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[書評] アフォーダンス-新しい認知の理論 2025年01月22日

「アフォーダンス―新しい認知の理論 佐々木 正人」について、
普通の人にもわかりやすく説明することにします。

この本では、ジェームズ・ギブソンという心理学者が考えた「アフォーダンス」というアイデアについて説明しています。アフォーダンスとは、物や環境が「これを使うとこうなるよ」と教えてくれる、そんな「使い方のヒント」みたいなものです。

例えば、椅子を見たとき、私たちは自然に「座るものだ」と理解しますよね。それがアフォーダンスです。椅子は「座るためのもの」として、座るという行動を促します。ギブソンの考えでは、私たちの目や耳で感じる情報は、ただ受け取るだけではなく、周りの環境と積極的にやり取りをしながら、どう行動するかを決めるということです。

この理論は、人工知能(AI)の設計にも役立っています。例えば、ロボットがどのように物を使うか、どう動くべきかを考えるときに、アフォーダンスの考え方が活かされます。

ギブソンは、知覚(ものを見る、聞く、触るなど)は単に情報を受け取るだけでなく、環境とどう関わるかで行動が決まるという新しい視点を示しました。この考え方は、物の使い方をデザインしたり、機械と人間がうまくやり取りできるようにするために役立っています。

要するに、アフォーダンスとは、物が私たちに「これをこう使ってね」と教えてくれるサインであり、それを通じて私たちが世界とどんなふうに関わるかを理解するための大切な考え方です。

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松崎 希  │  隣り合わせの灰と青春
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