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コロナ禍一時帰国レポート

昨年の12月頭から年明けまで2年半ぶりに日本に一時帰国しました。

チケットを購入した昨年10月頃には感染者数も落ち着いてきていて「年末には水際対策も緩くなってるかな〜」と楽観視していたのですが、甘かったです。12月に入るころにはオミクロン株が流行り始め、日本の水際対策も一層強化されてしまいました。

各国の感染状況により水際対策の変更が頻繁に行われるため、出発直前まで気が抜けず、外務省から渡航情報が届くたびにハラハラしていましたが、子どもたちと3人で無事、7年ぶりの日本のお正月を満喫してきました〜。

備忘録をかねて、海外から日本に帰国される方への情報として。

※2021年12月から2022年1月にかけての情報です。感染対策は頻繁に変更されるので各国の水際対策をチェックしてお出かけください。

今回の一時帰国(フランス→日本)で必要になったもの

● 出国前72時間以内に受けたPCR検査陰性証明書

検査機関のフォーマットでなく所定のフォーマットがあります。これが提出できないと日本への上陸が認められません。

私たちは用事があって前々日にパリに行ったのでシャルル・ド・ゴール空港で受けました。

時間短縮のため、医療機関予約システムから必要情報が入ったQRコードを用意したのにもかかわらず、現地では同じ内容を診察カードに手書き、受付でもお姉さんがリストに手書き、検査官も手書きというアナログぶり。

予約した人とその場で入ってきた人が全て同じ列に並び、窓口では苦情を訴えるマダムやご立腹のムッシューが群がり、会場はピリピリとした雰囲気。解放している窓もソーシャルディスタンスもなく、ここで感染してもおかしくないんじゃという環境でした。

次の日の朝に早速陰性のメールが届き、出発前に所定フォーマットに転記をお願いすべくまた同じ検査場に。日曜ということもあり、検査日よりもさらに混雑しており…(思い出すだけでも汗かくので省略)

● 検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出

検疫所が確保する宿泊施設の待機、14日間の公共交通機関の不使用、自宅等での待機、位置情報の保存・提示、接触確認アプリの導入等についての誓約書。羽田に到着後提出するので、あらかじめプリントアウトして用意しておきます

当時、フランスからの渡航者は3日間のホテル隔離、残りの11日間は自宅での待機でした。2022年1月現在、ホテル待機が6日間に増えているようです。

● スマホアプリの登録

入国者健康居所確認アプリ(MySOS)を通じて、毎日「健康状態の報告」「現在の位置情報」「ビデオ通話への応答」をします。13歳以上でスマホを持っていない場合は、このアプリのためだけにスマホを自費でレンタルしなければなりません

子どもたちは13歳未満なので、私のスマホでまとめて報告してました。

こんな感じで位置確認の催促がやってきます。「健康状態の報告」「ビデオ通話への応答」は一日一回、「現在の位置情報」は午前中と午後一回ずつという頻度でした。

「現在の位置情報」を送らないと催促があります。
「ビデオ通話への応答」はこの丸の中に顔を収めて30秒です。

● 質問票

搭乗便や滞在先、連絡先の情報と、体調確認をweb上で入力する質問票。
回答内容は保存できないので、最後に発行されるQRコードのスクショを忘れずに!羽田空港でスキャンされます。

以上が私たちが一時帰国した際に必要になったものです。水際対策はよく変更されるので、リアルタイムで外務省や厚生省、大使館の情報をチェックしましょう!

準備万端でいざ搭乗

上で紹介した必要書類を全て用意して、ようやくチェックイン。
「日本は厳しいから不備があると入国できないからね」とカウンターの係員が書類を全てチェックしてくれました。

ゲームコーナーも貸切状態

チェックインしてからは、入国制限があるためか搭乗客が少なくガラガラで、子どもたちもswitchの充電をしながらゆったり過ごすことができました。機内ももちろん人がまばらで、一度はやってみたかった「複数の席を跨いで横になって寝る」というのができ至極快適な空の旅となりました。

羽田もガラガラ

羽田に到着後、準備していた書類をいろんなカウンターに渡して回り、唾液検査をします。
空港内を歩き回り、書類を出したり受け取ったり、パスポートを出したりしまったりの繰り返しはとーっても面倒。カウンター数が多く待ち時間がなかったのと、有能なアシスタント?(長男)のサポートのおかげでそんなに長く感じなかったのは幸いでした。

係員の目の届く場所のトイレしか開いていない。

唾液検査で陰性が出たらバスに乗ります。乗る直前までどのホテルに行くのか知らされません。バスを待っているあいだATMで日本円をおろしたかったのですが、「他者との接触の可能性があることはできない決まりとなっている」とのことで断念しました。

