再始動【北大野球部アナリスト日記】
久しぶりの投稿になってしまい、申し訳ありません。北海道大学硬式野球部アナリストの櫻井です。
5月14日の春季リーグ戦・札幌学院大学戦以後、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響で、春季リーグ戦及び入替戦が中止となり、更に野球部の活動も1か月以上の休止を余儀なくされました。
しかし、今週6月22日にようやく活動が再開されました!今回はそんな休止明けの一週間の活動報告と共に、3試合の春季リーグ戦を軽く振り返ります。
◆Hitting Rapsodo解禁
リーグ戦以前はPitching Rapsodoを活用していましたが、秋季リーグに向けての新たな取り組みとしてフリーバッティングにおいてHitting Rapsodoの活用を始めました。
こちらはある選手の測定値と実際の測定画面です。
表示されている具体的内容は次項にて軽く解説します。
◆理論打撃へ
・打球速度(EXIT SPEED)
近年MLBに関する報道でも度々登場するようになった指標です。エンゼルス・大谷翔平選手が先日放った第26号HRは自己最速となる117.2マイル(約188.6キロ)をマークしたことでも話題になっていましたね。
打球速度は速いに越したことはなく、打球の飛距離を伸ばすうえで極めて重要です。
・打球角度(LAUNCH ANGLE)
MLBにおけるHRの平均打球角度は27°であり、一般に10°前後がヒット・25°前後がHRに最適な打球角度と言われています。
・打球回転(TOTAL SPIN)
投手のストレートの回転と同様に、バックスピンの回転量が多いほど飛距離が伸びやすい傾向があります。一方で回転量が多すぎても初速に影響を与えてしまうため、一般に1500~2500rpm(1分間あたりの回転量)が適正とされています。
この2項目に関しては下記のRapsodo ARTICLES(ブログ)に詳しく掲載されているので是非ご覧ください。
☆Rapsodoでできること - 回転(Hitting)
☆Rapsodoでできること - 打球速度・角度とヒットの分類
・打球方向(EXIT DIRECTION)
文字通り、打球がどの方向に飛んだかの指標です。
ここまであたかも私が良く理解しているように書いていますが、実際まだまだわかっていない部分が多く、これをどのように生かしていくか等の提案ができていません。しっかり理解したうえで、選手へのアドバイスができるようにしていくことがアナリストとしての一番の仕事だと思っているので、努力の必要がありますね。
◆21春季リーグ戦振り返り
5.08 栗山 〇14-5 北海道教育大札幌校
5.09 栗山 –(雨天中止) 北海道教育大岩見沢校
5.13 野幌 〇3-2 小樽商科大学
5.14 野幌 〇3×-2 札幌学院大
公式SNSでもお伝えしている通り、北大は春のリーグ戦を3戦全勝で終えました。準備期間・実戦ともに限られていた中、最終戦となった札幌学院大戦は9回裏2点ビハインドから逆転サヨナラ勝ちを収めるなど、随所に良いプレーが目立ちました。
私自身の活動として、試合中のデータ収集を行ったり14日には本部での運営の手伝いをさせて頂いたりと、初めてのリーグ戦で様々な良い経験をさせて頂きました。
勿論、チームとしてもアナリストの活動としてもこの3戦で出た反省点が沢山あります。選手をサポートする立場として、しっかり分析をし、課題解消へ導けるような活動をしていきたいです。
◆最後に
長文となってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。私も優しい先輩方のお陰でようやく部活に慣れてきました。「北大野球部アナリスト」としての活動を確立させていくために、今後も考え・行動していきたいと思います。
この時期、北海道も普通に暑いです。暑さに弱い道産子の私は死にます。熱中症には最大限注意して夏を乗り越えて…いける保証はありません。死なないことを第一目標に頑張ります。
下記の北大野球部公式SNSも是非ご覧ください!
櫻井康裕
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