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PBP(Paris Brest Paris) 2023 ⑥ 往路


Etape 1 Rambouillet-Mortagne … Start→WP1 (0-119km)

0km H組 17:45 スタート、計測ゲート通過は 8/20 17:49:35

公式による写真撮影 www.maindruphoto.com 
スタートして日が明るいうちに通過する市街区に集中していたように思う、開始早々の落車を防ぐ意味でも、車間つめずにリラックス推奨、、

maindruphoto

74km 農業大国フランス、見渡す限りの畑に陽が沈む。 20:35
国内ブルベ同様に序盤はオーバーペースにならないよう2.5倍(150watt)以下、抑え気味にウォーミングアップ。周囲のペースを伺いながら 同組スタートの くらさん と進む。

初日の夕陽

77km スノンシュ(Senonches) 20:45
最初の WP (Welocme Point) まで  119km は長くて羊羹を頬張っていたが、私設エイド (Ravito) の看板に思わず立ち寄る。水 (Eau) をボトルに足してもらう。温かい飲み物 (Boissons chaudes) もあったようだが、ここまで気温が高めでスポドリの消費が多め、早くもスポドリパウダーの出番。

Senonches

119km WP1 モルターニュ=オー=ペルシュ (Mortagne-au-Perche)   22:45-23:29
水の補給だけではカロリーが足りなすぎる。かなりお腹が空いており、バゲットサンドイッチ、パスタ、スープ、フルーツなどでカロリーを蓄える。

Mortagne-au-Perche

ちなみに「オアシス」と言ったらまったく通じず。
売店のおじさん、メニュー見ながら上から順番に「え、カフェ?コカ?… ショコラ? なんて言ってるんだ?」
仏語読みは「オアジス」なんだとか。「オア」までは合ってたよね、、上から順番にメニュー辿って、そこだけスキップしないでくれ、、からかわれてるのかとも思ったがワリと真顔?で 天然すぎる(泣き)

Oasis

Etape 2 Mortagne -Villaines … WP1→PC1 (119-203km)

197km アヴェルトン (Averton)  8/21 02:30
光る自転車オブジェ、このあと別の街でも色々なパターンでお目見え

Averton

203km PC1 ヴィレンヌ=ラ=ジュエル (Villaines-la-Juhel) 02:43-04:30
最初のPCにようやく到着

Villaines-la-Juhel-1

コントロールにてブルべカードにスタンプとサインをいただき、食堂へ

Villaines-la-Juhel-2

ホットココア (Chocolat chaud) と クロワッサン (Croissant) で胃を落ち着かせる。このあと何度かリピート

Villaines-la-Juhel-3

仮眠所に向かう途中、学校の医務室のような場所に「MASSAGE」の看板が!? 受付でブルベカードを提示すると「どこの具合が悪いか?」と尋ねられ、「脚」を指差すとカーテンで仕切られたベッドに案内される。「タイツを脱いで横になりなさい。とにかくタイツは邪魔だから。」と促されるままに従うと、二人のマダムが入ってきた。「私が右脚担当で、もう一人が左脚担当。さっそく始めるわ、まずはクリーム塗らせてもらうから。」二人のマダムに太腿からふくらはぎ、足の裏までもみしだかれる、、約15分(無料)。帰りも寄ろうかな、、

初めてのPC。様子見を兼ねて30分ほど仮眠を取るつもりだったが、マッサージで楽になれたこともあり、仮眠所では15分だけ仮眠をとり、再スタート 04:30

Villaines-la-Juhel-4

Etape 3 Villaines-Fougères … PC1→PC2 (203-292km)

初日のナイトライドは各国から参加のランドヌールが列をなしており、遠く先までテールライト(CATEYE 多し)がびっしりとルートに沿って並んでいて、なんとも壮観で心強い。
郊外の道路は街灯がなく、見上げれば満天の星空。
Audax Japan ジャージとか日の丸グッズとか着けてると日本人とわかりやすい。何人かの日本人参加者と喋りながら進む。

243km ビストロ・デ・ヴァレンヌ (Bistro de la Varenne) 06:00-06:30
PC1 から PC2 までは約90km 離れており、ちょうど中間にあたるヴァレンヌ川の橋のたもとにあるビストロにて補給とトイレ休憩。
日本人の方とも一緒になる。ここは有料で エスプレッソコーヒー (Café espresso)、スープ (Soup) を注文する。

Bistro de la Varenne-1
Bistro de la Varenne-2

280km ラ・クヴリー (La Couvrie)  08:03
[← PARIS - BREST →] 応援オブジェ を発見!

