23.八つのほこり #にくい

前回からの続き
→八つのほこり #ほしい
https://note.com/hokorimamire/n/n853f22757ef6


始めに


「悪い心遣い」は天理教では「八つのほこり」と言い、八種類の心遣いがあります。

浪華分教会から発行されている、
「基本教理を身につけよう」著:上田嘉太郎
では、大変分かりやすく「八つのほこり」について
解説されています。

しかし、分教会が発行している非売品のため、読まれたことのない方も多いと思いますので、
この本を参考に、「ほこり」について一つずつ解説させていただきます。

本日は「にくい」のほこりです。

にくい

にくい
にくいとは、自分のためを思うて言うてくれる人を、かえって悪く思うてその人を憎み、また、嫁・姑など身内同士の憎み合い、さらには人の陰口を言うて譏り、笑い、その場で出来た罪を憎まず、人を憎むなどはほこりであります。

以前の記事であげた、「をしい」「ほしい」というほこりは、主に物に対する心遣いです。

これに対して、「にくい」とか、「かわい」というのは人に対する感情です。

人に対する好悪の念の行き過ぎは世間でも戒められておられますが、そういう点からみても、「をしい」「ほしい」より重いほこりになるのではないかという気がします。
今回は「にくい」について述べさせていただきます。


自分のためを思うて言うてくれる人を、かえって悪く思うてその人を憎み


例えば、近頃の新入社員は、叱るとすぐに辞めるようなことを聞きます。

今は叱らずにおだてる時代だ、ということも耳にしますが、そんな時代でも、叱る必要がある場面というのはあります。

これにも注意しやすい人と、しにくい人がいます。

思い切って叱れる人は、こっちが安心して叱れるだけの徳分をもっているんだろうなという気がします。

叱れない人というのは、叱ったら機嫌が悪くなるかもしれない、すぐ怒ってしまうかもしれないというような、安心出来ない人が多いです。

そのことを思うと、叱ってもらえる、注意してもらえるのは有難いという気持ちになることが大切です。

逆に、注意する側に信念や自信が無いから言えない、ということもあるかもしれません。

双方に言えることは、感情的にならず、あるいは例え感情的になってしまったとしても、道理に沿ったところを尋ねる。思案する。そして、天の理に沿っていくことが大切だということです。


嫁・姑など身内同士の憎しみ合い


「嫁・姑問題は永遠のテーマである」などと言われていたりします。

しかし、天理教では、
嫁というのは、元来自分の娘であるものが家に帰って来たのだ。
と教えていただいています。
これは実に味わい深い教示だと思います。

嫁の側から言えば、舅・姑が本来の親であり、
舅・姑側から言えば、息子の妻は実の娘であります。

これをお互いがしっかり心に収めさせていただくことが根本です。

これを知っているのと知らないのとでは、大いに違ってくると思います。

信仰したらなんでも完璧やれるんだ、嫁姑問題など起こらないんだ、というものではありません。

皆んな出発点も違えば、成人の度合いも違います、ですから形に現れてくるのもそれぞれです。

しかし、確かなことは、信仰せずにいる場合より、信仰しているおかげで、必ず良い方向に運命が進んでいるということです。

しょっちゅう喧嘩ばかりしいるけれども、口喧嘩だけですんでいるのが有難い、暴力等に発展しないだけでもありがたいと、具体的に喜んでいれば、家の空気も変わってくるはずです。


人の陰口を言うて譏り、笑い

人の陰口を言う、それもにくいのほこりです。
私はにくいのほこりとは関係がないと思っている人でも、陰口やつまらないうわさ話しをした事はあるでしょう。

このように具体的に例を挙げられると、自分の行動に思い当たる人も多いのではないでしょうか。


その場で出来た罪を憎まず、人を憎む等はほこりであります


例えば、車の接触事故等、ちょっとした過失から起こったことで、決して悪気があったわけではない。
事故を起こした人が謝っているのにその人に憎しみをぶつける。
そういう人も大勢います。

天理教では「罪を憎んで人を憎まず」と言います。
立教以前の事柄ですが、米泥棒を捉えて、訴えようとしている人達に

「それは貧に迫ったあまりに盗む気になったのであろう、その心がかわいそうや」

と、教祖は許され、米まで与えました。

この行いこそが、「罪を憎んで人を憎まず」の極みと言えるでしょう。



おまけタイム

どーも!ただいま絶賛ちょー酔っ払い中の男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

本日は、勤務先の新年会で、日本酒と芋焼酎を浴びる程飲んだ後記事を書いています。

つまり何が言いたいかというと、

ボケを考えるのが面倒臭いぐらい酔っ払っているということです。

今回は本文にハゲネタを殆ど入れていません。

毎日更新しようと思うと、こんなこともあります。

気が向いたら、本文の訂正でもしようかと思います。
(恐らく気は向かない)


今回も読んでいただきありがとうございました!


ほな!


参考図書

基本教理を身につけよう
著:上田嘉太郎
発行所:天理教浪華分教会







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