『15のコント達#15 GONGON儒艮のジュウゴの呪禁』コント⑨「3人目(漫才)」

【はじめに①】コント⑨「○○(漫才)」ってどっちなのさ!コントなのか漫才なのかどっちなのさ!ってのは大目に見て下さい。
【はじめに②】読むのに結構想像力を使う台本なので、出来れば脳みそ充電MAXでお読み下さい。

舞台上センターマイク1本。

■明転

藍茶、桃寧、3人組のような立ち位置(下手に藍茶、中央に桃寧、上手にもうひとり居るスペース)で飛び出し。

モネ「はいどーも!(手で3人を差しながら)3人合わせて黒子タクシーです!」

アチャ・モネ「宜しくお願いしまーす!」

モネ「いやぁすみませんね!両サイドに変なヤツ連れてきちゃって!」

アチャ「ちょいちょいちょい!(桃寧の左側を指さしながら)コイツはまだしも、俺が変なヤツってどういうことだよ!」

モネ「いや貴方も充分変ですからねぇ。」

アチャ「(見えない相方に向かって)は?俺の方が変だって!?」

モネ「まぁまぁ落ち着いて下さいね。喧嘩は良くないんでね。」

アチャ「いやそもそもお前が喧嘩の原因作ったんだろ!!!」

モネ「いや2人息ぴったりだな!!!一言一句違わず揃ってたじゃないか!!!」

アチャ「いやぁもう今日ここでハッキリさせようぜ!」

モネ「何をですか?」

見えない相方が何かを言っている間があって、

モネ「どうやって決めるんですか?」

アチャ「それは言い出しっぺのお前がジャッジするに決まってるだろ!!!」

モネ「ハモるなよ!!!君ら本当はめちゃくちゃ仲良いんじゃない?!」

アチャ「仲良くねぇよ!なぁ?」

見えない相方が「うん。仲良くねぇよ!なぁ?」と返した間があって、

アチャ「うん。」

モネ「めちゃくちゃ仲良しに見えるけどなぁ。」

アチャ「よし!じゃあお前がどっちが変か決めてくれ!」

モネ「俺がかぁ。具体的に何を判断材料にして決めたらいいの?」

アチャ「そりゃあ普段の俺たちの言動とか?」

モネ「あぁ言動な。」

見えない相方が何かを言っている間があって、

モネ「いやお前らがどんな体勢でトイレしてるかなんか知らないよ!」

アチャ「ちなみに俺はこんな感じでやってるぜ!」

モネ「やらなくていいよ!!!みっともない!!!」

見えない相方がトイレの体勢を取った間があって、

モネ「それはどこがどうなってるの!!?排泄したものが完全に自分にかかっちゃうだろ!!!あーもうこれで決まり!!!2人の内でより変なのは(見えない相方を指差して)お前!!!」

アチャ「よっしゃー!!!」

モネ「え!?ちょっと!?お前!!?何するんだよ!!!?」

桃寧、見えない相方に胸ぐらを掴まれて殴り飛ばされる動き。

モネ「痛い痛い痛い!!!うわああああッ!!!(桃寧、床に倒れる)」

アチャ「ちょっ!お前!暴力は違うだろ!!!」

藍茶、見えない相方に掴みかかるも力負けして張り倒される動き。

アチャ「ちょ!おま!やめろって!痛い痛い痛い!ぎゃああああッ!!!(藍茶、床に倒れる)」

見えない相方が一言何かを言った間があって、

モネ・アチャ「(倒れたままハモりながら)いやそれはマジでどういう意味!!?」

藍茶、桃寧、ゆっくりと立ち上がりセンターマイクの前へ。

モネ「えー、皆さん。皆さんには今、3人目の相方がどんな人に見えていましたか?」

アチャ「男性だと思いましたか?女性だと思いましたか?」

モネ「ボケだと思いましたか?ツッコミだと思いましたか?」

アチャ「見えない偏見から、」

モネ・アチャ「無くしていこう。」

見えない相方が何か言った間があって、

モネ・アチャ「(ハモりながら)いやそれだとキャビンアテンダントになっちゃうだろ!どうも、ありがとうございました!」

■暗転