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NHKの衆議院選挙2024の候補者アンケートのデータ分析をしたら意外と面白かった件

衆議院選挙2024特設サイトに候補者のアンケートが結果があったので、候補者のクラスタリング分析と政党別エントロピーを調べてみた。

政治をデータを使て分析する手法を考えていたが、アンケートによる集計分析は意外とおもしろいことがわかった。

以下に集計した結果をまとめてみた。

クラスターリング分析

https://www.kmv.jp/shugiin2024/interactive_candidate_clustering

画像のような感じで、分類できた。画面の政党のラベルをクリックすると分布がわかる。一番左下の赤丸は石破氏。なぜだろう。原因は調べていないからわからない。

衆議院選挙2024候補者のクラスタリング結果

クラスター内の政党分布

https://www.kmv.jp/shugiin2024/cluster_party_distribution

衆議院選挙2024の政党分布の結果

試しに政党単位で4つのクラスターに分けてみた。そうすると、上記のような状態になった。0、1、2、3のグループになる。数字には基本意味はなくただの括りになる。

左派政党で見てみる

立憲民主、日本共産、社会民主、れいはが該当するかなと思ったので、その政党のラベルを選択すると以下のような結果になる。ラベル1が左派クラスターというのがみてとれる。あと、立憲がやや割れているのが気になる。自身の考えを客観的に理解できていないのか、公認ミスなのか不明だが、興味深い。後で出てくるが、0が多分右派で、0に立憲の一部がいるのが気になる。

衆議院選挙2024左派クラスター

右派政党で見てみる

保守党が右派かなという事とエントロピーが低かったので、保守党軸で政党を選んでみた。自民と国民の一部が保守党よりの右派。公明は与党だけど、保守党は全く異なるので、保守党が自公連立に入るかというとそうでもないかも。一部の自民の右派と組むことはありそう。

衆議院選挙2024右派クラスター

こやって、眺めると自民の一部の右派と他の自民には溝がありそう。

他の政党で見てみる

さらに維新を選ぶと維新はクラスター3に属することが分かる。クラスター3は何になるのだろうか?気になるところ。国民、維新、公明にクラスター1の左派よりの候補者がいるので、その方は立憲なりに移った方がよいのではと思われる。

衆議院選挙2024その他の党のクラスター

クラスター詳細

衆議院選挙2024クラスター詳細メニュー

左派のクラスター2に誰が所属するかなどが分かるようにしてみた。このページでだれがどのクラスターに属するのかわかります。

衆議院選挙2024クラスター2の詳細1

候補者名などが以下のようにわかります。興味のあるかた見てみてください。

衆議院選挙2024クラスター2の詳細2

政党別エントロピー

政党別に候補者の意見がどれくらい分散しているかわかるようにしてみた。数値が高いと分散しているということになる。比例を選ぶ場合、エントロピーが1以下である程度まとまりある方が各政党内の力学で方針がかってに変わるみたいな確率が減るので、比例の判断の材料になるのかと思った。

政党別エントロピー

質問ごとの回答割合とエントロピー

最後に質問ごとに上記の集計をしてみた。興味のあるかたは確認してみてください。

質問ごとの回答割合とエントロピー

選択的夫婦別姓に関しては、参政、保守、自民・維新の一部が反対。私は、賛成派なので、参政、保守、自民、維新は比例にはいれない判断になる。

これ見ると、消去法で比例の政党を選べるのでもう少しWEBのサービスで政党のマッチングできたりするのかなと妄想してみた。

衆議院選挙2024の選択的夫婦別姓の集計結果

他にもいくつか気になるイシューがあったので、意見が明確に分かれているので、その内容もみつつ投票することにしようと思った。

ソースコードは以下で公開しています。ちなみにAI使って週末数時間で組んだプログラム。この手法を応用して何かできないかなと思ったりしている。

まとめ

今回の衆議院選挙2024の候補者アンケートデータを用いたクラスタリング分析と政党別エントロピーの調査を通して、各候補者や政党の立ち位置が可視化できたことは非常に興味深いと思いました。

特に、左派や右派といった政党の思想的な傾向や、同一政党内でも一部の候補者が異なるクラスタに属していることが確認できたこと、また、政党内部の意見のばらつきが浮き彫りになりました。

政党別エントロピーの分析も、各政党がどの程度内部で意見が一致しているかを示す指標として、比例投票の判断材料になる可能性があると感じたので、今後何かにつかえないか考えてみることにしてみた。

また、質問ごとの回答割合とエントロピーの集計は、政策ごとに政党や候補者のスタンスを明確に理解するために役立つので、どこに投票するかを客観的に判断できる材料としては有用だと思いました。

このようにデータを活用した政治分析は、選挙や政策決定においてより客観的かつ論理的な判断を下すための強力なツールとなり得ます。

将来的には、さらにこの手法を発展させ、政治的なマッチングサービスのようなものも構築できるかもしれません。データとAIを活用することで、より多くの国民が自分の価値観に合った候補者や政党を見つけやすくなる未来になるとよいなと思った次第です。

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