「読む笑い」 『巨人』⑧
(巨人⑦の続き)
A:分かった分かった!
じゃあ、もう、そんなに疑うなら
1回試験受けてみろって
B:絶対受けないね。
A:いや、1回受けたら変わるよ認識が。
おれと今度一緒に受けに行こう!
B:行かねえって!
A:なんだよ
筆記と面接だけだぞ?
おれが教えてやるから、
すぐ3mくらいなら取れるぞ?
B:そんなので受かるの!?
A:そんなのでって、
すぐとは言ったけど、
筆記も結構、難しいぞ?
B:どんな問題が出るのよ
A:例えば、巨人として生きて行くに当たり、
メリットとデメリットを400字以内で書きなさいとか
B:なんだその茶番。
てか、面接!?
絶対落ちるだろ!
A:なんで?
B:なんでって、大きくないし…
A:あ〜!
そんなこと心配しなくても大丈夫だよ!
最初から巨人のやつなんて居ないから!
B:巨人は最初から巨人だぞ?
分かってるのか!?
A:あ!でもね巨人になったら生活する上で
デメリットも出てくるから
B:そんなのないだろうけどな。
なにも変わってないんだし
A:道歩いてるだけで、
すれ違う人にすごい見上げられるのよ
B:嘘つけ!
見た目変わってないんだからそんな訳ないだろ!
A:買い物もさ、ショッピングモールとかみたいな吹き抜けじゃないと無理よね。
かがまないといけないから
B:しなくていいって
A:引越しも考えてるんだよね、
家とかも急にすごい窮屈になったし
B:大丈夫だよ。ただの思い込みだから
A:あとね風呂入ったらお湯がすんごい溢れるんだよね!
困ったもんだよな〜(笑)
B:いい加減にしろ!
A:とにかく、デメリットもあるけど、
巨人ってやっぱりメリットが大きいから
是非お前も巨人検定を受けて、
一緒に巨人として生きていこう!
B:こいつのこれからが本当に本当に、心配だ
(終)