21.八つのほこり #をしい

前回からの続き


「悪い心遣い」は天理教では「八つのほこり」と言い、八種類の心遣いがあります。

浪華分教会から発行されている、
「基本教理を身につけよう」著:上田嘉太郎
では、大変分かりやすく「八つのほこり」について
解説されています。

しかし、分教会が発行している非売品のため、読まれたことのない方も多いと思いますので、
この本を参考に、「ほこり」について一つずつ解説させていただきます。


をしい

をしい
をしいとは、心の働き、身の働きを惜しみ、租税や納め物を出し惜しみ、世のため、道のため、人のためにすべき相応の務めを欠き、借りたる物を返すのを惜しみ、嫌なことを人にさせて自分は楽をしたいという心。すべて天理に適わぬ出し惜しみ、骨惜しみの心遣いはほこりであります。

「八つのほこり」は程度の軽い順から並んでいると言われたりします。
をしいとは、自分の物を出そうとしない、できることをしようとしないという心遣いですから、軽いように思えます。

しかし、その分誰もが積みやすいほこりです。


心の働き、身の働きを惜しみ

「心の働き」と言うと、例えば、ちょっとした心遣い、気配りも当てはまります。
そうした心遣いを惜しむことが案外多いのでは無いでしょうか。

挨拶にしても、
「こんにちは」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
がなかなか言えない人も少なくありません。

このように数えていくと、毎日の生活の中で「をしい」というほこりを積んでいることが、とても多いこに気付かされます。

「身の働きを惜しみ」とは、骨惜しみ、怠け者です。

ゴミのポイ捨てもその一例です。
ゴミ箱まで持っていくこと骨惜しみする。
持ち帰ることも骨惜しみする。
それが町を汚しています。

家庭で自分の食器をそのままにすることも骨惜しみの一つです。
洗い場まで運ぶ、自分で洗う。
また、勤め先等で、他人の湯のみまで洗えるようになれば、ほこりを脱して徳積みの領域です。


租税や納め物を出し惜しみ

国民の義務である納税を怠る、脱税する。
節税も程度が大事で度が過ぎては問題だと思います。
また、何かの会費であるとか分担金、相応の寄付を出し渋る。
やはり納めるべきものは納めるという姿勢が大切です。


相応の務めを欠き

子供ならともかく、大人には果たさなくてはいけない責任や役割があります。
町内の世話役、PTAの役員、グループの幹事のような、みんなの為に一役買わなければならないことがあります。
ところが、そういった役からとことん逃げ回る人がいます。

自分から買ってやらなくとも、機会が来た時には、せめて逃げたりせず、すべき時には引く受ける気持ちが大切だと思います。


借りたる物を返すのを惜しみ

「早く返済、礼を言うなり」とありますよに、なるべく早く、感謝の気持ちを添えて返すことを心がけたいものです。

また、立場は逆になりますが、余っている物でも、人にあげるのが惜しいというだけでなく、貸すのも惜しいという心を使ってしまうことがあります。

余力があれば人様に分けて上げる、力を貸そうという心を持ちたいと思います。


嫌なことは人にさせて自分は楽をしたい

誰でも嫌なことや、しんどいこと、汚いことは、人にやって貰いたいと思いがちです。

しかし、現代の日本では、若い人たちが汗を流したり、泥にまみれたりして働くことを疎ましく思う風潮があり、これにより国運が衰弱していく兆候のように思えてなりません。


天理に適わぬ出し惜しみ骨惜しみ

この「天理に適わぬ」というところに深い意味があります。

無駄遣いや、まだ使える物を捨てたりすることを「もったいない」と思うことは、をしいのほこりではありません。

教祖が物を大切する様子は「稿本天理教教祖伝逸話編」の随所に見ることができます。

例えば
「人間の反故を作らんようにしてくれ」
「菜の葉一枚でも、粗末にせぬように」
「すたりもの身に付くで。いやしいのと違う」
「物は大切にしなされや。生かして使いなされや。すべてが、神様からのお与えものやで」
などのご逸話に窺えます。

「逸話篇六四やんわり伸ばしたら」で教えられています。

教祖はしわくちゃになった紙を丁寧に伸ばして
「こんな皺紙でも、やんわり伸ばしたら、綺麗になって、又使えるのや。何一つ要らんというものはない。」
と仰せられ。続けて
「人のたすけもこの理やで。心の皺を、話の理で伸ばしてやるのやで」
と仰せられました。

この逸話から、

物を大切にすることが、
人を大切にすることにも繋がる

ということを教えられているのです。




をしいのまとめ

「もったいない」と「をしい」の違いは、自己中心的かそうでないかが基準になります。

自分が飲んだり遊んだりすお金は惜しまないのに、困っている人を援助する、お金や時間を惜しむことはよくあることです。

しかし、力を出してこそ体力がつきます。骨惜しみをして体を働かせなければ、体力が落ちるように、そんなことでは、次第に徳を失い、魂が痩せていく、従って運命も下がっていくことになってしまいます。

また、理に外れた骨惜しみ、出し惜しみは、結局その分を他の人に負担させることになるので、決して軽いほこりではありません。

次回は、ほしいのほこり



おまけタイム

どーも!過去記事を見直しては修正を加える男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

ハゲなぞなぞを考えてみました。

ハゲはハゲでも、皆が大好きなハゲってなーんだ?












正解は





ハーゲンダッツでした!


今後も思いついたらハゲなぞなぞを出していきたいと思います。


あと今回は時間が無く、ハゲネタを本文中に組み込むことが出来ませんでした泣

どんな内容の記事でもハゲネタを瞬時に放り込んでいけるよう、ハゲネタを楽しみに読まれている方の期待に応えられるように精進していきますので、よろしくお願い致します。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!


参考図書

基本教理を身につけよう
著:上田嘉太郎
発行所:天理教浪華分教会


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