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世界史❌ICT❌AL その3
私の授業では、授業時間全体を使って行うアクティブラーニングはたまにしか行いません。
それよりも毎回の授業でポイントポイントで行う小さな「教えあい」にこだわりをもっています。
始まりの挨拶をした瞬間に、ペアで前回の授業の確認を行います。前回の内容をペアに伝えることで知識の定着を図ります。
メンタリストDaiGoの『超効率勉強法』にも似たいような内容がありました。
勉強した内容を他人に説明してみることの有用性が、この本でも語られていました。
その他授業中に教科書を読む際には立ち上がり、ペアで読み聞かせるように交代で相手に音読します。
『超効率勉強法』の中でもカナダのモントリオール大学が編み出したメソッドとして、単語を人に向かって音読したグループが、頭の中で暗唱したり声に出して音読したグループよりも圧倒的に内容が定着していた事例を紹介しています。
「話しかけるつもり音読は脳の社会的な活動をつかさどるエリアを刺激します」と文中で説明しています。また「どんな勉強法でもコミュニケーションの要素を入れたほうが脳が活性化し、記憶への定着は高まります」と訴えています。
その他、授業中は、生徒は大事なところを付箋(ふせん)でメモしています。
「教員がここが大事だよ」「ここテストに出るよ」という一方通行の知識をただ暗記するだけの授業はしたくない、と思っています。
歴史というストーリーを追いかける中で、理解するために必要な重要なキーワードを生徒自身に探してもらいたいのです。
授業の最後
その付箋を使いながら40秒ずつ、ペアで授業のあらすじを説明します。
そのときに自分が書き込んだ付箋だけを見て、それをつなげていけばその日の授業のフレームワークが説明できるはずなのです。
またすべての私の授業は4〜6人のグループを作り、そのグループ同士で向かい合いながら座っています。
基本的な個人に質問はしません。問いを投げかけるときには全員に投げかけ、グループでディスカッションさせ、グループごとにあてていきます。
「このグループの意見は?」
自分自身のことを考えても、セミナー等で個人に質問されるのが大嫌いです。「間違いたくない」という思いは私自身にもあります。だからこそ生徒のプライドも大切にしたいのです。このことで少しでもディスカッションがスムーズに行われ、発信することを恐れなくなってくれれば、と思っています。
グループの発表はホワイトボードでも行います。当たり前ですが、すべてがデジタルではありません。
このマーカーボードは軽くて便利。授業時には常にバケツで持ち運びしています。(生徒が準備してくれています。)
このようなささやかなAL(アクティブラーニング)を毎回の授業時の一部で行っています。