でも人事でも空調でも電気でも電話でもインフラでもセキュリティでもなんでもいい。当然ながら清掃でも。
そういうスペシャリティのある人たちで構成される会社になっていけたらいいなと思っています。ただ、まだ2人しかいません。4月から入居者が入ってくるのに、受付の方も最終決定できていません。今のところ、4月は僕たち2人で受付している可能性が高いです。
この会社じゃなきゃダメだと思ってくれる人がどこかにいて、この人が絶対にうちに来た方がいいと思うな。と思える人が必ずいると信じて、スペシャリティのある人を採用していきたいと思っています。そういう意味では最初の仲間はすごくスペシャルな人です。能力かたよっているので、PCの設定とかも苦手なぼくがしてあげる感じですが。
採用は、リクルートキャリアさんと、ビズリーチさん(キャリアトレック含む)を中心に積極的に行っていく予定です。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ直接でも構いませんので、お問合せください。
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うちの最初の社員さん。間違えて会社の鍵を持って帰って原宿から、すでに神奈川県まで帰ってしまったので、ぼくは帰れずに鍵が戻ってくるのを待っている金曜日の夜です。好きな人と一緒に働くと、こういうときでも笑えるので、やっぱりこの人と絶対に働きたいと思える人を採用しようと、戻ってくるのを待ちながら改めて思った次第です。
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