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日記┊2023.12.25~12.31
2023/12/25(月)
夕方ごろようやく起きた。『Monster』をみたり、ごろごろしたりしていたら、いつの間にか一日が終わっていた。ファンタジー小説のアイデア出しもぼちぼち。世界をまるごと創らなきゃなので難しい。政治体制や地理など、いろいろ下調べが必要かも。
2023/12/26(火)
朝まで起きてた。お風呂入るのがだるすぎる。
『地球少女アルジュナ』をみてた。異能力バトル的な展開もありながら、まっこうから環境問題に向き合っている骨太な作品。マクロスシリーズの河森正治監督。僕らが知らず知らずのうちに毒されている人間中心主義を鋭く看破され、目が開かされる思いがした。地球や生物たちの視座が満ちている。
昼から夕方までバイト。寝不足と腹痛で意識朦朧としながら働いてた。あまり記憶がない。Kくんにもバイト辞めるの知られており、どこから情報回ってるのか謎。それにしてもいつも、なんで辞めるのかって訊かれてもなんと答えればいいかわからない。他者を納得させる動機を提示せよ、と説明責任を要求されてる感覚。行動の動機なんていくらでも後付けで言えるけど、どれも本当ではない気がする。なんとなく、としか言いようがない。
2023/12/27(水)
昼過ぎに起きた。今日こそ外に出ようと思ってたけど、家で本読んだりしてた。長編小説の登場人物の関係性をもうちょい考え直したい。主要な三人の人物に、自我、超自我、イドと割り振ってみている。フロイトの知識ないから適当だけど。
どうも一日眠すぎた。神聖かまってちゃんのライブハウス配信をみたりしてた。
2023/12/28(木)
朝方に寝、昼前に起きた。そろそろ生活リズムを規則正しくしたい。
昼から夕方までバイト。働きながら小説のアイデアを考えようとしていたけど、うまくまとまらない。
帰ってすぐ銭湯に行き、早めに就寝。
2023/12/29(金)
久しぶりにちゃんと起きられた。
昼過ぎから夜までバイト。客が多すぎててんてこ舞いだった。だれに対しても人当たりが悪いの、もうちょいどうにかしたい。
今日も大したアイデアは浮かばず。時間を決めてネタ出しすべきかもしれぬ。
2023/12/30(土)
昼過ぎに起きた。また出勤ぎりぎりで、映画には行けず。夜までバイト。年末なのに意外と忙しくなく、暇な時間に雑談とかしてた。昨日より少し会話できたけど、やっぱ相づちが難しい。休憩中に小説のネタ出しをして、まあ一応固まってきたかなという感じ。退勤間際にものすごく高圧的なオッサン来てムカついた。ああいうどうしようもない大人にはなりたくないものだなあ。
帰宅。まだムカついていたので、お酒をのみながらの子さんの配信をみながらお風呂入ってた。
2023/12/31(日)
昼ごろ起きた。部屋をざっと掃除して、海老天やお酒なんかを買いにスーパー行った。
荷物だけ家において、ふたたび自転車を走らせ近くの映画館へ。お家の近くに映画館あって嬉しい。欲を言えばミニシアターであれば尚よかったけど。上映までカフェで本を読んだりしてた。ふらっと入った本屋で茨木のり子『おんなのことば』を購入。
八鍬新之介監督『窓ぎわのトットちゃん』をみた。黒柳徹子原作。未読。トットちゃんこと黒柳徹子は、どこにいても落ち着きがなく、あちこちへ興味が向く。小学校を追い出されたトットちゃんはトモエ学園に入ることに。トモエ学園には他校では受け入れてもらえない、心身に障害をもつ子供たちが多く通っている。トモエの教育方針もまた、他校とはまるで違う。たとえば、先天的な特性によって、ルールの範疇からこぼれ落ちてしまう子供がいる。他の学校では既存のルールを守るために、ルールを守れない子供の方を放り出してしまう。が、トモエ学園ではルールの方を変えてしまう。いっしょに遊んだり学んだりできない子供がいれば、その子に合わせて遊び方や学び方じたいを変えてしまう。こんな学校が1940年代の日本に実在したんだ、と驚き。校長の小林先生を筆頭に、教師たちは決して子供たちを理不尽に否定しない。一種の理想郷にさえ思えてくる。
だれかを叱りつける声が聞こえ、トットちゃんは窓からのぞき見る。小林先生らしき人影が、担任の先生を叱っているらしい。漏れ聞こえる会話からわかるのは、どうやら担任が、生徒のひとりを揶揄うようなことを言ってしまったらしい。トモエ学園は都合の良い理想郷なんかではなく、大人たちの不断の努力と気遣いによって、ぎりぎりのところで成立させていることが、このシーンだけで伝わってくる。
トットちゃんは、小児性麻痺で片手片足を動かせない男の子、泰明ちゃんと仲良くなる。トットちゃんは、彼にどうしても木登りをさせてあげたい、と思い、苦労しながらも泰明ちゃんを木のうえまで引っ張り上げる。そうしてようやく、泰明ちゃんはトットちゃんと同じ目線で、樹上からの景色をみることができた。ちょっとうまく言語化できないけど、このシーンが素晴らしくて、思わず落涙していた。
トモエ学園の生活はいつまでも続かず、徐々に戦争の足音が聞こえ始める。先生たちの絶え間ない努力さえ、戦争は無残に踏み潰してしまう。あくまでもトットちゃんの目線から、戦争が日常を浸食してゆく様をみせてゆく。『この世界の片隅に』を想起せずにはいられなかった。子供たちは皆離ればなれになり、トモエ学園の校舎は空襲に見舞われて灰となってしまうが、小林校長は「つぎはどんな学校をつくろうか」と呟く。小林校長の精神はトットちゃんや他の子供たちにも受け継がれ、いまもまだ生きているはず。
前評判を聞いていたからある程度のクオリティは期待していたけど、正直ここまですごい作品とは思っていなかった。原作も読んでみなくちゃ。
帰って蕎麦をゆでながら、例年通り神聖かまってちゃんの年越し配信をみてた。ここが第二の実家。
年明けと同時に、靖子ちゃんとの子さんの共作『小悪魔的ッ☆相当イケてる』がリリースされてぶったまげた。ついにきた! 同じタイミングで歌舞伎町文学賞の一次選考通過作品も発表され、リストに僕の作品が載ってた。ちょっと情報が渋滞しすぎていて理解が追いつかない。
年越し配信からカラオケ配信に移るまでのあいだ、ずっとぶっ通しで新曲をリピートしてた。何度も噛みしめるように聴きながら、一次通過の喜びもじわじわと湧いてきた。1600作のうちの300だから倍率けっこう高めだけど、自作を認められたのは素直に嬉しい。靖子ちゃんや宮台さんや高橋源一郎さんに読まれるのかどうかはまだわかんないけど、たぶんすべての手抜かり見抜かれるだろうな、と心臓バクバク。かまってちゃんのカラオケ配信がはじまって、ゲラゲラ笑いながらの新年。毎年、かまってちゃんの配信を見終わってからようやく新年はじまったな、という感じがする。