La Couvrie

トウモロコシ畑もあちこちで見かけたが規模が大きい!そろそろ収穫適期

トウモロコシ畑

292km PC2 フジェール (Fougères) 08:33-09:55
一つ目のドロップバッグ、無事に配備されていたことを確認。シャワーを浴びるが、もしや通路から丸見えなのでは? ここは無料なだけにアバウト、、
 次に屋外の仮設トイレに並び、自分の順番が来たのだがトイレットペーパーがない、マイウェットティッシュを取りに戻って再び並び直す。スタッフが気付いて補充し始めるが、短時間に人が集中するものだからボランティアスタッフも大変と思う。
 消費した補給食を補充(羊羹、スポドリ粉末)、せっかくなのでゼリーも後ろポケットに。

Fougères-1

食欲あまり無い時の鉄板補給、クロワッサン (Croissant) と オレンジジュース (Jus d'orange) 

Fougères-2

Etape 4 Fougères-Tinténiac … PC2→PC3 (292-353km)

イタリアの青いチームジャージはよく見かけた。かなり大人数。
後ろから追い越してくるトレインに乗れるか乗れないかで、差がかなりつくことがある。
一緒に走っていた くらさん とも、集団とのほんの少しのペダリング差でお互いに前に消えたり、後ろに消えたりの繰り返し。
他力本願になるが、体格の大きな欧米人の背後にはハッキリとわかる無風エリアが。ついて行けるペースであれば運んで貰ったほうが体力消耗を抑えられるし、一員として加わることがベストな走法と気付く。

Team ITALY

308km サン=ジャン=シュル=クエノン (Saint-Jean-sur-Couesnon)
暑さを感じて眠気を催してきた。仮眠休憩目安としていた300kmを越え、エマージェンシーブランケットを広げて日陰の芝生で横になり 20分ほど仮眠をとる。あまりにも暑くなるようだったら昼間は無理せず休み、涼しくなってから距離を稼ぐのはアリと思う。 10:40-11:10

Saint-Jean-sur-Couesnon

333km サン=メダール=シュル=イル (Saint-Médard-sur-Ille)  12:15
私設エイドガチャ。パウンドケーキと生のオレンジが有難い。

Saint-Médard-sur-Ille

351km 聖トリニティー教会 (Église de la Sainte-Trinité de Tinténiac) 12:57
なんとも荘厳! PC3 タンテニアックはもうじき。

Église de la Sainte-Trinité de Tinténiac

352km 沿道から歓声と温かな拍手応援が。PBP走者は英雄的な扱いを受けながら走っている。
日本ではハルヒル(榛名山ヒルクライム)の下り声援のような温かさ。
昼夜問わず道中いたるところで、こうした歓声や拍手喝采が湧き上がることで背中をかなり押されながら走らせていただいている。

沿道から声援と拍手喝采

353km PC3 タンテニアック (Tinténiac) 13:01-13:35
コントロールでポストカードをいただく。他にも何種類かあり。

Tinténiac-1

PC メニュー表 およそこれらはどこのPCでも手に入る軽食たち。
意外とビールやワイン飲みながら走ってる欧米人は多いような。

PCメニュー表

どこのPC/WPでもこれらの軽食類は手に入りやすいので、次のPCまでの緊急補給食として、バックポケットの右にバゲットサンドイッチ、左にバナナを挿して走るのが定番になってきた。
バゲットサンドイッチは Jambon (ハム)、Rillettes(コンビーフ状の肉)、Pate(ペースト肉)、Fromage(チーズ)などから一択で選ぶことが多いが、ハムとチーズ (Jambon et Fromage) の組み合わせで同じ値段で提供してくれた親切マダムもいた!  確か フジェール (Fougères) 。
バゲットは固めなので、咀嚼することで眠気覚ましにもなるのと、水だけだと脚攣りしそうなので、カリウムやミネラルを含むバナナで不足する栄養素を摂取することは理にかなっていると思う。
およそ次のPC着までには消費することをルーティン化、ハンガーノックに陥らないよう気をつけながら進む。

