223.教祖伝逸話篇に載っていない教祖の逸話「無言の御仕込」
はじめに
久しぶりにやってきました、教祖伝逸話篇に載っていない教祖の逸話シリーズです。
今回は「みちのとも 昭和7年1月5日号」に載っていた「無言の御仕込」というお話です。
それでは早速見ていきましょう。
「無言の御仕込」
無言の御仕込
或時、諸井國三郎先生が、をびやの御供をお願いに参られましたが、御教祖親様(ごきょうそおやさま)は御自身でその御供をお包みになろうとされましたから、傍らに居られた高井猶吉先生が畏れ多く思い
「私が包ませて頂きましょう」
と申し上げられましたので、御教祖親様はその包紙をお渡しになりました。
ところが、高井先生もお若い時であったものですから、無造作にも曲がりなりに包まれました。
すると御教祖様(ごきょうそさま)は、
「ご苦労さん」
と仰せられれ、それをお受け取りになりましたが、静に御自身の側に置かれ、更に他の紙で、少しも歪み無く丁寧に御供をお包みになって、それを諸井先生にお渡しになり、それから例のように、をびや許しのお言葉をお下げになりました。
高井先生は、無言の内に御教祖親様から、尊い理のお仕込みを受けられたのでした。
人の上に立つ者は、御教祖親様のこの無言のお仕込みを旨としなければなりません。
※現代仮名遣いに直しています
このお話から学んだことを上げると
・御供を丁寧に扱う
・姿で見せる
・「ご苦労さん」とねぎらう
「御供を丁寧に扱うこと」と「姿で見せること」は、言葉通りの意味で説明しなくても十分に分かりますので、「『ご苦労さん』とねぎらわれたこと」について思うことを書いていきます。
大事なのは心
高井氏は、
高井先生もお若い時であったものですから、無造作にも曲がりなりに包まれました。
とあるように、をびやの御供を少し乱暴に扱ってしまったようです。
普通に考えれば、
「雑にをびやの御供を扱ってはいけません」
と怒ってしまいそうな状況です。
というより、信仰に真剣であればあるほど、こんな風に叱ってしまうと思います。
しかし、教祖はお叱りになりませんでした。
その理由はおそらく、高井氏が教祖のことを思って御供を包むことを引き受けた、その心を受け取られたからだと思います。
傍らに居られた高井猶吉先生が畏れ多く思い「私が包ませて頂きましょう」
と申し上げられましたので
このように、「をびやの御供」を100%教祖のことを思っての行動でした。
ですから教祖はその心をお受け取りになり、例え御供の包み方が曲がっていても「ご苦労様」と労われたのだと思います。
しかし、それを使っててしまうと、「をびやの御供」を頂きにきた諸井氏に不足をさせてしまうことになりますし、高井氏も成長しません。
ですので、教祖は高井氏の包んだ「をびやの御供」を側に置き、御自身が丁寧に包む姿を見せることで、高井氏に手本を見せられたのだと思います。
嫁姑の関係に置き換えると嫌味に見える?
ここでふと頭に浮かんだのは、この「教祖と高井氏」の関係を「姑と嫁」に置き換えた場合、
「なんだか嫌味な行動に見えるのでは?」
ということです。
(なんて不謹慎なことを考えるんだ僕は)
嫁の包み方が雑だったので、姑が「ご苦労様」と言ってそれを受け取り、綺麗に包み直した。
それを見た嫁が、
「まぁ口で説明して下されば良いのに、ほんと嫌味な人」
っていう場面が思い浮かんじゃったわけです。
ここで重要なのは、姑の心(考えや気持ち)はどうでもよくて、嫁がどう受け取るかで全てが決まることだと思います。
結局、人は鏡なんです。
全く同じ状況が起こっても、見る人の心の癖によって、「温かい親心」と感じる場合もあれば「嫌味な人」と感じる場合もあります。
嫁が日頃から姑に対して嫌な感情を持っていれば、嫌な受け取り方になりますし、良い感情を持っていれば良い受け取り方になります。
(逆もしかりで、姑が日頃から嫁に対して悪い感情を持っていれば、悪く受け取られてしまいますし、良い感情を持っていれば、良く受け取ってもらえます)
高井氏が、教祖の行いに悪い感情を持つわけがないので、「温かい親心で仕込んで下さった」と受け取る事が出来たのだと思います。
(もちろん実際に教祖は温かい親心で仕込んで下さってると思います)
この逸話の締めくくりに
人の上に立つ者は、御教祖親様のこの無言のお仕込みを旨としなければなりません。
とありますが、
これはまさしく、受け取る側が教祖の思いをしっかり受け取る心になるように、釘を刺されているのだろうなと思いました。
おまけタイム
どーも!お昼休みにクラブハウスに居座る男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!
今週月曜日(2月8日)から
「お昼休みに信仰について語りましょう」
というルームを作って、毎週月~土 12:15~12:55の間、信仰について語り合っています。(都合が悪い日はお休みしてます)
とりあえず23日までは、僕の他に福之助福太郎さんとYou tubeミロクチャンネルを運営されてる辰巳さんがレギュラーで居られます。(居ない日もあります)
誰でもスピーカーとして参加出来ますので、良かったら覗きに来て下さい笑
あと、2月23日祝日午前10時より、クラブハウスで僕と福之助福太郎さんと辰巳さんで、がっつり信仰について語り合う対談を企画しています。
こっちもかなり面白くなると思いますので、是非聞きに来て下さい!
対談が気になるけど、クラブハウスにまだ招待されていない方がおられましたらTwitterや FacebookにDM頂ければ招待させて頂きます。
その場合は電話番号が必要になるので、予めご了承ください。
とまあ宣伝だけで終わるおまけタイムは、なんとも味気が、無いのですが、僕は味気ない人間だという事で今日は宣伝だけで終わりたいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
ほな!
サポートして貰えたら、そりゃめちゃくちゃ嬉しいです!