第5期WANDSが衝撃に衝撃を重ねた衝撃のミルフィーユすぎて辿り着いたパニック

第5期WANDSが最高すぎる....!!

2020年1月29日「真っ赤なLip」というシングル発売を機に再始動した第5期WANDSだが、私が初めて見たのは10月16日27年ぶりに出演したミュージックステーションだった。そこで披露された『世界が終るまでは…』を歌う新しいボーカリスト上原大史さんの声を聴き、衝撃を受けた。

歌唱力やヴィジュアルの良さもさることながら、この声...!声が果てしなく最高やないか!!
伸びやかな高音が"俺たちのWANDS"を彷彿とさせ、初代ボーカリスト上杉昇さんの「ら」歌唱法も見事に踏襲している!初期のWANDSっぽい安心感を与えながらも、しっかりと上原さん自身の芯が垣間見えるような個性もある。

個人的に感じた上杉さんと上原さん最大の共通点は、どちらも"ずっと聴いていたくなるほど声が魅力的"な点だと思う。たとえ彼が第5期WANDSのボーカリストじゃなかったとしても、"逸材"に違いない。

とりわけ『Secret Night〜It's My Treat〜』では、ちょっとした革命がおきていた。上杉さんの声質や歌い方にはどこか、"乾いた孤独"や"自暴自棄"な空気がうかがえて最高にクールなんだけど、上原さんのそれは"艶っぽさ""夜の香り"を纏ったような色気がものすごくて、同じ曲・同じ歌詞・同じ雰囲気の歌い方なのにそれぞれにまったく違う景色を見せてくれる。

▷Secret Night〜It's My Treat〜(1:00〜)



誰のカバー曲を聴いても、こんなふうに胸が震えたことは1度だってない。原曲よりも好きだという人がいてもおかしくないほどのクオリティだった。
【これぞ音楽だ!!!】というのを 第5期 ver.『Secret Night〜It's My Treat〜』がまさに体現しているんじゃないだろうか。

もしかすると、"このWANDSなら過去を超えていけるのではないか"という未来を感じさせてくれる。




私が8歳のとき、テレビCMで流れた『もっと強く抱きしめたなら』を初めて聴いてから約28年がたった現在令和2年。
解体されたWANDSの亡霊がずっと成仏されない状態を少し不安に思っていたけれど、私はただWANDSの楽曲が大好きでただそれだけで、"WANDSの曲が聴けること、それ以外に何を望むことがあるんだ"と自問自答をしたときに、"歌い継がれる"ことの偉大さを改めて実感した。

数々のバンドが生まれ、そして消えていったニューミュージックの80年代、空前のロックバンドブームとヴィジュアル系アーティストが台頭した90年代、時代に埋もれて欲しくない名曲は星の数よりもある。

たとえば音楽が消費されゆく刹那的な娯楽だとしても、ずっと消えない情感みたいなものがメロディとともに種になって胸に宿ることがある。その花はずっと人生を彩り咲き続けてくれる。
巡り巡って、現代の若者たちがWANDSの曲を街のなかで聴く、そんな時代がまたやってきたと思うと胸が熱いです。



29年間メンバーを入れ替えながらも進化していく、こんな特殊なバンドはWANDSの他にいないし、受け入れられない方もいて当然だとは思うけれど、そもそも違うボーカリストなのだから比較するのはナンセンスだ。

相当なプレッシャーのなか、それでも選んだ"WANDSのボーカリスト"という上原さんの覚悟を私は応援したい。
まさか、上杉さんがボーカルでないWANDSの新曲をこんなふうに胸を熱くして聴ける日がくるとは夢にも思わなかったから。



歌詞の書き方や文体はちゃんと既存曲に合わせていながら、「David Bowieのように綺麗に死ねるのなら」という意志の強いフレーズが胸を打つ。

そして"歌い方"のクオリティが半端じゃない。歌唱力を保ちながらこれほどまでに上杉さんに寄せることが出来るのは、相当なテクニックが必要なのではないかと思う。

上原大史さんというボーカリストは、もしかしてとんでもねえ天才肌なのではとも思う。


なにしろ最高なかたちで第5期WANDSが復活を果たし、私は感謝感激雨に濡れて歩き続ける歩道に涙の色滲んで...しょうがないのである。(訳:感謝しています)



P.S.
『Just a Lonely Boy』を蘇らせてくれてありがとうございます!!ㅠㅠ 
10月31日(土)、11月1日(日)に行われた配信ライブではなんと『天使になんてなれなかった』『星のない空の下で』を歌ったようで、見てもいないのに軽く泣いています。(アーカイブもう見れないのですか...)

