
動画制作の極意 2025年02月18日
講師はエンタミナの田口さん(元上司)
■動画制作の流れ
収録→編集→配信
■収録
・カメラ
・マイク
・モニター
・レコーダー
▼カメラ
・カムコーダー:動きのある被写体を追従するハンディー撮影に最適
・一眼カメラ:描写がきめ細やかで背景ボケ撮影や暗所撮影に最適
(ジンバルとの連携も)
・PTZカメラ:パン、ティルト、ズームを撮影中にリモート操作できる
(被写体の自動追跡も。OBSBOT TAILAIR実売7万円くらい)
・スマホカメラ:ラフな撮影kらアクロバティックな撮影にも対応
(撮影ストレス(被写体)を大幅に軽減)
▼マイク
・ガンマイク:離れた位置から特定の音源を狙って収音
・バウンダリーマイク:床や卓上に設置して広範囲を収音
・グースネックマイク:卓上に設置して特定の音源を狙って収音
・ハンドマイク:話者が手に持って音源に近い距離で収音
※マイクは基本的に触っちゃダメ
・ラべリアマイク:話者の胸元に固定して音源と一定距離を保って収音
※マイク選びのポイント
指向性と感度
マイクは耳:音をキャッチする「範囲と度合い」にバリエーションがある
広範囲な音を高感度で収音できるマイクが必ずしも最適とは限らない
(好感度すぎるとパソコンの音とか環境音も拾ってしまう)
マイクと音源の距離(オフマイクとオンマイク)
▼モニター・レコーダー
・映像や音声のモニタリングとレコーディング
(色味やピントの詳細チェック・万が一に備えたバックアップ録画)
・収録時の音声ミキシング、多人数でモニタリング、複数の音声をマルチ録音
(ZOOM LiveTrak L-8)
※必要に応じてレンタルサービスを利用する
(パンダスタジオ https://rental.pandastudio.tv/)
※事前に使ってチェックするのがおススメ
▼視聴者に与える印象を撮影のときに一番気にする
・映り込み要素(水平垂直の歪み・パーテーションの斜め)
・遠近感につけることで背景のヌケがよくなる
・陽射しの変化
・壁や備品の汚れ
・人物(目線・髪型・服装・口元)
・カメラアングル
(水平アングル:被写体と視聴者の目線がフラットで自然な印象)
(ハイアングル:客観的に場を眺める印象)
(ローアングル:迫力や威厳を感じる印象)
・カメラポジション:映像上の矛盾が生じる
(イマジナリーライン)
■編集(カット編集、映像演出、音声処理)
▼カット編集
・映像や音声の不要な箇所を捨てて、必要な箇所を繋ぐ作業
(カットすると繋ぎ目が不自然に…
→対応方法:カメラ台数を増やす」
・カメラ1台しかない…
(疑似的なマルチカムで対応:切り出しをするので、
デジタルズームを使うが画質の劣化を伴う)
(高解像度で撮影しておくことで「表現の幅」が広がる)
▼映像演出
・動画というメディアの属性に気を付ける
(弱点がある:斜め読みができない)
→情報の可視化→テロップ編集
・映像素材やテンプレートの活用
(Adobe Stock・mortion elements・envato・Audiostock)
ライセンスには注意
・映像演出はUI&UXデザイン
▼音声処理
・「聞き取りにくい…」
(耳障りな音声は離脱を招く)
・音声処理のポイント
・音量→ボリューム調整
(0dbを超えると音が歪む、-3~-12dbをキープ)
(常に一定の音量で喋っているわけではない)
(自動化するツールがある!! Waves Audio/Vocal Rider)
・ノーマライズ→全体の音声を上げる
・コンプレッサー→全体の音声を抑制する
・音質→イコライジング
人によって音質は異なる
(周波数特性が違う:イコライザーで調整)
(iZotope/Ozone Equalizer)
BGMとのバッティング(BGMと肉声のカブりを回避)
・音圧→コンプレッション
音の持っているパワーみたいなもの
(iZotope/Ozone Maximizer)
※「聞き取りやすさ」を担保する
■配信 配信プラットホームにアップロードしてサムネイル画像やメタ情報を設定 (サムネイル画像→デザイン・メタ情報→ライティング)
※動画制作における最も重要な工程は?
→計画
■計画
事前の計画がすべての工程に影響する
・ターゲット(視聴者層)
・配信プラットホーム(視聴者との接点)
・配信形式(解像度、アスペクト比、FPS)
・被写体(撮影する対象)
・コンテンツ内容(シナリオ、台本、尺)
・制作リソース
▼動画制作の見積もり
「人員、機材、備品、場所」に要するコストの算出
・プランナー
・ディレクター
・カメラマン
・音響マン
・編集マン
・ライター
・出演者
・機材利用
・備品利用
・場所利用
※単価×工数
※お昼ご飯も準備
■質疑応答
Q.撮影前に出演者のテンションを上げる方法を教えてください
A.無理矢理テンションを上げるのはNG。
緊張している状態から緊張が取れたときにテンションが上がることがある。
ミスをしてもらい、いったん肩のちからを抜いてもらう。
リハーサルと称してそれを本番に使う。
Q.より良い作品づくりのためにどんな勉強をしてきましたか?
A.仕事以外の時間に機材を使い倒す、鍛錬する。
勉強って認識はない。
テレビ番組をたくさん見る。
最近話題のYouTuberなどの動画の作りを見る、考察する
Q.マルチカメラとマルチマイクで収録した素材が
「DaVinci Resolve」自動同期せず、
収録はマルチで撮ったのに
結局いろいろ諦めた経験があります。
大量のメディアソースを扱うコツをご教授いただけると助かります。
A.タイムコードを同期していない
撮影を短く行こなうと起こりにくい。
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