Tinténiac-3

持参してきた 自家製の梅干しを時々口にすることで、ほぼ現地食メインでいけるペースをつかんできた。
長期保存用に塩分濃いめ、海外ではまさに神。
塩分補給にクエン酸による疲労回復、殺菌作用あり、ひどい食当たりもこれで救われたことが過去に何度か。胃腸系のトラブルはこの梅干しでカバー、今回もまた実績が証明された。

持参してきた梅干し

ブルベにおいて補給は生命線。消費したカロリー(お腹が空いた分)以上に、次の目的地まで走り切るために必要なカロリーを蓄える(または携行する)必要がある。走行を続けるイコール食べ続けることでもあり、梅干しは食欲の増進維持にも一役買っていたと思う。

Etape 5 Tinténiac-Loudéac … PC3→PC4 (353-435km)

371km メドレアック (Médréac) カトリック教会 14:23
青空に荘厳な建物が映える一方で 13時から19時くらいまで 30℃越えの暑さピークが続く、、

Médréac-1

つい立ち止まって写真撮影。あとで見直したら「ろんぐらいだぁす!」 シーズン1 最終話 の教会!?

Médréac-2

378km WP2 ケディヤック (Quédillac) 14:40-14:50
これから灼熱の予感。水道が使い放題だったので顔を洗う。

Quédillac-1
Quédillac-2

403km サン=ロヌ (Saint-Launeuc)  16:20-16:50
カーブで道順を間違えないようにと 沿道の応援と楽器演奏あり。
暑さが厳しくなってきたので、木陰にエマージェンシーブランケット広げてシューズを脱いで 30分ほど仮眠。公衆トイレあり。
※あとで調べたらこの場所も市庁舎 (Mairie)。市庁舎の近くに公衆トイレありの可能性大。

Saint-Launeuc

426km ラ・プレヌセイユ (La Prénessaye)  17:30
PC4 ルデアックを前に延々とだらだら登りが続く。手元サイコンは一時35℃越え。暑さもあって消耗気味。

La Prénessaye

435km PC4 ルデアック (Loudéac) 18:00-19:10
到着、暑い、、日が暮れるまで反射ベスト脱いでもよいというのは助かる、、

Loudéac-1
Loudéac-2
Loudéac-3

ドロップバッグを受け取る。シャワー 5€ タオル付きだった。シャワー浴びてアンダーウェア交換。スポドリや携行食、使った分は補充しておく。食堂混雑につきスキップ。

ちなみによく使ったフランス語、PCに到着して係の人に場所を尋ねること。 Où est le ~ ? (もし複数形とわかっていれば Où sont les ~ ?)
 コントロール contrôle
 トイレ toilettes
 ドロップバッグ bag drop
 仮眠所 dormir
 シャワー douche
案内する側も各国からの参加者がいて言葉が通じないことくらいは百も承知と思われ、カタカナ英語混じりでもそれとなく通じるので気構える必要はない。心構えとして、最初の切り出し部分を頑張ってフランス語で話しかけてみるとか、お互い楽しくありたいと願う姿勢が大事(外国人から道を尋ねられて、日本語混じりだと多少はホッとするのと似てるかも)。
ただし、フランス語で尋ねると回答もフランス語になる、、相手の回答パターンとしては
 まっすぐ行って Allez tout droit  ( Go straight )
 右へ À droite ( to the right )  または 左へ À gauche ( to the left )
 ~の後ろに après la ~ ( behind the ~ ) など。「近くまで案内するからついてきて」と言われることも。
PC内は広くてそれぞれ独特の配置だったりするが、案内係の人に尋ねてしまって近くまで行けば、あとは標識があったりする。
ただ場所がわかっても、学校施設のような敷地で離れていたり、行った先に行列ができていたり、、PC内では思った以上に時間がかかることが多い。

Etape 6 Loudéac-Carhaix … PC4→PC5 (453-514km)