きっともう時期、WANDSのライブに行けるようになる...大ファンになる頃には解散していて不可能だと思ってた、あの頃と同じ温度のまま楽曲を体感できる...ㅠㅠ
私、このコロナ禍が収束したら絶対に絶対にWANDSの生ライブに行くんだ!!


【セットリスト】
WANDER-LAND NEO Special Edition

2020年10月31日(土) DAY1 
1.David Bowieのように
2.真っ赤なLip
3.賞味期限切れ I love you
4.時の扉
5.DON'T TRY SO HARD
6.抱き寄せ 高まる 君の体温と共に
7.愛を語るより口づけをかわそう
8.アイリメンバーU
9.Secret Night ~It's My Treat~
10.Burning Free
11.星のない空の下で
12.天使になんてなれなかった
13.Jumpin' Jack Boy
14.世界が終るまでは…

2020年11月1日(日) DAY2
1.David Bowieのように
2.真っ赤なLip
3.Just a Lonely Boy
4.賞味期限切れ I love you
5.時の扉
6.もっと強く抱きしめたなら
7.世界中の誰よりきっと
8.抱き寄せ 高まる 君の体温と共に
9.明日もし君が壊れても
10.アイリメンバーU
11.Secret Night ~It's My Treat~
12.Burning Free
13.星のない空の下で
14.天使になんてなれなかった
15.Jumpin' Jack Boy
16.世界が終るまでは…





とまぁ、本来ならここで終わるはずだったんですよ。
それが上原大史さんが気になるあまり、検索をしたらたくさんでてきた「真天地開闢集団ジグザグ」の文字。


エッ?

〜スーパーパニックタイム〜


公式Webサイト見てエッ?となって一旦落ち着こって自分に言い聞かせてから、あ〜なるほどもともとはこういう感じなんだってなるじゃないですか、その後Youtubeで楽曲聴いてやっぱりエッ?どういうことってなってもう一回改めて確認してみてもエッ?となるくらいの強烈なセカンドインパクト。

どうやら、もともと『ジグザク』というバンドのボーカルを務めており、現在はWANDSと兼任しているようです。......エッ?



なんやこの高低差!!!耳キーンなるやつ!!新時代始まりすぎじゃない?
飲み込むのめっちゃ時間かかる!!

私はヴィジュアル系バンドを通ってきた元バンギャなので、こういう世界観に抵抗はないのですが、さっきまで見ていた上原さんとあまりにギャップが凄すぎて、新しい時代の夜明けすら感じました。

ていうかビーイングにヴィジュアル系アーティストがいたんですね、調べたらたくさんレーベルがありました。アッ!ジグザグは"ヴィジュアル系"って言っていいタイプのやつですか?(デリケートゾーン)

TwitterでWANDSを検索すると、往年のファンであるアラフォーより上の世代の方と、ジグザグのファンである10代〜20代の女性が入り乱れ、それはもうカオスの様相を呈しており、やはり『第5期WANDS』は上原さんを核としてものすごいポテンシャルを秘めているな....と確信してからお白湯飲んで一旦寝ました。

上原さんの"やりたいこと"や"本当の自分"または"居場所"のようなものがちゃんとあることにまた安心もしました。
毛色の違うバンドの掛け持ちは器用じゃないとできないだろうとは思いますが、こと『WANDS』の活動においては、勝手に期待されて勝手に比較されて勝手に叩かれるヘヴィーな場面は避けて通れないと思うので、本来の自分を表現できる場所があって良かったなと勝手に思いました。

ますます今後のWANDSの活動から目が離せませんね!
お白湯飲んで寝ます。






磯野ー金貸してくれ!!