ワールドトリガー 若村麓郎の今後について / はじめての note
早速好きなことについて書いてみる。
ワールドトリガーという漫画について、だ。
かつて週刊少年ジャンプに掲載されており、作者が腰を患ってしまってから、月刊掲載のジャンプスクエア掲載に移行した少年漫画だ。
現在は月1話掲載か、たまに2話掲載もある。
("テニスの王子さま"も同じように週刊少年ジャンプからジャンプスクエアに来てますが、あちらは平気で月刊で、3話掲載されているので面白い。)
ワールドトリガーはコアなファンはいる印象だが、いまいち伸び悩んでいる気もする。(もうちょっと評価されてもいいという意味を込めて)
その中の意見の一つに、"いつまで遠征試験やってるんだろう"、という展開の遅さへのツッコミは確かにある。
(月刊漫画を連載中に追ったことが少ないのだが、「遠征選抜試験編」を3年以上やっている気がする ※調べてみたら2020年12月号くらいからやってる。)
まあそれでも好きなファンがいる、というのは凄いことだろう。
まだ読んでない人にはオススメです。
さてさて、表題の"若村麓郎"について。
ワールドトリガーを読んでない人のために"若村麓郎"について、簡単に説明すると、
■意識高い系
■熱血
■真面目
■所属するチーム自体は作中での中の中くらいの強さ(最高ランクはB級上位)
■どちらかというと脇役キャラ
いわゆる平凡キャラだ。
彼について書かれている最新話が最近Xでも少しバズっていたので、彼について書いてみたい。
※ここから先は若干のネタバレも含むので、見たくない人にはオススメしない。
ただクリティカルなことについては触れないが、ワールドトリガーの良さについて記載する以上多少のネタバレを含みます。
最初に私の予想(妄想)から申し上げると、
若村麓郎は今後、三雲隊に入るのではないかな、と思っています。
(遠征試験中ではなくて、将来的な話です)
では以下に少しだけ彼について説明します。
元々は香取隊というチームに所属している彼だが、若村について話すにあたり、「香取」という隊長についても少し触れておきたい。
■女隊長
■天才(半年でマスタークラス)
■器用に敵の技も真似できる
■自分勝手
■努力している姿を見せない
■やる気がないように振る舞う
香取隊長と若村はかなり対比的な存在である。
若村は登場当時から、彼女に対して、
とぶちまけるような登場シーンが印象的な若村でした。
そんな若村も今は遠征選抜試験で、「臨時隊長」として初めての隊長経験をします。
そこで、先ほどXで少しだけバズっていた話。
ワールドトリガーは少年漫画のはずなのに、ビジネスマンにも通ずるような話の展開がある
というものだ。
若村が平凡なキャラとして描かれている中、
ワールドトリガーのW主人公の一人である「三雲 修」も平凡(というかジャンプ誌上でも稀にみる雑魚主人公)として描かれている。
三雲修は
■真面目
■トリオンと呼ばれる才能が圧倒的にない(入隊試験も落ちるくらい)
■主人公なのに(見た目が)雑魚敵も倒せない
■隊長だけど、隊員の誰よりも弱い
というキャラだ。
若村麓郎よりむしろ弱い位置として作中でも描かれている。
そんな三雲修だが、
ランク戦と呼ばれるもので、彼が率いる三雲隊は、かなりの速さで
B級2位という上位につけることができた。
それを見た若村は、
「同じ才能がない組の三雲と自分に何の違いがあるんだろう」
と考え始めます。
そして現在掲載中の最新話において、若村が(三雲隊所属の)ヒュースという隊員に質問します。
そして、ヒュースは答えます。
「そもそも、その"何か"というものは存在するのか?」
「若村がその"何か"を探している間にも他の隊員は"普通に"努力している(から差がつくだけ)」
「香取隊はB級上位に行ったことがあるようだが、若村単体の実力はC級最下位。香取が強すぎるだけで、若村の現状把握が間違っている」
それを解決するための一つの方法として、ヒュースは
「香取隊を抜ければいい」
という提案をします。
「若村が本当に強くなりたいなら、自己認識を改めて、1からやり直せば、今より確実に強くなれる」
と諭します。
ただ若村の回答は
「香取隊を抜けて1からやったとして、それでも1段目の階段すら登れないならどうしたらいいんだ?」
と疑問を続けます。
ヒュースは
「刻めばいい」
「まずは最初のステップを超えられないなら階段1つの高さ自体を分割して一つ一つクリアしていく」
「人はそれを"努力"と呼ぶ」
要するに、若村は日々真面目に練習しているかもしれないが、それは方向性が違った努力で、(ヒュース基準で言う)努力ではない、と言っている。
それでも黙る若村に対して、
他にも載せたいことはたくさんあるのだが、まさしく仕事で才能がないと嘆いている部下にマネジメントする上司のようである。
という話が一部界隈では話題になっていた。
少なくとも少年漫画で過去に見たことは確かにない。
しかもこのヒュースくん。元敵である。(大きく言うと現在も敵対国所属)
ここで、ヒュースについて触れておくと
■登場当初は敵
■今は一時的に三雲隊に所属。(目的遂行のための共同戦線)
■単体では超強いキャラ(おそらく才能も努力もするタイプ)
■クソ真面目(漫画中ではそういう印象は薄いが)
最初の私の予想に戻りましょう。
この話を読んでて、なんでヒュースはこんなに真面目に若村に答えるんだろう と思っていました。だって敵対国に対して軍隊のマネジメントをするなんて思いっきり背任行為。
・ヒュースが真面目だから?
・臨時隊長の若村に成長してもらわないと自分も被害を被るから?
(これについては自己否定をしておくが、ヒュースは臨時チームとして成績が悪くても自分は単体で超強キャラなので、遠征選抜に受かる見立てはあるため恐らくない。
しかもヒュースはこの話をしても若村のためにはならない、と断言している いわゆる無駄話だと認識している。)
ヒュースはいずれ将来的には自分の国に帰るため、三雲隊を抜けます。
そのときに三雲隊に迷惑をかけたくない、借りを作りたくない
という目的で、実は若村にこの裏で
「礼などいらない。」
「けどよ・・・」
「もしそれでも麓郎が何かをしたいというならば、
・・・一つ頼みがある。もし今後三雲隊が困ることがあったら力になってやってほしい。」
「・・・?ああ・・・わかったよ」
とか今後の回想で言ってそう。
それで将来的にユウマが
「あいつは まじめだからな」
という伏線で回収してきそうな気がします。
ほぼ妄想ですが、伏線回収大好きなワールドトリガー的にはありそうだなあ、という予想で締めます。
このセリフもまんま、若村麓郎にブーメランで戻ってきた言葉でしたね。
相手に指摘することや批判は自分自身に対して思っていることからしか出ないという、現代風刺的な表現な気がします。