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219.「いんねん」は未来7割、過去3割 #2
はじめに
まず簡潔に、前回の記事を軽くおさらいをします。
「教祖余話 高野友治」に、人間の行為は、未来から引かれているいんねん7割と、過去から押されているいんねん3割から動かされている。
と言った内容のおさしづがあると書いてありました。
それが以下のおさしづです。
(前略)身上〳〵よぎなく事情から尋ねる。皆んな事情、十のものなら七つまで道の理に掛かる。なれど、三つだけは取って、後七つは遠い影のように思うて居る。(後略)
明治30年2月1日
このおさしづの高野氏の解釈を簡潔に書くと。
「身上事情が起こってきた際に、10の内7割は神様の手引きである。しかし、自分の通り方や心遣いといった残りの3割ばかりを気にし、後の7割を遠い所に見える影のように思っている。」
という具合になります。
さらにこの解釈から、いんねんの性質は、7:3に分けて考えることが出来ます。
前回述べたその内訳は以下の通りです。
○7割
「未来」
「為すいんねん」
「天理教の問題」
「神様の問題」
「元のいんねん」
○3割
「過去」
「成るいんねん」
「個人の問題」
「個人のいんねん」
詳しい内容は前回の記事をご覧下さい。
ということで、前置きが長くなりましたが前回の続きです。
この「未来7:過去3」という解釈は、身上事情の悟り方に有用じゃないかと思いましたので、今日はそのあたりを考えていきたいと思います。
身上事情を「未来(目的)」と「過去(原因)」に大別する
単刀直入に結論から述べると、身上事情について悟る際、
「目的」何の目的で現れたのか=未来思考(元のいんねん)
「原因」何が原因で現れたのか=過去思考(個人のいんねん)
この二つに大別して考えることができると思います。
まずは、身上事情を「未来(目的)」という側面から考えていくと、
身上事情が起こる理由は、
「人間が陽気ぐらしするのを見て共に楽しみたい」
という、神様が人間を創造された目的を達成するためです。
つまり、
「神様は身上事情を通して人間を陽気ぐらしへ導いて下さっている」
ここに7割の重点が置かれているということになります。
次に「過去(原因)」の側面から考えると、
身上事情は、人間の心使いが「陽気ぐらし」から遠ざかっていることを、身体や周囲を通じて下さるメッセージです。
遠ざかり方は人それぞれ違いますので、現れてくる症状や状況、その原因も人により違います。
つまり、
「今まで使ってきた、神様の思召に背く心使い」
ここは3割だけ重点が置かれているということになります。
(今までとは前世も含みます)
このことを踏まえて、冒頭に書いた高野解釈に肉付けしていします。
「身上事情が起こってきた際に、10の内7割は、神様が人間を陽気ぐらし世界という理想の未来へ導いて下さっている手引きである。
しかし、従来は過去の通り方や前生の心遣いといった「何が原因で問題が起こってきたんだろう?」といういことばかり注目してきた。しかしその重要度は全体から言えば3割であって、もっと重要な「神様が人間を陽気ぐらし世界へと導いて下さっている」という事を、まるで遠い所に見える影のように思っている。」
このように考えていくと、身上事情を悟る上で一番大事なことは、
「神様が人間を陽気ぐらし世界へと導いて下さっている」(元のいんねん)
ということをまず第一に考える事だと思います。
凄いことに、この「身上事情が起こる目的」は、どんなに難しい病気や困難な問題が起こっても変わることはありません。
どんな時にも通用するオールマイティーさを備えてます。
ここを押さえておくことが、「たんのう」するためには必須だと思います。
また、
「たんのうは前生いんねんのさんげ」
という言葉も、このオールマイティーさが分かっていれば、容易に納得出来るかと思います。
「たんのうは前生いんねんのさんげ」っていきなり言われても、意味が分からんという方はこちら↓
(昔の記事なので少し掘り込みが浅いですが、浅い部分は今回の記事で補って頂ければと思います)
一方、重要度が3割だけだからといって「個人のいんねん」を蔑ろにしてはいけません。
7:3というのが絶妙な比率で、7割は多いけど安心するには心許ない数字ですし、3割は少ないけど無視することのできない存在感のある数字だと思います。
(野球で例えると、プロ野球の世界で打率3割のバッターは、ほんの一握りしかいない超一流選手です。そりゃめちゃくちゃ存在感がありますね。)
このことから、
元のいんねん(神様が陽気ぐらしに導いて下さっているということ)を大前提に置いた上で、またそれを指針にして、個人のいんねん(病気や問題の原因になった心遣い)について悟っていけば、「陽気な心」を失ったり忘れたりしなくなるんじゃないかと思いました。
最後に今回、僕の元のいんねんと個人のいんねんのイメージ図を2つ作ってみたので貼っておきます。
(初めて試しに作ってみた図なので、センスはご勘弁下さい。)
(手前が過去、奥が未来)
ここから時間軸を外した図はこちら。
【解説】
子供が危ない所で遊んでいた場合、危なければ危ないほど、親は強くてを引いて安全な所へ子供を連れて行く。その時子供は訳が分からず、引っ張られた手が痛いから泣いている。けどそれは子供の為を思った親心。
(あくまでイメージの一面です。これが全てではありません。むしろもう作り直したいです泣)
ちなみに7:3についてですが、
足して10、かけて21になる。
人体の約70%は水。
地球の水は70%陸は30%。
前髪は7:3に分けると優しい感じ(yahoo知恵袋参照)等々
様々な可能性を感じられる数字になってますので、もし
「こんな7:3のもの知ってるよ」
という方がおられましたら教えて下さい。
おまけ アドラー7割 フロイト3割
僕は、大学時代に臨床心理学を学んでいたのですが、未来7割:過去3割と聞くと、どうしてもアドラーとフロイトのことを考えてしまいます。
知らない方のために、超簡単に説明すると。
アドラーは、人間の行動には目的がある。(目的論)
フロイトは、人間の行動(症状)原因がある。(原因論)
という理論を唱えた、臨床心理学の巨人です。
(詳しく知りたい方はググって下さい)
この2人の理論を7:3くらいの割合で取り入れるとどうなるんだろう?
っていう純粋な興味が湧いているので、このあたりに詳しい方がいましたら、是非検証して欲しいです。
(投げやり)
おまけタイム
どーも!進撃の巨人最新刊に震えている男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!
このnoteでは度々言っているのですが、僕は漫画大好きマンです。
本日、進撃の巨人33巻を読んだのですが、只今記事を更新しながらその余韻に浸っております。
ネタバレになるから言えませんが、久しぶりに胸熱展開が続いて、次巻が最終巻ということを考えると、楽しみの反面虚しさを覚えます。
でも最近、この虚しさの先に「次回作はなんだろう」とか、「この漫画に影響されたような人達が漫画家としてデビューしてくるのかな」と言った、次のステージが楽しみになるという気持ちが湧いてきました。
お終わりがあるということは、新たな始まりがあるということで、今後も面白い漫画から目が離せません!
ちなみに、僕が一番最近面白いと思った漫画は
「図書館の大魔術師」です。
ザ・王道漫画ですので、ワンピースとか好きっていう人には超絶オススメします!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
ほな!
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