437km レストラン La Grande Ourse 19:20-20:45
ルデアックのPC食堂が混雑していたのでスキップしたとはいえ、お腹は空いている。PC出てすぐのレストランを見つけて立ち寄ることに。
店名の Grand Ourse は Big Bear → 大きな熊 → 大熊座 なので 北斗七星 か。
ランドヌールがひっきりなしに出入りするのでオペレーションが滞りがちなのと、テーブルを一人で占有するのはお店も渋い表情。そこにポルトガルから来たという大男が現れて相席でよいかと。こちらが オブリガード (Obrigado) と言えば、相手も Arigato(ありがとう)と返してくるので悪くはない。

La Grande Ourse-1 
La Grande Ourse-2
La Grande Ourse-3
La Grande Ourse-4

パスタにジェラート、エスプレッソ。オペレーション滞り気味で結局時間はかかってしまったが、PCでは味わえないレストラン品質に満足。
ポルトガルの大男は自転車も装備もがっしり系。1200km は自分と同様に初めてとのこと。またどこかで会えればと、お互いの健闘を祈ってお店を後にした。

440km ルデアックから 5km ほど進むと風力発電設備が。
まもなく2日目の陽が沈む。 20:50

風力発電設備と夕陽

陽が沈んで気温も下がり、少しは走りやすくなってきた。暗くなると景色はよくわからないので、ここからは前に進むことに集中。

469km コルレー (Corlay)   22:20-22:35
1時間半ほど走り続け、そろそろ眠気が催してきたところに私設エイドガチャ! 闇のなかで何やら雰囲気が怪しいが、、焼き立てクレープ! 味付けはシンプルに 砂糖 (Sucre) で コーヒー (Café) といただく。素晴らしい! 私設エイドガチャが楽しみになってきて、走行中の生き甲斐に感じてきた。

Corlay-1
Corlay-2
Corlay-3

ここで憧れの ちばさん に遭遇。Zwiftでは度々お世話になっている。ピンクのクロモリに魚肉ソーセージのジャージ、あのちばさんにリアルで会えたことに感動。しばらくアップダウンの続く道を WP3まで並走させていただく。

475km カニユエル (Canihuel)  22:50-22:55
シークレットコントロール (Contrôle Secret aller)
次の WP サン=ニコラ=デュ=ペルム まで 7km の案内表示あり

Canihuel

482km WP3 サン=ニコラ=デュ=ペルム (Saint-Nicolas-du-Pélem) 
真夜中のカロリー摂取。仮眠所にて仮眠1時間。 23:15 - 8/22 01:00

Saint-Nicolas-du-Pélem

514km PC5 カレ=プルゲール (Carhaix-Plouguer)  02:30-03:25
トイレの案内標識がここのPCだけ独特だった、、いよいよ次は ブレスト。

Carhaix-Plouguer

前半ラストスパートと眠気覚まし Red Bull を体に投入

Red Bull

Etape 7 Carhaix-Brest … PC5→PC6 (514-604km)

気温が 13℃くらいまで下がってきて、下り坂で肌寒さを感じるようになる。
ただバラクラバを頭にかぶって耳を覆うだけでもこの寒さは防げる。冬用5℃対応ウェアはルデアックのドロップバッグに置いてきたし出番なし。

553km ラ・フイエ (La Feuillée)  05:25
私設エイドガチャ。コーヒー (Café) 終了、、
残り湯と ティーバッグの紅茶 (Thé) でなんとかしのぐ。 

La Feuillée

569km Arrée Crêpes 06:00-06:15
眠気覚ましに立ち寄るがここもコーヒー (Café) 終了、、
自家製スープ (Soup) を勧められ クレープ (Crêpe) と食す。トイレあり。

Arrée Crêpes

夜も明けて市街地に入り信号が多くなる。

604km PC6 ブレスト (Brest) 着!  08:01-11:00
(おそらく前を走られていたの ばんばんさん?)なるほど、集団に乗って効率よく走るのが上手い人だなと思った。見習いたいところ。

Brest-1

お腹ぺこぺこ、食堂にて 朝食セット (Petit dejeuner) 5ユーロ を注文するが、これは貧相で期待はずれ、、

Brest-2

行き グロス 15km/hr はクリアできたが、睡眠時間をまとめてとれていない。仮眠所で初めて2時間枠で横たわる。



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