麻雀 「捨て牌の濃さ」は鍋かビンゴか、ボンバーマンか?(「要素のイメージ化」の話)

■前書き

麻雀のお話です。

より詳しく言うと、麻雀の、対局中に起きている出来事(要素)の記憶法の一案の話です。

より具体的に言うと、「文学的・比喩的な表現で捉えておくことで、その項目に関して違和感のある事態が発生した時気付きやすくなる・記憶しやすくなる」みたいな話です。

シンプルに言うと、「国とか元素とかを、擬人化するとか、ストーリー仕立てにすると覚えやすいみたいのあるじゃん? あれと同じよ」みたいな話です。

■説明

例えば、「普通の手で和了りを目指すと、捨て牌はおおまかに「字牌・19牌」→「だんだん真ん中らへんの牌」という順になる」という現象があります。

 これに、「捨て牌が濃くなっていく」や、「河が濃くなっていく」というような表現が用いられることがあります。これはまぁまぁ一般的な表現だと思われます。
 もちろん実際に牌の色が濃くなっているわけではないので、比喩的な表現と言えます。
 
 他人に説明する時、比喩的な表現をどのくらい使ったほうがわかりやすいかは聞き手次第なところがあるので、ケースバイケースとして置いておきます。

 今回は、「対局中での覚えやすさ」がテーマなので、そこに注目して考えてみます。

 まず、実戦中は色々考えることがあるので、各要素をなるべく短時間で調べて、現局面でのポイントや、異常の有無などを把握したいところです。
 なので、各要素をざっとイメージで処理して(なるべく正確に)認識できると便利なわけです。

 では、上述の「捨て牌の濃さ」は、例えばどのようなイメージで処理すると覚えやすいでしょうか。

■シンプルなイメージ

1.色付け

 単純に、ドラや赤ドラ、真ん中の牌などの、「特徴的な牌」に頭の中で赤色を塗る。特徴的であるほど濃い色を塗る。

2.温度調整

 「特徴的な牌」が出るたびに、そのプレイヤーの「捨て牌全体の温度」を上げていくイメージ。いっぱい出るほどグツグツになる。

■より具体的なイメージ


1.煮詰まっていく鍋

 煮詰まっていく鍋を想像する。特徴的な牌は、大きなジャガイモやニンジンなどとして認識する。

2.ボンバーマンの狭くなっていくフィールド(フィールドに、外周を回るようにブロックが落ちてきて、段々フィールドが狭くなっていくやつ)

 ボンバーマンのサドンデスを想像する。特徴的な牌は各種爆弾として認識する。

3.穴が空いていくビンゴのカード

 穴が空いていくビンゴのカードを想像する。特徴的な牌が多いほど穴が空いて、ビンゴが起きそう……という感じで認識する。

 例は作ればいくらでも挙げられると思いますが、例えばこんな感じです。
 ポイントとして、「そのイメージを元に行われる打牌が、状況に対して適切な打牌であればよい」ので、「イメージの正確性」は必ずしも求められません。4pはジャガイモで4sはサトイモで4mはヤマイモで……という風にするとムダに容量を喰います。お腹も減りそう。

 人によって、覚えやすい、なじみのあるイメージは変わると思います。個性が出るところでもあるので、100人ぐらいに聞いてみたいですね。

 もちろんイメージではなく、負担なく正確に記憶できて忘れないなら、それが一番いいかと思われます。しかし人間には限界があるので、こういった省エネ(脳の別のところを使う?)の仕方も大事だと思います。

 また、イメージ化の利点として、その要素を忘れにくくなります。ドラ忘れはもちろん、「(他家の)捨て牌の濃さ」意識があれば、危険がいっぱいの終盤で、なんの考慮もせずに真ん中の牌を切ったりすることを防げたりするでしょう。

 もちろん、「捨て牌の濃さ」以外にも、忘れると不利益が生じやすい要素はいっぱい(「点数状況」とか「見えてないドラのカウント」とか)あるので、忘れない(意識から遠ざけすぎない)ための工夫が必要になるわけです。

あと、適度なイメージを用いることで麻雀がちょっと楽しくなるといいな、とも思います。

☆まとめ

・要素をイメージ化して省エネ!
・要素を意識しやすくなる!要素はいっぱいあるから大変!
・覚えやすいイメージを探してみよう!個性!

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