ホテルに到着後、チェックイン待ちのあいだはバスの中で缶詰です。いろんな国からきた人が一緒に乗っている感染リスクの高いバスの中で1時間半待つのはなんだか息苦しくとても長く感じました。

滞在中の決まりごとなどの説明も合わせたチェックインが終わり、夕飯のお弁当とスーツケースを持って割り当てられた部屋へ。宿泊階についても係の人が部屋までついてきます。(逃亡防止?)
私たちは大丈夫でしたが、子どもが13歳以上だと別の部屋をあてがわれることもあるそうです。

ベッドの下にスーツケースがしまえるようになっているのですが、それでも狭い!

14:55に羽田に到着して、ホテルの部屋に入ったのが21時近く。なんと6時間もかかりました。

3日間の隔離生活は?

当たり前ですが、ホテルでは部屋から出ないのがルール。食事は3食お弁当が配られます。
職員と隔離者の接触を防ぐため、ドアの外にお弁当が置かれていて(床置きしないように一応段ボールの上)、食べ終わったら外に出すというオペレーション。配布開始時と配布完了時に館内放送でお知らせがあります。

食後のお弁当箱が並ぶ廊下

部屋には電子レンジはなく電気湯沸かし器だけ。もちろんコンビニなども行けないので、お菓子やインスタントスープなどを持って行った方が良いでしょう。

初日のお弁当

朝は検温して、隔離施設用のアプリから報告します。隔離生活中も「入国者健康居所確認アプリ(MySOS)」から居場所確認や着信は入るのでそれにも対応しなければなりません。

横浜の夜景見れるかなーと唯一の窓を開けてみたら、
建物の真ん中部分に面していて何も見えませんでした。

ホテル内にはコインランドリーがあり、受付に電話して予約をすれば使用可能です。私も使いたかったのですが、予約一杯で使用できず。3日間だからいっかと諦めました。

そして、強制隔離の最終日の朝にPCR検査用の唾液を提出、陰性だったら夜に退所します。退所後はホテルで解散ではなく、バスで羽田空港まで行きそこで解散となります。

孫たちとの再会を待ちわびていた両親が、まさに首を長くして、バスから降りる人々の中から私たちを見つけ出そうとしているのが見え、やっとホッとできました。公共交通機関は使用できないので、車で実家へ向かう途中、3日間の隔離生活のせいで心が病んだのか、ひさしぶりの日本だったからなのか、ただの首都高にめっちゃ解放感を感じたのを覚えています。笑

拍子抜けだったフランス再入国

フランスに帰るときに必要だった手続きや書類は以下2件のみ
しかもチェックイン時に羽田空港のJALカウンターで確認されただけで、フランスの入国審査では、なんと、見せる必要ないと言われたのです。
「えー!どうりでフランスの感染者数、爆増なわけだよね!」と妙に納得してしまいました。こちらも高い検査代(2人で44,000円…)払って証明書取ってきてるのだから、ちゃんと確認して欲しかったのが正直なところです。

● 出発前48時間以内に実施したPCR検査または抗原検査の陰性証明

12歳以上のすべての旅行者は、ワクチン接種歴にかかわらず、フランス入国時に提示します。フォーマットは指定されていないので、病院が出している日本語と英語が併記されたものを使用しました。

唾液のPCR検査を受けたのですが、JALの職員いわく、「フランスに着いたら鼻咽頭検査を受けさせられる可能性がある」とのことでした。心配しながら入国審査を受けたのですが、前述の通り、再検査どころか書類すらもチェックされなかったので、よかったのか悪かったのかという感じです。

● 誓約書

「コロナの症状がないこと」「渡航前14日間に感染者と接触してないこと」の確認や、到着時に検査が実施される可能性があることを了承する内容です。
https://jp.ambafrance.org/article17346

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私たちはラッキー(?)なことに、ホテルでの強制隔離は3日間だけ、ホテルも横浜と、アクセスに便利な場所でした。その後、強制隔離期間が増えたり、割り当てられる隔離先のホテルも日本全国に広がっていると聞きます。しかもどの国からきた人も同じ国内便に乗せられるのだとか。どの国も感染対策を講じていますが、感染リスク増えてない?という場面も結構ありますね。
早く出入国の煩わしい手続きがなくなって、今まで通り気軽に行き来できるようになって欲しいと願うばかりです!

Text: マサコ

※この記事はオンラインコミュニティーホクレアのブログから転載しました。

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