【テスト】スペインvsセルビア スカウティング練習
2018年12月3日に行われた、スペインvsセルビアの第一戦目のスカウティングを行います。
フルマッチはコチラ
スペインのプレーモデル
【攻撃 】
クワトロと3-1
ゾーン1からハーフまで相手のプレスが強いとサポートを早くしクワトロを行う。
クワトロの際は3onlineを作り、ゾーン1からゾーン2まで押し込む事が目的3on lineを作るときは3-1から2-1-1もしくはV字になり作られる
相手陣内からゾーン3では、3-1を主に使用する。
【守備】
前プレス
3-1に対し、初期ポジションは合わせる。
基本的にはマンツーマンでのDF
相手のパスがアラに流れると、少しづつ1-1-2(Yイプシロン)の形になり、前3枚はゾーン気味に、後ろ1枚はマンツーで守る場面もある
破壊については、マンツーマンでついて行く。
横のスライドに対しては、前の選手の目線に入ると受け渡す場合もある。
セルビアのプレーモデル
【攻撃】
ハーフからのカウンター狙い
ヘドンドで空けた裏のスペースへの侵入
【守備】
1-2-1のハーフDF。
アラに出た時に強くいくのが特徴的
また、サイドでの1対1では完全な縦切り
1-1-2のオルタナティブ気味に守る場面もある
ピヴォ当て、偽ピヴォ当てには強く行き潰す。時にはダブルチームを行う
【スペインのセルビア攻略ポイント】
・アラに強く来た際は引きつけてウンドイス(ゾーン2の攻略)
・相手陣内からゾーン3へ上手く運べないスペイン
ピヴォ当て、偽ピヴォ当てを狙うが、そこはセルビアが潰しに来るポイント
・個人戦術のレベルが高い事から、集団戦術のレベルも高い
アラに強く来るのでバックドアを狙う
・セットプレーでの打開
・セルビアのハーフDFを打開出来ない為、相手をゾーン1まで引きつけ、ゾーン2・ゾーン3のスペースを空け、活用する
【セルビアのスペイン攻略ポイント】
・プレスに来るスペインの裏のスペースを使う。ピサーダを使うことで、DFの視線がボールに集まる。その瞬間裏を狙う。共通意識がある
・ダイレクトワンツーを警戒し下のコースを消す。しかしパラレラで上のコースを使う
・体格差を活かした偽ピヴォ当て
・偽ピヴォ当て、ピヴォ当てを当てさせ、ダブルチームで囲い込み
ボールを奪取。カウンター狙い。スペインは当ててからのアクションに繋げられない
・セットプレー
シンプルだが、効果的かつ適切な直接ブロック
【得点シーン】
スペイン1-0
スペイン2-0
一瞬の動き出しの違い。体が前に入っている。キッカーにもスペースの認知があったと考えられる
セルビア1-2
スペインのオルタナティブDF1-1-2の攻略
スペインのマーク受け渡しの瞬間を突いている。マークのずれを作り出すのが集団戦術の狙いの一つ
スペイン3-1
【まとめ】
・スペイン
【攻撃】
セルビアのハーフのDFに対し、スペインは殆ど何も出来なかった。ハーフDFはクワトロに対して相性が良い事もあるだろう。
そして、ゾーン2からの3-1。3-1でのピヴォ当て、偽ピヴォ当てが通用しなかった。結果的にスペインの得点はすべてセットプレイだった。
攻めるためには、アラに当てた時の攻略ウンドイスやブロックによる突破など、また、強く来た時の裏のスペースの活用が求められると考える。
【守備】
前プレスは継続したい。数回裏のスペースを使用されたが、決定機と言えるシーンは数回だった。被シュートも少ない。
オルタナティブDFで前2枚の間で受けるエントラリーニャに関しては注意が必要。マークの受け渡し方法を決めることが必要
・セルビア
【守備】
守備においては、セットプレーでやられたものの、ハーフDFはとても機能していた。縦へは突破させない。ピヴォ当てには強くいき、ダブルチームで奪取する。
【攻撃】
攻撃に関しては、得点シーン以外裏に蹴るだけでインパクトが殆どなかったが、印象に残ったシーンもあった
セルビアのパス回し
ハーフDFでしっかりまもり縦には行かせない。その場面で奪取。3onlineでのパス回し。エントラリーニャによるマークのずれを誘発。ゾーン3では偽ピヴォ当てをし、シュートまで。
パス回しからの攻めは、スペインがやりたかったことでは。と思うもの。ハーフDFは継続し、簡単に失ってしまっている裏のスペース攻略ではなく、カーテンやブロックを利用した攻略とピヴォ当て、偽ピヴォ当てからのパターン攻撃を狙っていくことが良いと感じた。
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